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【2023年を振り返る】~飛躍の年~
今年は、おかげさまで、飛躍の年となりました。
[1月]
昨年から演出助手として参加している「画餅」の
# 2『ホリディ』
が、上演 & マルチカメラにより映像作品化。
劇場席は完売、配信もご好評いただき、
ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、佐久間宣行さんほか錚々たる皆さまにコメントいただきました。
カンヌを獲った、と言ってもいいでしょう。
[2~3月]
浅草木馬亭での「明日のアーの新喜劇」公演に出演。
東京唯一の浪曲の定席である劇場で、コメディを上演しました。
この時点で、下町の喜劇王になったと言っても過言ではありません。
となりの抹茶クレープ屋の長蛇の列も、もちろん明日のアーのおかげです。
[4月]
画餅、怒涛のペースで#3『モーニング』公演&映像作品化。
いわゆる舞台中継映像とは一線を画す映像化を目論む画餅のスタイル。
ゴダールを凌駕したも同様です。
[5月]
ツイッター投票による「みんなのつぶやき文学賞」記録冊子に編集協力。即売イベント「文学フリマ」にてお目見えしました。
自分も井上荒野さんの『生皮』を推す文章を寄稿させていただきましたので、
ほぼ、私の単著と同義です。
「文学フリマ」では個人の同人誌も2冊発刊し、〈劇団のの〉も初出店を果たしました。
ここまでくれば、来年の印税で末代まで安泰ですね。
[6月]
若島正 先生のヴァーチャル塾「ほんわか」がスタート。
若島先生といえば、まずは【英米現代文学】の教授・翻訳家であり、
【SF・ミステリー】界においてはその造詣の深さで知られ、
さらに【詰将棋】【チェスプロブレム】界では世界大会レベルのプロ
という、どこの脳みそだかわからない超人。
その方が月1で「英短編」「チェスプロブレム」の初心者講座を、無料で、始めたのです。
そしてこれは、若島先生が訳された『ロリータ』を高校時代に読んで衝撃を受けた自分、
『ロリータ』は大学の卒論には難解すぎて完全に逃げ出した自分、
に、回りまわってきた幸運なのでした。
もはや『ロリータ』は私が訳しました。
[7月]
バイト先で「ふるさと納税」返礼品の新規登録を担当し、これまでよく知らなかったその仕組みを勉強。
また、お役所文体を攻略しながら中小企業庁の助成金申請も担当。
つまり私が田中角栄です。
[8月]
Netflix「オオカミちゃんには騙されない」に知り合いの知り合いが出演するというので、恋愛リアリティショーをシリーズ全部視聴。昔の「あいのり」以来。
これだけ見れば本州のドン・ファンを名乗っても異論はありません。
[8~9月]
道後(温泉)のストリップにて三上寛さんのライブ。また、渋谷でエアリアルストリッパー・浅葱アゲハさんの19周年イベント。
昔に比べて通える頻度がいちじるしく下がってるのですが、日本ストリップはガラパゴス的進化を経た舞台芸術。
ディズニーと大体おんなじです。
[10月]
「劇団のの」の朗読ラジオドラマ・音源を破竹の勢いで編集仕上げ。
登場人物の心情の起伏とBGMの関係性、
環境音や日常雑音(SE)が作るサウンドスケープなど、
何年も続けてきた「ののラジオ」で積み重ねてきたもの。
5.1チャンネルDolbyサラウンド轟音マックスVR4Dから
「兄さん!」
と呼ばれてもおかしくありません。
[11月]
春に続き、秋の「文学フリマ」。
大きなポスター・値札・テーブルに敷くクロスといった”即売イベント必須物”をとうとう揃えた画期。
フリーペーパーも「リソグラフ」で刷り、
どうにか出店料は回収。
壁サーとなったことに疑義の余地はありません。
[12月]
文学フリマ以外のイベント、感覚・常識、何も知らないじゃないか。と、
「コミティア」
「ゲームマーケット」
「コミックマーケット」
ひと月に3回ビッグサイトへ行く羽目になった年末。
次からは、ビッグサイトのほうがうちに来てくれますし、巨大ロボに変形して甘酒を差し入れてくれるでしょう。
・・・・・・
こうして、飛躍に次ぐ飛躍を遂げた2023年も、あと数時間を残すのみとなりました。
来年もよろしく。
もとい
また再来年もよろしくお願いします
もとい
どうか私を見捨てないでください。
足蹴にせず、面罵を思い留まり、
あなたの愛する人と同じとは言わないまでも、何分の1かの平熱で
ひとにはひとの、そのひとなりの見えるものがあるのだということを尊重し、
生まれや思想や職業、誰かの噂を先入観とせず
われわれはみな、いずれ宇宙の塵として何にも一顧だにされず
記憶も記録も終着点に至れば、何も残されない
ただ無から無への通過点に過ぎないのだと
そこからはじめて、すべてのかけがえなさを抱きしめて
ひっくるめると
今後ともよろしくお願いします。