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才能がない人間は生きてはいけないのか


"あ、私才能ないんだ。努力も全部無駄なんだ。やる意味ないんだ"


こんにちは、ハマチです!

突然ですが、ハマチは小さい頃からポケモンが大好きです。
いや、ゲームシステムについていけなくなってしまって最近の作品はプレイしていないんですけども・・・。

ポケモンと言えばポケモンバトル!最大6匹のポケモンを戦わせます。アニメでもメインはバトルなので知らない人はいないと言っても過言じゃないですよね。

強いポケモン、バトルに勝てるポケモンは能力が高いポケモンです。そのポケモンのゲーム内での能力値ってどうやって決まるか知っていますか?
あれよくできてるんですよね。

ポケモンにはLv(レベル)の他に3つの値があり、その値を元に攻撃力などの各能力が決まります。

それはズバリ、種族値、個体値、努力値です。

名前からなんとなくわかると思いますが簡単に説明しますと、

<種族値>
ポケモンの種類によって決まっている能力
例えばピカチュウとカビゴンならピカチュウの方がすばやさが高い、カビゴンの方がこうげき力が高い、みたいな。

<個体値>
個々のポケモンの能力。才能と思ってください。
各能力値0~31まであり、例えばピカチュウでもすばやさが31と3の個体では、31の個体の方がすばやさの値が高い。

<努力値>
倒したポケモンによって蓄積できる値。たくさんバトルすればそれだけ値が増えるので強いポケモンと言える。倒したポケモンによってもらえる努力値が異なる。
例えばピカチュウを倒せばすばやさの努力値が+1など。
ちなみにこの努力値には上限があります。


強いポケモンを育てようと思ったらまず、

  1. どの種類のポケモンを育てるか決める

  2. 個体値の良いポケモンを選定する
    (ゲーム内で個体値は測定できます。)

  3. 2のポケモンに対して努力値を振る

という手順になります。

ポケモンのゲーム大会、特に全国大会や世界大会に出るトレーナーのポケモンは上記2の個体値が全て31(MAX)なのが当たり前です。
つまり才能の塊。才能の塊がめっちゃ努力してます。ポケモンのバケモンです。

このポケモン育成も奥が深い話なのですが、このnoteの本題ではないので割愛しまして、何が言いたいかというと、

才能がないポケモンは育てて(努力させて)もらえない、ということです。


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先日、あだち先生が、フランケン氏、猫山課長さん、うたのんさんとの対談音声を販売されました。

収録前から盛り上がっていたので発売を楽しみにされていた方も多かったのではないでしょうか?ハマチもそんな1人です。

Vol.5まである大長編!聴き応えたっぷりです。
テーマは「コンテンツをお金に変えるには」
ハマチには考えつかないような物事の本質が超人たちによって語られます。

さて、この音声のとある言葉にハマチの心は大きく抉られます。
Vol.2の44分あたりです。


"コンテンツで食える人は完成品の状態で生まれてくる"

当てれる人は迷わない。
世に出た段階で完成されており、努力の方向性を早い段階で決められるから。

猫山課長さんもその類で最初の10記事の中で爆ぜたものがあった。
フランケンさんは例として宇多田ヒカルさんとJayさんを挙げられていて、このパターンにピッタリ当てはまる。
(Jayさんは初期の段階でアップした記事が2000スキを超えたバケモンです。)

スタートから違う。ちょっとずつ上がってくるわけではない。

コンテンツをお金に変えるには Vol.2より


”本物は生まれた時点で違う”

ハマチはそう受け取りました。そしてハマチ自身に当てはめてみました。
ハマチには爆ぜた記事はありません。スキでいうと1記事だけ100を超えはしましたがそれは爆ぜたとは言いません。

本物は生まれた時点で違う。

例えばスポーツ選手とか、むしろ学生の部活で「この子将来プロいくな」ってわかる時あるじゃないですか。
あの感覚と同じなのかな。とにかくすごい人はわかる人にはわかる。すぐに結果が出る。

プロ野球選手を目指していた少年が、大谷翔平と同じチームになり、己に野球の才能がないことを思い知る、そんな感じでしょうか。


"ハマチさんは残念ながら本物ではありません。爆ぜた記事がないので。なのでnoteを書くのももちろん、何をしても無駄です。"

そう言われた気がしました。そしてその言葉がハマチの心を取り囲んでべっとりくっついて離れません。


おい、ハマチ!あんたのnoteもそこそこスキをもらっているじゃないか!何言ってんだよ!と思われた方もいらっしゃると思います。

確かに、ハマチのnoteは大変ありがたいことに皆様に支えられて、多くの方に読まれていると思います。本当にありがとうございます。

でも爆ぜる記事とは、本物とは、もっともっと多くの人に読まれています。
ハマチのnoteはハマチを知っている人に届いても、ハマチを知らない人にはほとんど届いていません。これが現実です。

正直言って、音声で語られたこの言葉は多くの人に刺さったと思います。ハマチと同じように心が重くなってしまった人もいらっしゃるんじゃないかと思います。


切り取って言ってしまいましたが、誤解のないように、この音声では”本物じゃない人はどうするべきか”もきちんと語られております。

おじさんたちがただ高みからひどいことを言っている音声では決してありません。

ただ・・・ハマチには”本物じゃない人はどうするべきか”の言葉をちゃんと受け取ることができませんでした。突きつけられた「あなたは本物ではありません」がぐるぐる頭を回ります。

ハマチは育ててもらえないポケモンです。才能がないので。



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ある日、落ち込むハマチの心のドアをとある作家さんがノックしました。

その作家さんは「さくらももこ」先生。
ちびまる子ちゃんの作者でエッセイストでもあります。知らない人はいないですよね。

ハマチはさくらももこ先生の作品が大好きです。
エッセイが特に好きで、小学生の頃から何度も読んでおりました。
先生のエッセイを知ったのは、本好きの母親が読んでいたから。
フェルトでできたちびまる子ちゃんの表紙に惹かれて読み始めました。


先生のエッセイは難しい言葉がなく、スラスラと読める文体。
絶妙な言い回しと例えで、読者を笑いの渦に引き込みます。

この文章は先生にしか書けない。表現やツッコミどころも秀逸で真似できない。
それでもハマチのnoteはこの形を目指していました。

そんなハマチ憧れの先生が言ったのです。


「私だって、本当は正統派の少女漫画家なりたかったんだよ」


先生は、小さい頃から絵を描くのが好きで、漫画家になりたいと思うのも自然な流れでした。

高校3年の春に正統派少女漫画を必死で書き上げ、原稿を集英社に送ります。
結果はBクラス。Aクラスに入れない作品は「問題外」だそうです。

「あなたには漫画家の才能がありません。」という現実を突きつけられたことになります。

漫画家の夢を諦めて、結局、地元の短大に入学することに決めます。


高校3年生の夏休み前に作文の模擬テストを受けることに。
その作文がものすごく評価され、先生は全身が熱くなるという人生初めての体験をします。

そこから「エッセイを漫画で描いてみたらどうだろうか!」と閃いたそうです。

エッセイ漫画に、お目目パッチリの美少女はいらない。
画風も変えて、夏休みの睡眠以外の時間を全て使いエッセイ漫画を描き上げました。

こうして出来上がった作品が集英社の編集の目に留まり、閉ざされていた漫画家への道が再度開くことになります。


ちなみに詳細は以下のエッセイにあります。


先生のエッセイは半日で読める上に面白いのでぜひ読んでほしい。(突然の布教活動)
ちなみにこの話は漫画にもなっています。



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先生は正統派少女漫画家としては「本物」ではなかった。
でも、思いがけない形で気がついた自分の「武器」を掛け合わせて「本物」になった。

今本物と言われている人たちも、初めから今の形になりたかったわけじゃない。たくさんの「本物じゃない」を突きつけられて、それでも試行錯誤してそこに立っているんじゃないのか。
そうじゃない人もいるかもしれないけども。

というかそれはもうどうでもいい、ハマチには関係ない。

猫山課長さんともJayさんとも、他の皆さんとも比べる必要なんてない。
すごい人はすごい、それだけでいい。

10記事書いて爆ぜなかったからなんだというのだ。
本当にどうでもいい、ハマチには全く関係ない。


ハマチの心を重くしていたモヤモヤが戻っていくのが見えました。


ん?戻っていく?どこに?


ハマチの頭の中です。


現状維持バイアス。
聞いたことありますか?
人って現状維持が大好きで、変化を避ける傾向にあるんですって。

この心のモヤモヤも、変わりたくないと願うハマチの脳みそが作り出したものに過ぎない。

才能がどうとか、本物がどうとか、そこにばっかりフォーカスするのは現状維持バイアスにかかった脳みその仕業。

自分が本物でないと決めつけて、やらないように、変わらないように仕向けていた。
すごいおじさんたちは本当のことを言っていただけです。
その言葉を酷いことにすり替えたのはハマチ自身です。

もう騙されんぞ。私にはさくらももこ先生がついているんだ。
またモヤモヤを出してきたら、エッセイを読んで追い払ってやる。




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