老いていくことが怖くなったハマチ
"このまま歳を取ったら、ハマチはどんなババアになるんだろうか"
こんにちは、ハマチです。
皆様いかがお過ごしですか?
ハマチnoteを読んでくださっている皆様におかれましては、毎週木曜更新のはずがこの様で申し訳ないです・・・。今回、無事に更新できてよかったです。
師が走ると書いて師走。ハマチはやはり忙しくなってきました。今年のうちに終わらせたいタスクがてんこ盛り。
無事に年を越せるか心配になりましたが、まぁ、毎年こんなもんです笑
先日、ハマチが仕事で使用しているPCが交換になりました。
他の会社がどうなのかわかりませんが、ハマチの会社は配備しているPCをシステム関係の部署で管理していて、定期的に交換となります。
諸設定を一からやり直すのでちょっとしたイベントになります。
ハマチの他にも交換対象の人がいて、一斉に新PCが配布されました。
デスクトップのファイルを移動させたり、プリンタの設定等あるのですが、その辺のやり方はちゃんとマニュアルがあります。
画像もしっかりついていて、大変わかりやすい親切設計です。
昔はこんなマニュアルなんてありませんでした。
多分、在宅勤務の人がいたりでその辺のネットワーク設定が増えたことや、問い合わせが相次いで部署がパンクしたんでしょう。
「人に聞く前に、ちゃんとわかるようにしているから、これ見ろよ、バカヤロウ」
担当者の悲痛な叫びが聞こえたような気がしました。
マニュアルがあると言っても作業自体はそんなに難しくないですからね。ハマチはサクッと終わらせました。
そんなハマチを見たのか、おばちゃん職員に話しかけられました。
「ハマチさん、パソコンの交換ってどのくらいで終わった?」
「中身の確認も入れて、1時間もあれば終わりますよ(適当)」
「うーん、今からやっちゃおうかしら」
定時後の話でした。そんなにかからんからさっさとやった方がいいですよ、と・・・言わなきゃよかったw
PCの交換作業を始めたおばちゃん職員、ことあるごとにハマチにやり方を聞いてきます。
いや、それは別にいいんです。わからなければ聞けばいいです。ハマチもわからない時に気軽に聞ける人がいることがとてもありがたかった、なんて経験をたくさんしているので、ハマチ自身もそういう人になりたいと思っています。
ただ、マニュアルを読まずに聞いてきている節があります。おいコラ。
いや、マニュアルを読んでもわからないのかもしれません。・・・そんなことある?
というか、マニュアル以前の問題でした。
「ハマチさん、新しいPCをコンセントに繋がないとバッテリー無くなっちゃうかしら?」
・・・バッテリーがなくなりそうならちゃんと教えてくれるから大丈夫だっつの。
定時後から作業を始め、質問責めにあっていたハマチですが、タイムリミットが迫ります。
「あーすみません、もう帰らなきゃいけないので・・・キリがいいところでやめて、明日また聞いてください。」
おばちゃんは残念そうにしていましたが、仕方ありません。ハマチはボクササイズのレッスンがあるのでw
翌日出勤すると、おばちゃんが質問してくることはありませんでした。
マニュアル見て自力でやったのかな?と思っていましたが、別のおばちゃんから、「ハマチの帰宅後、別の人を捕まえてやってもらっていた」とのこと。マジかww
どうも毎回恒例のことらしいのです。
質問責めにしたおばちゃんは、仕事ができない人で有名です。
仕事ができない以前に全くやろうともしない。
「できません」「わかりません」で難を逃れてきたようです。
ろくにパソコンも使えず、仕事を任せられない。あなた日中何しているの?という人です。こういう人こそ「給料泥棒」だと思いますが、今の世の中はそんなことを言ってはいけません。お口チャックです。
今までやってこなかったから、これからもやらない。
この人はこれからもこのように生きていくのでしょうか。
もう変わることはできないのでしょうか。
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愚痴っぽくなってしまいましたが、何もダメなのは彼女だけではありません。
実はハマチの上司も、周囲の評判があまり良くありません。
ですが彼は若い頃「優秀な人」だったそうです。
ハマチ自身も本社にいる時は彼に対する悪い噂は聞いたことありませんでした。
もうすぐ定年を迎えるのですが、終わりが見えたが故に仕事に対するやる気がなくなってしまったのでしょうか。
ある日、お客さんに出すメール案を上司に回しました。
上司から、こんな感じで出してみては?と上司が考えたメール案が添えられて戻ってきました。
上司の考えたメール文の中にこんな一文がありました。
「顧客様に対して〇〇はしておりませんのでご了承ください。」
(顧客様なんて言い方しないよな・・・)
文章に違和感を覚えたハマチは改めて「顧客」という言葉を調べてみました。
"顧客という言葉は社内で使うものである。"
おぉ、やっぱりそうやん。
お客様に対して「あなたの名前は顧客です。顧客さん。」って使い方しないやん。
恥ずかしながらハマチは「顧客は内部で使い、外部に対しては使わない」ということは知りませんでした。
ですが、普段から文章に意識を向けていたので気がつくことができた、そう思っています。
もしこの意識がなかったら、上司の文章に疑いを持つことなくそのままメールを出していたかもしれません。
怖〜〜〜と思いながらも、気がつけてよかったと思うと同時に、上司に対して「そんなことも知らないのか」という気持ちが芽生えました。
「あんた管理職なのにそんなことも知らないのか」
「あんた何年この会社にいるんだ」
この言葉が脳内を何度も駆け巡りました。
そしてその言葉が行き着く先は、「将来管理職となったハマチ」でした。
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あなたは管理職に対してどのようなイメージを持っていますか?
あらゆる知識・経験を有し、部下からの相談にも的確にアドバイス。
最適な判断をし、部署を最適な道へ導く・・・。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、ハマチが思い描く管理職はこんなイメージです。
まぁ、このような人がなかなかいないことはわかっています。
人は誰でもミスをするし、経験のないことについて判断するなんてなかなかできることではありません。
それでも、周りは「管理職」という肩書きに対して、多くのものを求めています。
平社員は責任を取る必要はない。それなのに自分のことは棚に上げて、管理職に対して「こうあるべきだ」とさまざまな要求もしてきます。
会社側も同様です。
部下と揉めてみろ、パワハラですぐ訴えられます。
現代の管理職の板挟み具合は大変なものです。
若い人が管理職になりたくないと思うのも無理のないことです。
中途半端に上に上がったって楽になるわけじゃないのですから。
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それでもハマチは、管理職を目指しています。
理由は簡単です。
管理職にならないと見ることのできない世界を見たいから。
平社員のままではできる仕事もたかが知れています。
冒頭紹介した、マニュアルも読めないババアには絶対なりたくない。
かと言って、現在の上司のようになる気もありません。
マニュアルの読めないババアとポンコツ上司、彼らの共通点はなんでしょうか。
おそらく、「疑うこと・考えることを放棄して生きてきた」からだとハマチは思います。
同じことだけを繰り返していると、疑ったり考えることがなくなります。
そうすると、自分の知識・経験の範囲がどんどん狭まっていくことになります。
歳をとることもそれを加速させます。
新しいことに触れることが億劫になるのです。
ドンドンドンドン自分のできること、動けることが少なくなっていって、身動きの取れない人間になります。
身近なそんな人間たちを見ていると、自分の行き着く先もそうなんじゃないかと恐ろしくなります。
「あんた管理職なのにそんなことも知らないのか」
「あんた何年この会社にいるんだ」
そんな言葉を投げつけられる日々がもう近くまで迫っています。
怖くて怖くてしょうがない。
でも、ちゃんと考えて、疑って生きていれば、この言葉に対抗する武器を身につけることができる。
「では、どうすればいいと思うか。俺はこう考えているし、こちらの方がより良いものになると思う。」
「顧客ってこういう使い方だったのか、知らなかった、教えてくれてありがとう」
何もしなければ、世界は狭まっていくだけです。
それなのに、上に行けば行くほど、求められることは多くなります。
勇気を持って世界を広げていく。これだけで未来に希望が持て、生きやすくなる。
加齢とともに身体を重くしてくるナニカ。
こいつはあたらしい世界での知識と経験で取っ払うことができる。
加齢など恐るるに足らず!
ハマチはもうあたらしい世界に飛び込む快感を知ってしまったのだから。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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