LA旅行記 4日目(聖地③)
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ミッション・バレーのシェラトン
サンディエゴで泊まったシェラトンは1泊245ドルちょっと(約34,000円)+駐車場28ドル。マリオットとかシェラトンクラスは駐車場代別なのが痛い。ハリウッドのど真ん中に比べればだいぶマシやけどね。部屋はツインでこの写真の手前にももう1台ベッドがあります。
Costcoで給油
チェックアウトして、近所のコスコで給油してLAに帰ろう。コスコのガソリンスタンドでは日本の会員カードも使えます(給油機にさしても認証されないけど、店員に「これ日本のカードなんやけど」って見せれば処理してくれます)
1回目はクレジットカードタッチ決済したら拒否されて、最初からやり直しになったのでもう1度店員にお願いします。めっちゃめんどくさそうな態度にさせてしまって、何かすまんってなった。
サンディエゴのトリアス久山
ここのコスコは隣にIKEAとか飲食店とかあるちょっとしたモール的な感じになっていて、雰囲気が福岡民御用達のトリアス久山にそっくりだった。朝食にパンケイクでも食べるかとなってIHOP(チェーンのアメリカン朝食レストラン)に行ってみたら店の周りに入店待ちの人がいっぱいいる。
「ハックルベリー・フィンの冒険」や短編集が死ぬほど好きなマーク・トウェイン先生がいたので写真を撮ってもらった。そしてIHOPの隣の地中海料理のチェーン店、ルナ・グリルがやや空いていたので入ってみました。
チキン・ピタはサイドがフライドポテトかサラダだったのですが、もうこの時点で若干いもに拒否反応を示していたので珍しくサラダにした。鶏胸肉の焼き加減が絶妙で、外はいい感じの焦げ目がついてるのに中はふわふわでめちゃうま!サントリーニ・ボウルは謎のタイ米みたいな米が入った丼で、その米が異常においしかった。ドリンクバーも自家製レモネードとかブラックティーとかあってレベル高かった。
友人からちょくちょくここまでの旅行記の感想が送られてきているのですが、そのうちの半分は「朝食高すぎ」というものでした笑 本日はドリンクバー入れて33ドルちょっと(約4600円)。今日は店の形態がファストフードよりなので昨日おとといより少し安い。でも受付のお兄さんめちゃいい人ですごく好きになった。
ハイウェイ攻略法
さて、ホームのLAに帰りますか。まだ2日しかいたことないけど、われわれにとってはもうホームのような場所になっている。前世で住んでいたのかもしれない。
昨日は苦労したハイウェイですが、今日は余裕で運転も交代せずLAまでノンストップで帰れました。攻略法をまとめておきます。
①クルーズコントロールを使う
昨日死ぬほど疲れたのでしっかりクルコンの設定方法を調べておいた。クルーズコントロールをオンにして、設定したい速度になったときにSETを押す。すぐにSET押して+−ボタンで自分で上げてもいい。制限速度の65マイルにして、あとは基本ハンドルだけ操作する。(たまに65マイル以上で流れているところもあるけど、車線が多いので割とマイペースで走って大丈夫。それか70マイルに設定するのもありかも)
アダプティブクルーズコントロール(ACC)であれば、渋滞で停車してもアクセルを再度踏めば発進してくれる。最初このアダプティブを信用できなくて、ビビって自分でブレーキ踏んで、クルコン解除されてまた設定するってのを2、3回繰り返して、その後は完全に任せた。アクセル操作がないだけでだいぶ運転に余裕が出る。
②右から2・3番目の車線を走る
右側通行なので日本と逆で左が速いレーンになっている。いちばん右は出口とか車線減少で消滅するときがあるので、右から2・3番目を走ったほうがいい。だいたいの区間が5〜6車線ある。
③左を見ながら走る
日本の運転に慣れていると右を見ながら走ってしまいがち。そうすると車がどんどん右に寄ってしまう。左側の前方遠くを意識するといい感じになる。
LA近郊まで戻ってきました。片側6車線のハイウェイは、対向車線が銀色に光っていて魚の大群のように見えて、自分もこちら側の群れの一部であるような気持ちになってきます。BGMはガンズの「ドント・クライ」で、前には超かっこいいクラシックカーが走っている。いつかマスタングを借りて乗ってみたいな。
Under the Bridge
LAの街に入り、昨日のライブで聞けなかった「アンダー・ザ・ブリッジ」も聞きました。アンソニーが、ドラッグにどっぷり浸かっていた時期に付き合っていたアイオンという女性のことを思いながら書いた詩からできた曲。
サードアルバム「アップリフト・モフォ〜」の時期に付き合っていたアイオン。彼女をほったらかしてダウンタウンの橋の下でギャングたちとスピードボール(ヘロインとコカインの混ぜものを静脈注射する)を打ちまくっていたこと。
同時期に親友のヒレル・スロヴァク(レッチリの2代目ギタリスト)がヘロインのオーバードーズで死んでしまったこと。相変わらずドラッグをやり続けて彼の葬式にも行かなかったこと。いくら打っても、もはやハイになれなくしまって、ほぼ全財産の1万ドルを払ってリハブに入ったこと。
数年後、完全にクリーンになり(結局その後もまたやってしまうんやけどね)、周囲の人にもそれを押し付けようとして、ハッパ好きなフリーとジョンに無視された疎外感。ふとアイオンの愛情を思い出し、LAの街だけはずっと自分を気にかけてくれていると考えたこと。そんな喪失感と孤独感の中でこの詩を書いたアンソニー。
*1 スペイン語のLos Angelesは英語でThe Angels「天使たち」
*2 血を抜く=スピードボールの注射を打つことを言っている
ハモサ・ビーチ
さて、ビーチ近くの本日のホテルに到着して、隣のドラッグストアCVSに買い出しに行きます。ビールは350ml, 500mlでなく700mlで売っております。2人で飲むにはちょうどいい量。ビールとジャック・ダニエルの小さいやつとワインとおつまみを買って44ドルちょい(約6200円)
ライトハウス・カフェ
ホテルでちょっとビール飲んで、ビーチまで高級住宅街を散歩します。今日ハーモサに来た目的はここライトハウス・カフェとハモサ・ピア(またLA LA LANDのロケ地)です。
まずはLA在住の彼女の友だち(東京時代の職場の後輩らしい)と合流して隣のアイリッシュ・パブで飲んだ。酔っ払ったときの失敗談は誰から聞いてもおもろい。アメリカの飲酒運転の基準についても教えてもらった。
ゆっくり1時間ちょっと飲んで店を出て、ピア(セブのソロCity of Starsのロケ地)に向かおうとしたら、何やら工事をしているようで閉まっていた。寒さがあまりにやばかったので土産屋に入りハモサ・ビーチのロゴが入っているパーカーを50ドル(約7,000円)で買いました。
彼女の友だちはここで帰宅し、われわれはライトハウスに入りました。ステージではシンガーがアコギで弾き語りしています。ここまで3日連続でライブ見てきて、今日も何だか良いものが見れそうな気がする!まずはトイレに行って酒を注文しよう。
うちらが大好きなラフロイグ(Laphroaigのアクセントがわからなくてバーテンに10回ぐらい言ったらやっとわかってくれた)のロックを2杯買って、33.5ドル(約4,600円)。ここでさっき買ったばかりのパーカーがきっかけで、突然酔っぱらいのスーパーハイテンションな女性にめちゃ絡まれます。
女性「ちょ、そのパーカーめちゃいいね!私ハモサに住んでるけどそんなの見たことないよ!どこで買ったの?」
おれ「(店の外を見ながら)向かい側の、あのSALEって書いてある店で買ったよ!」
その後彼女とかわりばんこでこの女性と狂ったように踊り(らされ)、これもLA LA LANDのワンシーンやんとか思いながら、途中で「ステージに座って!写真撮ってあげるから!」つって写真も撮ってもらって、あなたも一緒に撮ろうよ!ってなって撮れたブレブレの躍動的な写真。
元々それほどレッチリに興味なかったはずの彼女は、昨日のライブ後に「私は完全にCalifornicateされた!彼らはロックバンド界のボスだ!」と言い出して、買ったTシャツを即着ています。
Wonderful World
このシンガーはカバーばっかりやってたんだけど、選曲がめちゃめちゃ好みで、リッキー・ネルソン「ハロー・メリー・ルー」とか、ジョニー・キャッシュ「フォルサム・プリズン・ブルーズ」とかおれがトップクラスに好きな曲を次々にやってくれて驚いた。
この旅行のために作ってきたプレイリストにオーティス・レディング「ドック・オブ・ザ・ベイ」とサム・クック「ワンダフル・ワールド」を続けて入れた箇所があったんだけど、彼がその2曲をそっくりそのままの順番で演奏したときはマジで震えたよね。
それで盛り上がってステージ前でめちゃ歌ってたら、音楽の好みが同じらしい同志の兄貴が1人いて、とてもうれしかった。
ずっと一緒にとなりで歌っていたので、緑Tニキと自然に会話が始まります。Ryoという発音は英語では伝わらないので、Rioに改名したら一発でわかってくれました。
おれ「音楽の好み一緒やな!」
緑T「ほんとそれ!君の名前は?」
おれ「Ryo!」
緑T「え?」
おれ「Rio!」
緑T「うわ、まじか!最近生まれた俺の子どももRioっていうんよ!」
あまりの偶然続きに彼女と一緒に泣きそうになっている。兄貴も前世でソウルメイトやった気がしてるよ。LA、天使たちの街、本当にありがとう。
ガール・スカウト・クッキーズ
ひとしきり楽しんで、彼女と店の裏で一服してホテルに帰ります。ゴミ箱に顔を突っ込んでゲロ吐いているお兄さんがいたので、「ブロ、大丈夫?水いる?」と言ってペットボトルの水(飲みかけでごめん)をあげました。
ホテルまで20分弱歩いたが、この辺りは高級住宅街で治安も良い方なので全く危険は感じなかった。部屋でさっきCVSで買った酒を飲み、音楽を聞きながら、この旅行で起きたいろいろなことについて語り合います。本当に来てよかったな。