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風とカメラとぷかぷかと。−番外編−

風とカメラとぷかぷかと。
─NPO法人ぷかぷかで生きる人たちとの交流記─

ー番外編ー 

2020/03/16  「笑顔最強説」

以前からnoteでも呟いておりました写真展を3/15に開催しました。

アートイベントが終わり一夜経った店内で耳を澄ましていると、昨日あったはずのたくさんの笑い声が聞こえるような聞こえないような変な感じがする。
スマホに届いたいくつかのメッセージを読み返してみる。
「楽しかった」、「凄かった」、「リフレッシュできた」、「ありがとう」。
じんわりと昨日の感動がよみがえってくる。
こちらこそ楽しかったし、ありがとうと言わなきゃね。

「出会うはずのなかった人たちがこの場所で出会い、絆を結ぶ」

イベントコンセプトの一つのこの言葉。
少しだけど実現した、と思う。
店のお客さん、友人、ぷかぷかの関係の方々、写真仲間、演劇関係の方々。
知らないはずの来場者同士が楽しそうに笑顔で話しているのを見たら、それだけで思い切ってイベントをやってよかったと思えた。


ここでなぜ美容室経営の私が写真展と演劇をやるに至ったのかをかいつまんで書き残す。
イベント当日のステイトメントにも書いたけれど、基本的には店の利益還元であり、10周年記念というのがそもそものスタート。
記念キャンペーンとして顧客さまに割引でもすればそれで事が済んでいたかもしれない。でももっと地域とともに楽しいことをやりたい、自分が歳を重ねていく街を少しでも作りたい、という思いもあったので「アートイベントやっちゃう?」という考えが生まれる。たまたま緑区のアートイベントでお披露目し損ねた写真作品群もあるから展示はそれがあるし。


街を作るなんておこがましいかな、とか、失敗したらどうしよう、などとも考えないではなかったけれど、ぷかぷかさんたちと出会い、なんでもやってみよう、形に、枠にとらわれなくていいんだモードな僕は無謀にも自分の美容室を前から憧れていたアートギャラリーにしようと思いつく。

↑ここが重要。ぷかぷかに出入りするようになって僕自身、一番変わったところは積極的になったところ。変な意味じゃなく、細かいところはどうだっていいじゃない、恥ずかしがってないで楽しんじゃおうよってことを学んだ。もちろんそれまでも頭では分かっていたつもりだったし、口でもそう言っていたけれど心からそう思えるようになったのはぷかぷかのおかげだと思う。表面上を取り繕うことも必要だけど、そればかりでは新しいことは何も生まれない、生み出せられないってことを教えてもらった。

展示は写真でいいとして、それだけでは物足りない・・・、そうだ、演劇もやっちゃえ、演出もやってみたいし。などとさらに恐ろしいことを思いつく。
美容室で写真展?演劇も?その話をした人全員がそういう反応。
でもね、地元に小劇場があってギャラリーがある。
興味がある人にとってはなんとも楽しいことなんじゃなかろうかと思う。

趣味で脚本を書いているので台本はなんとかなる、はず。
さて役者はどうする?
そこで無鉄砲にも大好きな劇団現代古典主義の主宰に連絡をする。
恐いもの知らずというか何というか自分でも勢いがありすぎて笑う。
しかしどういうわけか、意外にあっさりと劇団員との交渉許可をもらう。びっくり。
そして2人の劇団員(役者)ともあっという間に交渉成立。またまたびっくり。
演劇なんて観るのが好きなだけで稽古の方法とかまったく分からないのに(笑)
不安過ぎて知り合いの演劇関係者に演出助手を依頼。こうして僕を含めた4人のチームが結成される。

スケジュールを合わせ稽古を重ねる。
脚本・演出の私は何度も台本を書き換える。
もう大変。役者さんや演出助手さんに迷惑をかけながらやっとのことで形になってきて、あとは演るだけ!
といったところで新型コロナウイルス感染症勃発!
あちこちでイベント自粛。
4人で真面目に話し合った結果、僕たちの演劇も延期する事に(涙)
しかーし、我々にはまだ写真展がある!
僕の写真だけではなく出演してくれる役者兼絵描きのあきろう氏や、ぷかぷかのみよっしーさんが描いてくれたベンチもある。
そうだ!ぷかぷかの認知度を上げるべくブースを出してもらおう!
いつもお世話になっている十日市場の花屋さんのジョージにも声をかけよう!
ってな具合に演劇はなくなったけどイベントの彩りは一気に増す。
演劇も5分程度のものならいいでしょってことで予告編をやることに。

この他にも細かく言い出すとキリがないくらいいろいろとあったけどまわりの人に助けられながらなんとか形にすることができた。
特に役者さんと助手さんには助けられてばっかり。
この3人とは確実に新しい絆が生まれたと思う。(と思ってるのが僕だけじゃないことを願うw)

結果、5分の演劇もとてもよかったと言ってもらえたし、写真もベンチも、ぷかぷかブースもジョージの花も全てが成功したと思う。
もちろん次回への課題や反省もちゃんと見つけられた。

そしてイベントが終わって振り返ってみるとみんなの笑顔がいつもあった。
いつもは静かな店内に笑い声が響いていた。

ああ、やっぱり笑顔が最強なんだな。
ストレスも悩みも、笑い飛ばせるような場所を作ろう。
みんなの力を借りて、そういう場所を作ろう。
そうやって自分の働く街、歳を重ねていく街に貢献していこう。

次回のイベントコンセプトはこれですかね。

「出会うはずのなかった人たちがこの場所で出会い、笑顔になって絆を結ぶ」

・・・これって僕とぷかぷかさんじゃない?って思った。
福祉をまったく知らない、興味もなかった僕が写真撮影を通して彼らと出会い、ここまで影響を受けて小さいながらもイベントまでやってしまうなんて。
ぷかぷかとぷかぷかさんが僕にしてくれたことを今度は僕が自分なりのやり方で誰かにしてあげたいのかもしれない。

なんとなく、これからの僕の生き方に影響を残すような一日でした。
関わってくれた方々、本当にありがとうございました。

番外編・了

※イベントは消毒・換気に最大限留意し、参加者全員マスクを必ず着用するという約束のもと開催致しました。様々なご意見があると思いますが、できる範囲で楽しむことも大切なのではないかと考えました。ご理解の程、よろしくお願いします。 

↓新しい絆が生まれたよね?ね?

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↓準備風景。悩むもっち。

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↓準備風景。ひっつき虫職人テルさん。ちねりおおたけさん。

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↓ぷかぷかブース設置。

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↓予告劇稽古中。

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↓今回のメイン展示。「Positive.」からぷかぷかさんを。このシリーズは全部で160枚。

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↓サブ展示のシリーズ。笑顔のステキなカポーたち。

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↓ジョージさんのお花たち

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↓メイン展示の眺め。

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