風とカメラとぷかぷかと。−第7回−
風とカメラとぷかぷかと。
─NPO法人ぷかぷかで生きる人たちとの交流記─
ー第7回ー
2019/10/15 「得たもの」
10月も半ばにさしかかり、街にも秋の気配が漂ってきた。
なんとなく降りだしそうな空が気になるけれど涼しくて過ごしやすい日だ。
こちらに初めてお邪魔して写真を撮らせてもらってからもうすぐ2ヶ月。
まさかあのときのポートレートを展示するはずだったアートイベントが大型の台風19号のせいで中止になるとは思ってもみなかった。仕方ないとはいえ、残念な想いはなかなか消えない。
みんな楽しみにしてくれてたのにな。
またいつか展示する機会があったらいいけど。
そんなことを思いながら駐車場へ車を入れぷかぷかへ向かう。
遊歩道へ出たところでフワッといい香り。
キンモクセイだ。
ちょうど「ぷかぷかさんのおひるごはん」のあたり。
この「ぷかぷかさんの〜」はどうやらぷかぷかさんと一緒にランチが食べられるらしい。
機会がなくてまだ行けてないけれど近いうちにお邪魔しようと思う。
さてカフェベーカリー。
今日は先述したアートイベントのことで理事長さんと施設長さんにご挨拶を、と思ってやってきた。
「いらっしゃいませー!」
安定のいらっしゃいまセンサー発動。
よきよき。
いつも満面の笑みで迎えてくれる彼が今日もお出迎え。
茶系の長袖を着て秋の装い。
うん、かっこいいね。
ふいに、ドアを開けて彼がいなかったら寂しさを感じるかも、なんて思った。
なんか変なの(笑)
今日はテラス席にも店内の席にもお客さんがいた。
なかなかの盛況ぶり。
むふふ、なぜか嬉しくなる。
理事長さんたちはあいにくの不在。
残念。
今日はいつもご挨拶だけで話したことのなかったスタッフさんとも言葉を交わす。
とても雰囲気の柔らかい男性。
店内の撮影許可を願ったらテキパキとパンの陳列まで直してくれた。
恐縮です。
本当にここは、なんだかいろんなことが心地いいんだよな。
おしゃべりしてるお客さんも和んでるもの。
肩の力が自然に抜けてリラックスできるんだよね。
ふむ。
楽しみにしていたアートイベントがなくなったことはショックだったけど、あの撮影があったからぷかぷかを知ることができたし、まあこれはこれでいいか、と思ったら気分が晴れてきた。
ぷかぷかマジックとでも名付けようか。
続く。
今日は食パンとカレーパン(揚げ)を購入。