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スポーツの未来に僕たちができることのレポート vol.2 バスケとサッカーについて
#スポみら 記事第二弾。
本日は千葉ジェッツ島田社長のお話で気になるところを書いてみる。
↓ 過去記事
僕は千葉ジェッツの試合は見たことがないし、Bリーグの試合も見たことがない。
bjリーグの試合を一度スカパーで見たくらいだ。(初年度のアルビvs東京のチャンピオンシップ。アルビは負けたけどすごい試合だった)
島田さんがやってる千葉ジェッツのモデル プロセス重視
島田社長お話を聞いていて感じたのはビジネスの世界のトップにいる人がよく言うことをそのまま言っているということ。
多分成功したからそう感じるんだろうけど、プロセスが徹底的に正しい。
① 製品の質を高める
② 現状に文句をいう前に自分たちができることを徹底的にやる
③ 人を呼ぶのも大事だけど、来た人が満足してもらえる準備を徹底的にやる
これを徹底的にやる感じ。
ついつい僕らのアルビレックス新潟と比べてしまうんだけど、①と③は結構違うよなって思った。
千葉ジェッツのモデルは図にするとこんな感じ。
この赤いエリアは自分たちがコントロールできるエリアだから徹底的にやる。
当たり前だけど勝利はコントロールできないし2チームが戦う以上、両者が勝つことはできない。
ただ、試合の運営レベルに力を入れまくることはできる。
文字通り本当に炎が出るような演出をやっているから、毎回消防がチェックに来ているらしい。
千葉ジェッツのモデルの説得力があるところはそこからぐるっと回って勝利まで持ってきたところ。
さっきの上の図を完成させると・・・
こんな感じだね。
②を徹底的にやって③で集客を増やし、スポンサーを増やしマネタイズする。マネタイズに成功すれば④で選手の強化(獲得や環境の改善)をコントロールできる。
その結果千葉ジェッツは天皇杯を3連覇している。コントロールできるものに注力し、コントロールできないもの(勝利)を間接的にコントロールしている。
The Management.
アルビレックスのモデル 外的要因を徹底的に利用
基本的にはこんな感じでしょう。
赤の網は自力でやったところであり、かつ他チームと圧倒的に異なるところ。
アルビレックス新潟は日本一の招待システムと日本一の後援会組織を持っている。大資本を持たない地方クラブが一時期とはいえ年間60万人の観客動員を記録し、浦和の持っていた動員記録を塗り替えたのだからそれがいかにすごかったかよくわかるはずだ。
ではサッカーとバスケの違いとは?
一つには徹底的な運営強化のやりやすさだ。
5000人の観客はコントロールがしやすい。
でも4万人の観客の満足度を上げることは勝利以外できるだろうか?
1時間は車が動かない渋滞。ハーフタイムでも買えないビール。また旧式のサッカースタジアムは照明は水銀灯で作られていて暗転ができない。一度照明を消すと、再びつけるのに5分〜10分の時間がかかってしまうのも辛い。雨や雪の影響をもろに受けるし、夏はバッチリ暑い。
そういう意味でバスケットはとてもショーアップしやすい、快適性をあげやすい仕組みになっている。
そしてもう一つは外的要因だ。
例えばアルビレックスのマネタイズの仕組みには選手の売却というものがある。
これに成功するとアルビレックスには億単位のお金が入ってくる。
しかし、移籍先のクラブに目を向けると強烈な戦力をノーリスクでゲットしていることになる。
サッカーのモデルの優れているところは・・・
さっきのサッカーのモデルの図は実は一部欠けているところがあります。
③育成です。
図にするとこんな感じ。
育成と普及がサッカーのダイナミズムでありすごいところ。
各Jクラブはユース以下のアカデミー組織があり、ほとんどのクラブが県のサッカー協会と深い関係を持ち、街のサッカー少年団とも間接的・直接的につながっている。
この育成からもう一度 ①普及 ②強化に回ると千葉ジェッツのようにモデルがぐるぐる回り、拡大再生産が始まる。
しかし!育成は遅いし、育っても他所に取られる!アルビレックスは典型的な草刈り場なのだ。
新潟が育てた選手は浦和や鹿島に取られ、鹿島や浦和もやっぱり海外に取られてしまう。育てても育ててわが暮らしは楽にならない。
サッカーシステムっていいところあんの?
あるんです。いいところは何と言っても圧倒的な裾野の広さ。
街クラブからレアルやバルサまで同じルールで同じことをやり、圧倒的な存在感を持つ世界No1スポーツ。それがサッカーのモデルであり、僕らが参加しているスポーツなのです。
で、あるがゆえに育てた選手は買い取られてしまう(涙
最初は千葉ジェッツがやってて新潟がやってないことをダメだししたりしようかなと思ったんだけど冷静に中身を考えるとある程度しょうがないよね的な記事になってしまいました(苦笑
ただ、是永さんも島田さんと同じく「我々がコントロールできるところを徹底的に圧倒的なスピードでしがらみなく突破する」というタイプ。
新潟が新潟であるがゆえのタブーや閉ざされた人間関係にとらわれず突破っこうを開いてくれることでしょう。
あとは僕らが100%一緒に踊るだけです。
千葉ジェッツは動員率100%の5000人ですが、僕らは毎試合15000人。僕らの方が少なくとも3倍のパワーは持っているはずです。
大丈夫!
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