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私は音楽で何をしたかった?

音楽で人生が変わる人、何かの分岐点になる人。そんな大袈裟じゃなくても、リラックスしたり、踊ったり、歌ったり。どれも素敵に思える。キラキラ光っている。
私は自分の音楽で、誰かのきっかけをつくりたいと思ってた。

誰かの為に……。今、思うとめちゃくちゃおこがましいですね。
自分自身、音楽を楽しめなかったり悩んだりしている中、誰かの為にって悪いことじゃないけど考えるには早すぎるなって。それより大切なことを私、忘れてない?

誰かの為に演奏するなら上手くなきゃ。←もうここで間違えてる。間違えても楽しそうに演奏する人は聴いている人も楽しかったりする。

上手くならなきゃ……。負のループ。何年もそこから抜け出せなかった。

最近、ちょっと考え方が変えた私。コンクールなら別だけど、上手くならなきゃ、誰よりも上手くならなきゃ。それで何を得られるの?一瞬の自己満足。ただそれだけ。そこに気づき始めた。私が勝手に競ってる相手はなんとも思ってないし、そんなことよりも音楽を楽しんでいる。

趣味なのに、上手くなきゃいけない。誰が決めたの?経験年数が長いから?自分の年齢?くだらないことに捕らわれて、長い時間を無駄にしてしまった。……と気づいただけでも私、すごいじゃん!

そんなことを少しずつ考えるようになってから、レッスンの内容がぐんと濃いものになった。先生が、今の私なら出来るだろうと感じ取ってくれたのかもしれない。レッスンに通い出した頃、教えて欲しいと言ってた事は一切教えてもらえなかった。今は先生の方からそれを教えてくれようとしている。これってすごいことだと思ってる。
すこしずつ自分の音楽を楽しみだした結果、何かが進み始めた。

私が音楽でしたかったことは、誰かの為にとか自己満足の為に上手くなることではなく、自分の音楽を楽しむことだったんだなって。長い時間かかってしまったけど、今は自信を持って言えるかな。