【日記】10月1日(火)~5日(土)
10月1日(火)
今日は有休を取った。のんびり朝遅くまで寝る。
平日寝坊できるってありがたいな、って社会人になってつくづく思う。
お昼は地元のサンドイッチ専門店のサンドイッチを食べる。
今回は、エビとたまごのサンドイッチとツナサンドを食べた。
素材にこだわっているというだけあって美味しかった。
特にツナサンドが美味しかった。一般的なツナサンドとは違って、ほんのりカツオの味がした。業務用のマヨネーズの嫌な味もなくて美味しい。これまで食べたツナサンドで一番だ。
母親が食べていたサンドイッチもおもしろくて、ラタトゥイユのサンドイッチだった。ラタトゥイユをサンドイッチの具にしようという発想がすごい。ツナサンドの隠し味としてのカツオもそうだけど。こういった素人では思いつかないアイデアを思いつき、それを料理として形にできる、というのはやはりプロだなと思う。他のサンドイッチもいろいろ食べてみたい。
午後は母方の祖父母宅へ向かう。
再来週、友人が泊まりに来る予定になっていて、そのときに必要になる寝具を貸してもらうためだ。
2人には10日前くらいにも会ったけど、変わらず元気そうでよかった。
山本七平『「空気」の研究』を読む。
社会学に興味がある人間にとっては興味深い作品だった。
中でも、「空気を読む」とか「そういう空気ではなかった」とかの「空気」は日本特有のもので欧米には存在しない、という主張を一神教と多神教の違いから考察しているところが印象に残った。
一神教においては、神のみが唯一絶対のものとみなされる。そのためそれ以外のものは相対化され、絶対性を持つということはない。
これに対して多神教においては、神は複数存在することが前提となっており、唯一絶対とみなされる存在や事物は基本的に存在しない。さらに日本においては、言霊などという言葉があったり、アニミズムの伝統が強く残っていたりするため、その場その場で絶対的なもの=「空気」が生じるわけだ。
逆に言うと、欧米においては、一神教における相対化の意識が「空気」の発生に歯止めをかけているのだ。
これは自身がクリスチャンでキリスト教をはじめとする宗教に通暁している山本先生だからこそできる興味深い考察だ。
この本を読んでいたら、自身もかつて読んだことがあったのか祖父が声をかけてきて、山本七平の本の話で盛り上がった。
『日本人とユダヤ人』が特におもしろいと薦めてくれたので、読んでみようと思う。
10月2日(水)
昼休みはゆで太郎に行って、野菜かき揚げそばを食べる。
父親からチェーンのそばにしては対値段で美味しいと聞いていたけど、たしかにその通りだった。
これで590円は安い。蕎麦つゆの濃さが程よいのとかき揚げが変に脂っこくないのがよかった。
ただ、近くのオフィスのサラリーマンがひっきりなしに来て混雑していたので、あんまり落ち着かなかった。
店のオペレーションも機能していなかった。実際、最初注文したものとは違うものが出てきた。
まああれだけの人がいたら仕方ないか。
カミュ『ペスト』を読む。
なかなか重厚な作品だったけど、読んだ価値は十分にあった。
ペストという自然がもたらす不条理に直面したときの人間の心理をここまで克明に描写できるカミュの想像力や洞察力、表現力には感服した。
やはり自分ではどうにもならないことに直面したときは、慎重さを忘れないこと、そして自分の身の回りにある小さな希望を糧に生きていくことが大事だなと思った。
10月3日(木)
昼休みはサイゼリヤで、コーンのピザとチキンのサラダを食べる。
最近の自分の味覚に合う組み合わせはこれだ。美味しかった。
10月に入り後期になったので、新たに業績目標を立てないといけないのだけど、全く出てこない。
正直、目の前の業務をミスなく着実にこなすことができればそれでいいのでは、と思ってしまう。
公務員の仕事って、再現性が重要な要素だと自分は思う。決まったことを法律に基づいて公平に遂行する。これが一番大事な使命なのではないか。
それならば、もう既に目標は決まっているわけだから、目標を半期ごとに立てる必要性はないのではないのでは?と思ってしまう。
まあ、その大事な使命を果たすためにどのようなことが必要かを考えて、下位の目標を立てて日々の業務に当たれ、ということなんだろうけど。
思い返すと、自分は昔から何か目標を明確に立てて物事に取り組むことが苦手だった。肌に合わなかったという方が正確かもしれない。
何か目標を達成するよりも、自分が楽しめているかとか充実感を得られているかとかいう点の方が自分にとっては大事だった。
目標を立てると、目標に束縛されて自由がないように感じられてしまい、それが嫌だった。
時と場合に応じて、自分で考えて自由に物事に取り組む方が自分には合っているように思う。
もちろん、目標を立てることで充実感が得られるのであればそれでいいと思うし、目標を立てることに意味がないと言うつもりは毛頭ない。
でも、みんなが同じやり方で充実感を得られると考えるのは違う気がする。多数派のやり方が合わない人もいる。大事なのは、選択できる余地を持たせることだと思う。各々が自分で考えて最良と思う選択肢を選べるようにすること、そして各自の選択を相互に尊重することが、みんなが生きやすくするために必要なことだと思う。
まあこんなことをいくら言っても現状は変わらないので、期限に遅れないように、なんとか目標を立てないとな、、うーん、正直面倒くさいなぁ。
10月4日(金)
朝電車に乗って、本を読もうと思ったのだけど、立った場所が冷房の風の吹出し口の真下で、寒いうえに風が強くてまともに本が読めなかった。
仕方ないけど、思うように本が読めなかったのはいささか不満だった。
昼休みは近くの韓国料理屋に行って、石焼ビビンバを食べる。
ここのビビンバはかなり本格的で美味しい。
ごはんの量もちょうどよくて、具沢山で辛さも自分の好みに調節できるのがいい。
ただ熱くていつも口の中をやけどしそうになる。
仕事終わりには新橋に行って、大学のゼミで親しかった4人グループで集まる、予定だったのだけど、そのうちの1人が仕事の都合で来られなくなってしまった。
残念だけど仕方なし。また来月企画して集まろう。
というわけで、今回は3人で飲んだりカラオケに行ったりした。
まず串焼きの店で食事をする。焼き鳥とか野菜焼きとかサラダなどを食べる。
料理は美味しかったのだけど、お酒があんまりだった。角ハイも薄くてコクがないし、カシスオレンジも甘すぎて美味しくなかった。
ただ、友人たちの仕事についての話がいろいろ聞けたので楽しい時間だった。
図書館司書の友人の、司書は薄給である程度出世すると図書館ではないところに出向することになってしまうとか、来年から母校の大学の職員として働く予定の友人の、大学病院の職員は病院が雇用している職員ではなくて、学校法人で雇用している職員なんだとかいう話は興味深かった。
違う業種の人の話を聞くと新しい発見があって楽しいものだ。
食事をした後は、カラオケに行った。1時間半強それぞれが歌いたい曲を自由に歌ったり雑談をしたり。楽しかった。
飲み物は山崎の梅酒のソーダ割りを飲んだ。今回行った居酒屋のお酒があんまりだったから、美味しいお酒が飲みたくて高級なものを頼んでしまった。
さすが、山崎。香りもよくて味も濃厚で美味しかった。生の梅も氷と一緒に入っていた。
やはり、梅酒のソーダ割りは間違いない。ここのお酒微妙だなぁと思ったら、梅酒のソーダ割りを頼もう。
10月5日(土)
10時半前に起床。途中、4時台に起きてしばらく眠れなかったけど、また眠くなって寝たらこの時間だった。
日中は自分1人だったので、掃除などの家事を済ませた後は、本を読んだり日記を書いたりしてのんびり過ごす。
お昼はトルティーヤを作って食べる。
具材はタンドリーチキン風に味付けした鶏肉とパプリカ、水菜、レタス、にんじんのサラダ。
なかなか美味しくできた。
夕方には散歩に出る。
外は雨で涼しかった。雨の日の散歩というのもたまにはいいな。
なんかこう、静かな道を歩きながら自分1人の世界に入れる感じが心地よくて好きだ。
歩いていたら、一軒家の洗濯竿にてるてる坊主が下がっているのを見つける。こういうのを見ると、世の中平和だなと思う。
仕事を終えた母親を迎えに行くために車に乗ったら、車内に蚊が2匹ほど入ってきてしまい、腕や顔、首などあちこち刺された。運転しているので退治することができず、ただただ刺され続けた。痒くてつらい。
夜は親子丼をつくって食べる。
水の量と味付けの塩梅がよくわからなくて難しかった。
レシピのとおりの分量で作ればいいじゃん、って話なんだけど、レシピどおりだと、汁が多すぎたり味つけが甘すぎたりするのが嫌なのだ。
母親によれば、味付けは少し濃いかなと思うくらいがちょうどいいらしい。もうこれは経験だと思う。
まあ、なんとか満足できる味に仕上がったのでよかった。