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【日記】10月20日(日)〜26(土)
10月20日(日)
北風が強くて寒い。今シーズン初めてパーカーを着た。やはり寒いのは苦手、、
日経を読んでいたら面白い記事を見つけた。ベストセラー本のタイトルが長くなっているという話だ。
記事によれば、去年までの直近5年の売上上位30冊のタイトルの平均文字数は10.3字で、1960年代に比べると2倍近く増えたそうだ。
へー、そうなんだ!、という感じだ。あまりタイトルの文字数なんて考えたこともなかった。
タイトルの文字数が増えている背景がまた興味深い。近年はSNSやブログから本を作ることが増えた。あまり知られていない著者の本を売り込むためには、タイトルで内容を説明する必要が出てきた。その結果、タイトルが長くなっているというのだ。
つまり、かつては著者で売り込む時代だったのが、現在は本の内容で売り込む時代になっているのだ。
たしかに、かつては本を書くのは著名な学者や経営者、作家などある程度社会的に認知されている人だけという感じだった。だけど最近は、ある種の「特権」のようなものはなくなり、本の書き手の裾野が広がった。本屋に行くと、いわゆる古典的名著と言われる本からブログを書籍化したものまで、実に多様な著者の本が並んでいる。
あとこれは自分の肌感覚でも納得できるなと思ったのだけど、近年の本の書名に使われる言葉は「人生」「脳」「お金」など個人の生き方に関係するものが多いそうだ。
『運動脳』『スマホ脳』『LIFE SHIFT』『君のお金は誰のために』。話題になった本を考えてみても頷ける。
一方で、そうかなぁ、と思うこともあった。商品名に詳しい中央大学の教授によれば、人はタイトルが長いほうが情報がたくさん入っていると錯覚するそうだ。
これはいまいちよくわからない。自分が読んだタイトルが長めの本と言うと、『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』とか『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』あたりだけど、特に情報がたくさん入っているとは感じない。
これは自分が鈍感なのか?それとも例として挙げた本が文脈からずれてる?
よくわかんないけど、とにかくこの記事は面白かった。
10月21日(月)
胃の調子があまり良くなかったので、お昼はサンドイッチとスムージーで軽く済ませる。
仕事終わりには、ロフトに寄って、ページオープナーを買った。開いておきたいページを開いたままにしておけるクリップのようなものだ。
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自分は読んだ本で気になった箇所があれば、その箇所の抜き書きをメモとして残すようにしている。その際、特定のページを開いたままにしておきたいと思うのだけど、本が勝手に閉じないように手や筆箱などで抑えなくてはいけないのが意外とストレスだった。
でもページオープナーを開いておきたいページに挟み込めば、そんなストレスからは解放され、両手がフリーになる。
実際に使ってみたけど、想像以上にいい。これは知的生産が捗りそうだ。
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いろんな商品を比較したいと思って東急ハンズにも寄ったのだけど、そしたら「文字のしおり」というおもしろいしおりを発見。
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「ここまで読んだ。」とか「明日はここから。」とかいろんなのがあった。中でも自分が一番気になったのが「おそらくこのあたり。」だ。
しおりって、ここまで読んだっていうのを忘れないようにするためのものなのに、書いてあるのは不確実で大雑把な言葉。このギャップがおもしろい。思わず誰かにプレゼントしたくなった。今度誰かのプレゼントに本とセットで渡そうかな。
10月22日(火)
25℃近くあるという割には寒く感じられる。
自分が寒がりだからだろうか。
お昼ご飯はサイゼリヤでパンとチキンのサラダを食べる。
その後、野菜生活のビタミンスムージーを飲んだ。少し飲まない間にリニューアルしていた。
以前のものより、にんじんの味が強くなった気がする。小学生の頃、生協で注文して飲んでいたキャロットさん(にんじんと果物のミックスジュース)を思い出した。
仕事でレンズ豆というものを知った。名前すら聞いたことがなく気になったのでいろいろ調べてみた。
このレンズ豆にはおもしろいエピソードがあって、いわゆる「レンズ」の名前の由来になったというものだ。当初作られた光学レンズがレンズ豆の形状に似ていたことから、その名がついたらしい。
豆が先なのか。豆の形がレンズに似ていたからレンズ豆という名前がついた、というならしっくりくるけど、まさか逆だとは、、
まあ古代メソポタミアの時代から栽培されているというのを聞けば納得だけど。
日本ではあまり馴染みのない食べ物だけど、世界では結構食べられているみたいだ。身近なところで言うと、インドカレー屋なんかにあるダルカレーの「ダル」はレンズ豆のことらしい。
すごく栄養価の高い食品で、アメリカの健康雑誌が「世界の五大健康食品」として紹介したことがあるほどだそう。
今度機会があったらダルカレーを食べてみようかな。スパイスに栄養価の高い豆。身体に良さそうだ。
10月23日(水)
お昼は近くの中華レストランで海鮮五目焼きそばを食べる。
美味しかったけど、海鮮五目麺のほうが好みかな。
個人的には梅蘭やきそばぐらいの堅さが好みだ。麺と具材がいい感じに絡んで美味しく食べられる。
リンガーハットに行って、皿うどんよりもちゃんぽんのほうがいいと思うのも同じ理屈だと思う。
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吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を読む。
改めていい作品だった。
人間中心主義的なものの見方から自由になれる人こそが立派な人間であるとか、自分が心を動かされたものを大切に生きていくことが大事とか、これからの生きていくにあたって糧になるようなメッセージがたくさんあった。
時代を越えて読み継がれている本って、こういういつの時代にも通じる普遍的かつ本質的なメッセージが詰まった作品なんだろうな。これは見方を変えると、人間の本質はいつの時代も変わらないということでもある。
先が見えない今の時代こそ、先人たちから伝わる普遍的かつ本質的なメッセージを糧にしなやかに逞しく生きていきたいものだ。
10月24日(木)
今日は有休をとった。
朝遅くまでゆっくり寝て、日中は本を読んだり日記を書いたりしてのんびり過ごす。
夕方は自転車で地元の図書館に行って少し本を見た後、その近くにあるスーパーでブルーベリーを買う。
図書館で2・3冊本を借りようかと思ったけど、2週間で満足に読める自信がなくてやめてしまった。夏にも同じことをしている。
まあ、読み切れなかったらって何か罰があるわけではないんだから、もっと気楽に考えていいんだろうけど、なんだか時間に追われている感じがして落ち着かない。
学生時代はこんな謎の感覚を覚えることなく図書館を使えていたのに。
家に帰って天気予報を観ようと思ってテレビをつけたら、作家の金原ひとみさんのインタビューが放送されていた。
金原さんという人を知ったきっかけは、少し前に読んだ宇佐見りん『推し、燃ゆ』の文庫版の解説を読んだことだった。なかなかおもしろい解説で印象に残っていた。
興味があったので普段あまりテレビは観ないけど、ちょっと観ることに。
今回のインタビューは金原さんの新刊『ナチュラルボーンチキン』を話題にしたものだった。
あらすじとしては、10年間あえて毎日同じメニューの食事をするといったルーティン化した生活を続ける45歳の出版社勤務の女性の主人公が、自分とは真逆の暮らしをする女性と出会うことで、忘れかけていた本来の自分を取り戻していくというものだ。
インタビューを聞いていた思ったのは、人間らしく生きていくには「刺激」が必要で、新しいものに対して寛容な姿勢を持つことが大切だということだ。
もちろん、自分にとっての心地よさを追求してそれを大事にすることもいいことではある。でもそれが行き過ぎると、外の世界との間に壁ができてしまい、生きることがマンネリ化してしまう。これを金原さんは「おじさん化」と呼んでいる。
この「おじさん化」を防ぐためには、自分の領域を守りつつも、新しい刺激を受け入れる柔軟さを持つことが必要だ。
年を取れば取るほど、新しいものを受け入れたり取り入れたりすることが億劫になる(らしい)。けれどそこで自分の殻に閉じこもるのではなく、新しい刺激を自分に合った形で取り入れていく。それが中年に必要な姿勢だと金原さんは言う。なるほど。
自分はまだ中年ではないけれど、「おじさん化」していないと言える自信はない。働いているとどうしても特に平日は毎日同じことの繰り返しになりがちだ。できる範囲で新しい刺激を取り入れて、日々少しでも楽しく過ごしていきたいなと思う。
10月25日(金)
昼休みに外に出たら、イチョウが早くも色づいていた。秋だなあ。
銀杏が落ちてそれを行き交う人が踏んで道端が酷い臭いにさらされるのは嫌だけど、こうやって色づいたイチョウを見るといいなと思う。
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職場近くの商業施設のお手洗いに行ったら、洗面台の蛇口がハイテクでびっくりした。ダイソンのやつで、水道の蛇口と乾燥機が一体になっていた。これなら手洗いが1か所でストレスなくできる。すごいな。
ダイソンといえば掃除機とかサーキュレーターだけど、家電以外のものを作っているんだね。知らんかった。
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夜は職場の上司と地元の居酒屋に行った。
この前面談する機会があって、その時に最寄り駅が隣であることが判明して、もしよかったら一度食事でもどう?、と声をかけていただいたので行くことになった。
よく考えると、職場の年の離れた上司と食事をするのは今回が初めてかもしれない。
少々緊張したけど、気を遣っていろいろな話をしてくださったおかげで楽しい時間だった。
10月26日(土)
休日出勤だった。
意外とやることがあって、あっという間に時間が過ぎた。
休憩時間はタリーズでホットコーヒーをテイクアウトして、それを飲みながら山本文緒『自転しながら公転する』を読む。
何か大きな事件が発生するわけではないけれど、主人公の都の目線で日常を日記のような感じで描いているのがいい。読んでいると心が落ち着く。
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夜ごはんはハヤシライスを食べた。美味しかった。
ハヤシライスというと、大学の食堂のハヤシライスを思い出す。
食堂の名物はカレーなんだけど、週に一度だけ(火曜日)カレーがお休みの日があって、その日はハヤシライスが出てくる。
カレーを食べたいなと思って食堂に行ったら、その日は火曜日でカレーが休みだった。仕方がないので、ハヤシライスを頼んで食べたのだけど、これが美味しかった。週に1回しか食べられないんだったら、今日来てよかったなと思った。そんな思い出がある。