[キャリアのこと]上司からの言葉
以前勤めていた会社。もう20年以上前になります。
今で言うところの「ブラック企業」に当てはまるのではないでしょうか。
始業は9時からでしたが、ほぼ全社員の出勤は8時前には完了していました。
8時半から始まる朝礼は長いと1時間ほど続きます。
2週間ほどで、残業45時間は到達していました。
激務でしたが、私は仕事にやりがいを感じていたので嫌ではありませんでした。
そんな会社に入社した初日。
私は中途入社でしたので、新人研修は一人。
直属の上司からの実務研修のあと、支社長研修があるとのこと。
トップとのマンツーマンの研修・・・。緊張する。
と思っていました。
が、5分で終了しました。
トップから言われた言葉はただ一つ。
「感性を豊かにしなさい。」
感性?
私は、理解ができませんでした。
その方へ聞きました。
「どういうことですか?」
「きれいな花を見て、綺麗だと思える心を持つこと。そうすれば客先に行っても会話ができるようになる。感性が豊かな人の会話は、信頼関係を構築することができる。また、感性が豊かな人は、人の痛みも受け取ることができる。」
なるほど。
当時の私は感性が乏しく、花を見て綺麗だと感じているのか実感ができませんでした。
そこで、言われたとおり、意識的に花やきれいなものを見て、感じることを徹底しました。
いま自分が感性が豊かかどうかは自信はありませんが、人の変化に以前より気付けるようになったと思います。
多様性が叫ばれる現代社会では、感性を豊かにすることは本当に大切なことではないかと思い、この記録をしました。
随分昔に指導されたことですが、大切なことって、時が経っても変わらないものですね。