「いやどす」の試遊委託から学んだこと②
こんにちは、七盤のハムさんです。
前回の記事では「委託試遊」の形で遊んでもらう際のポイントについて書いてみました。
今回は、実際にどんな説明をしながら「いやどす」を試遊してもらったかについて書いていこうと思います。
この記事は、試遊会での説明の工夫の一例という見方のほか「いやどす」をご購入いただいた方がインストをする際にも使えると思います。
ぜひご活用ください。
①トリックの勝者は誰?
(この節は前回の記事で書いたことと重複します)
まずはトリックテイキングについての理解度チェックを兼ねて、以下のような質問をします。
切り札なしの場合
最初に、四枚のカード(赤4,赤8,赤9,青12など)を出して「赤8がリードだとしたら、このトリックの勝者は誰ですか?」と質問します。
こうすると、元気よく「赤9」との返事が返ってきます。
切り札ありの場合
先ほど出した四枚のうち赤4を黒2に入れ替えて、「ところで、黒が切り札なんですけど、赤8がリードだとしたら誰が勝ちですか?」と質問します。
こうすると、皆さんに「黒2」カードを指さしてもらえます。
②カードのグループとカードを出すときのルール
通常カード4枚/いやどすカード2枚になるようにカードを差し込み、手札を見えるように例として並べます。
このゲームではカードのグループに呼び方があります。
差し込みカードより左を通常カード、右をいやどすカードと言います。
そして、カードの出し方については次のようなルールがあります。
1.通常カードでフォローできる場合は、通常カードの同じスートのカードか任意のいやどすカードから1枚出します。
2.通常カードでフォローできない場合は、通常カードから1枚出します。このとき、いやどすカードは出せません。
3.リードのときもフォローできていないので、通常カードから1枚出します。このときも、いやどすカードは出せません。
さて、自分の手番が来るたびに通常カード又はいやどすカードを1枚出していくと、通常カードといやどすカードのどちらかが先になくなります。
③「通常カード」がなくなった場合
じゃあ、「通常カード」がなくなったらどうなるか。
(差し込みカードを裏返しながら)「ダメどす~」
これが「ダメどす」という状況です。ダメどすになると、3つの悲しいことが起こります。
1.そのラウンドでは0点です。何があっても0点です。
2.ダメどすになった後はカードを出せません。見ていてください。
3.ほかの全てのプレイヤーに1点が入ってしまいます。
④「いやどすカード」がなくなった場合
じゃあ、先に「いやどすカード」をなくしたいですよね。
「いやどすカード」がなくなったらどうなるか。すぐに差し込みカードを場に出してもらいます。
ただし、最初に出し切った人は0点、次に出した人は1点、その次の人は2点というふうに、遅く出し切った人のほうが得点が大きくなります。
ただし、最後まで出し切れず「ダメどす」になると0点なので、気をつけてください。
⑤予想を外したマイナス点
ここまで得点について説明してきましたが、マイナス点もあります。
このゲームでは、いやどすカードの枚数ちょうどの分だけ、トリックに勝つ必要があります。例えば、いやどすカードを3枚にしたら「3回勝つ」という宣言になります。
そして、宣言から外れた分だけマイナス点です。「3回勝つ」と言って、4回勝ったらマイナス1点ですし、1回しか勝てなかったらマイナス2点です。3回ぴったり勝てたらマイナス点なしです。プラス点もなしです。
最初に何回勝つと宣言したかについては、宣言カードを使って見えるように示してください。
⑥得点計算まとめ
ここで得点計算について改めてまとめます。
1.ほかの人の「ダメどす」からもらった得点
2.差し込みカードを遅く出した分の得点
3.予想を外したマイナス点
これを合計した点がそのラウンドでの得点となります。
ただし繰り返しますが、「ダメどす」は0点。
また、計算結果がマイナスになっても、「ダメどす」になるよりはまともでしょうということで、0点扱いとします。
⑦チュートリアルゲーム
それでは、不明点の確認も兼ねて、チュートリアルゲームをやってみましょう。本来は12枚ですが、今回は半分の6枚でやろうと思います。
(チュートリアルゲームのカードを配りながら)
始める前に最後のお願いが2つあります。
1.差し込みカードを差し込む前はカードを並び替えないでください。カードは配られた順番で取り扱ってください。
2.いやどすカードを出すときは、ぜひ「いやどす」と言ってください。場が盛り上がります。
本来は、いやどすカードの枚数も皆さんに決めていただくのですが、今回はチュートリアルなので「2枚」として遊んでいただこうと思います。
ということは、宣言カードの向きはどうなりますか?
(全員が正しく差し込みカードと宣言カードを準備できたことを確認)
それでは、じゃんけんでスタートプレイヤーを決めて始めていきましょう!
⑧本番ゲーム
(本番ゲームのカードを配りながら)
本来は人数分ラウンド行いますが、今回は試遊会ということで、一ラウンドだけで決着をつけることにしましょう。
では、改めてスタートプレイヤーを決めるのでじゃんけんをしてください。
いやどすカードの枚数を決めるのは、スタートプレイヤーが最後になるように反時計回りの順番で決めていきます。スタートプレイヤーは不利なので、ほかの人の出方を見て枚数を決められるような配慮ですね。
それでは、スタートプレイヤーの人から始めましょう!