不安はある種の期待

仕事でミスをした。
といってもそこまで大きなミスではない。
せいぜいハトを捕まえるつもりがカラスを捕まえてきた、そんな感じ。

けどその時の内心は「やっちまった!!」と冷や汗もの。
そもそも情報が書いてあっただとか、念入りにチェックすれば防げただとか。
就業まで残り1時間、そんなことをひっきりなしに考え、結局最後まで仕事に身が入らなかった。

上司から連絡が来たのは、家に帰ってからのこと。
「とりあえずこのままで大丈夫!」
安堵のため息が出た。

ここで考えたのは、表題のとおり。
「不安はある種の期待」
ミスをしたら怒られるという相手への「期待」をしているからこそ、一方的に不安になって落ち込んで、仕事が手につかない。
ひどい時は休みの日にも考えが巡り「あの時こうしておけばよかった…」なんて考え出す。

言葉は悪くなるけど、もうアホかと。
相手がどう思うかなんて決めることはできないし、期待することすら失礼。
やってしまったものは受け入れて、それで怒られるのであれば受けとめ反省。そんな感じでいい。

もしかしたら、自分への期待も高いのかもしれない。
だからこそ「こんなはずじゃなかったのに…」なんて考える。
「〇〇してくれる(この場合は怒られる)」という相手への期待と、ミスをしないという自分への期待。
これらがごちゃごちゃしているからこそ、僕のような不安でいっぱいの人間ができあがってしまう。

もう今年も終わる。
このまま相手や自分に期待し続けて、心をすり減らしていく。
そんな生活はまっぴらごめん。
こうして文章にできたということは、少なからずその考えができるようになったということ…のはず。
不安=期待
不安が多い人は期待しまくっている人。
まずは、今よりも自分を低く見積もるところから始めようかなと。


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