ミニ水槽たちあげる
お袋に「水槽の熱帯魚たちが寿命で全部いなくなったら猫飼ってもいいわよ」と、言われていたのだ。
以前住んでいたマンションでは、30cmキューブ水槽(コトブキ)でいろいろ飼っていた。
最初は、ホームセンターで見つけたヒメダカ。次に白メダカ。その次は青メダカ。黒メダカ。東日本大震災で水槽ライトが水没しメダカ達が感電死してしまったショックから立ち直った頃、板橋区の熱帯環境植物園で魅せられたトランスルーセントグラスキャットフィッシュとお決まりのネオンテトラ、青コリドラスにアフリカンランプアイ、ゴールデンテトラ、オトシンクルスの熱帯魚混泳を楽しんだ。
ここへ越してきた2018年......だから4年前か。その年は引越しついでに30cmキューブをやめて、角がラウンドになっている40×20cm水槽をたちあげた。生体もバケツで運んでね。
...で、みんなちゃんと長生きして、少しずつ寿命が尽きて死んでいった。もう殖やすのはやめようと思ったから寂しくなっていく水槽をただぼーっと眺めていた。
......... ところが、だ。妹が「ここはママとお兄ちゃんが住んでいるから実家だね♪」と姪っ子ちゃんを連れてときどき遊びにくるようになったのだ。
当然、小学生の姪っ子ちゃんは水槽を見つけ目をキラキラさせ「ねぇ、はるくん。エサあげてもいい?」「このお魚はなんていう名前?」と毎回興味津々だ。苔で緑色になっていたら示しがつかないから、姪っ子ちゃんが来るとなるとせっせと掃除をしてピカピカに磨く。
この間、死んだ親父の件で久々に妹が来た時、すっかり魚がいなくなってヤマトヌマエビとゴールデンテトラ1匹ずつになってしまった広々とした水槽を案の定姪っ子ちゃんが見てしまい、それはそれは寂しそうな顔をした。「お魚、いなくなっちゃったね...」
『マズイ』と僕は思ったね。猫と暮らすのは長年の夢だけれど、そのために水槽を絶やすのはよくわからんがマズイ。水槽を楽しみにしている小学生の為に、僕は本日奮起した。熱帯魚はもういい。メダカが好きだ。若干大きい水槽を処分してエビとテトラを救出し、コンパクトな20cmキューブ水槽セット(コスパ良し)を買いにホームセンターへ走った。せっかくだから白メダカと和メダカも少し買ってしまった。
てなわけで、まだたちあげたばかりで少し濁っているが、文頭の写真が今の水槽だ。みな元気でエサも食べて落ち着いている。
かわいい姪っ子ちゃんの為なら僕は辞めようとしていたアクアリストにも復帰するのである。
めちゃくちゃ小さい水槽だけれどね。