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【エンジニア募集!】先行企画部 新技術開発室のPR動画を制作しました。 ー音楽編ー
0. はじめに
トヨタコネクティッド株式会社 先行企画部 新技術開発室所属のHalufy(ハルフィと呼びます…)です。
冒頭に、動画編を読んでいただいた方にとっては改めて、今回製作した動画はこちらです!どんっ!!
再掲ですが、動画の通り、現在、先行企画部ではエンジニアを募集していて、まずは、そういう部があって、こんなことをしているんだよ、というようなことをいろんなエンジニアの方に知ってもらわないといけない、ってことで、今回はそのための動画を制作してみました。
できれば動画を見ただけで、なんとなくのことをお伝えできたらいいなぁ、なんて思って、いろいろを40秒に詰め込んでみてはいるので、そのお話が、この記事では音楽面からできたらなと思います。
動画についてはこちらの記事にて。
1. 目次
2. ツール紹介
ここでは、BGMやナレーション作成に使用したツールをリストにしてみました。
Udio:音楽生成
MyEdit:ナレーション生成
CUBASE:BGM作成、BGMおよびナレーション編集
Adobe Premiere Pro:音楽を付与した動画の編集
3. 音楽(BGM+ナレーション)の全体像
動画編の記事でも触れているのですが、今回は、あるところでは、ナレーション、動画、音楽、が一体となって、そしてあるところでは、ナレーション、動画、音楽、それぞれが何かを伝える1つ1つのツールであり、それぞれの棲み分けが合わさって1つの動画となる、ってことを意識して制作してみてます。
で、ですね、今回、音楽では、主に、ナレーションでも言及している技術開発のスピード感と、ナレーションでは言及していないトヨタグループのグローバルなスケール感、を表現することをコンセプトとしてみました。
なので、最初はゆったりと小さく、そのあとで躍動感あるオーケストレーション、とすることで、緩急ができ、広がりを持たせることによって、そのスピード感とスケール感を際立たせられるんじゃないかなってことを試してみましたのです!
4. BGMについて
該当箇所の秒数も記載していますので、動画と該当箇所を照らし合わせながら読んでもらえると、より、何が言いたいんだろうなーってものがお伝えできるのかな、なんて思いますので……^ ^
ではまずは冒頭。
清々しい朝の始まり、その中にはさまざまな課題が実はあるんだよ、って動画の流れに沿ったBGMを作成していきました。
俯瞰で見たときに、朝は優しいものであって欲しいなぁ、なんて思ったので、包み込むような優しさを表現すべく、木管楽器や太いシンセサイザーの音をいくつか重ねています。(始まり~00:06)
次に、話題の転換を表現すべく、それまでの優しく包まれるような音を裂くような、鋭い音をエレキギターやシンバルを使用して作成し、ハッとした気持ちを持ってもらい(00:07~00:08)、すぐさま音が消える空白を演出します。(00:09~00:10)
そして、空白を打ち破るようにして、ドラミングによるリズムで臨場感を高めながら、スピード感を表現していきます。(00:11~00:18)
徐々に、ストリングス(バイオリンやチェロ等)が同じ音を鳴らし始め(00:19~00:22)、音が大きくなるのに続いて、本格的にメロディーを演奏し出すことで、音域の幅を広げるとともに、ようやく、コード進行を開始していきます。(00:23~00:30)
これによって、スケールの大きさを表現してみました。
さらに、この音楽の状態を継続することで(00:30~00:40)、ここまでで芽生えてもらった、スピード感やスケール感を長く体感してもらい、その印象を強く持ってもらえるようにしました。
最後は読後感よく、といいますか、キッパリと終わりを迎えることで、スピード感やスケール感を動画を見終わった余韻の中にも抱いてもらえる形を目指してみました。(00:40~終わり)
さらっと書いちゃいましたが、以上がBGMのあれこれになります!!
BGMによって動画全体の印象が大きく変わってきちゃうかなって思うので、伝えたいことを伝えられるようにするためには、思った以上にBGMって大事なのだろうな、って感じますねぇ。。
5.ナレーション
ナレーションについては、動画編でも記載しているのですが、以下のフレーズになります!
※フレーズ自体は、動画の全体像を検討するときに決めていました。こちらについては動画編の記事を参照してもらえると。。
(**ここに、動画編が公開されたらリンクを貼り付ける予定です。**)
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「新しい一日が始まる。
そこには、解決すべき課題が、まだまだ…。
だけど、可能性は、現実になる。
トヨタコネクティッド先行企画部の技術者集団・新技術開発室は、スピード感ある技術力で、試験研究・技術開発を担い、アイデア創出から、社会実装まで一貫して行う。
あなたのその一歩が、何かを動かす…、かもしれない。
でも、一緒に形にできる気がする。モビリティの未来の当たり前を。」
========================================================
このフレーズを元に、文字で見た時と、音声を聞いた時とでは、同じフレーズであっても捉え方が違ってくると思われますので、伝えたいことが伝わるような話し方を特に意識してナレーションの編集を行っていきました。
5-1. ポイント①
まずは、「新しい一日が始まる。(冒頭)」です。
ここで、この動画のファーストインパクトが決まると言っても過言ではないはずだ、なんて思ったので、丁寧にイントネーションをつけてみました。
具体的な作業については余談にはなるのですが…。
もともとMyEditを使って読み上げてもらったものはこんな感じの音声になるのですが、
これでは語尾がちょっと気になるな、って思ったので、
ってな感じで、語尾が聴き心地の良い落ち着き所を持てるようにしています。
…というような、意外と細かい作業になるんですよねぇ、ナレーション編集って…ということなのです。。
さらに余談ですが、こちら、cuabseにてイントネーションの調整をすることで、整えました!
![](https://assets.st-note.com/img/1731084396-keYzBVuKZP4dhIfvqLpxT9C5.png?width=1200)
ちなみに、こうしたイントネーションの変更は、「~先行企画部の(00:12付近)」「~一貫して行う(00:25付近)」などにも適応していたりもします。。
5-2. ポイント②
次に、「~まだまだ(00:06付近)」というフレーズ。
前後のフレーズとのバランスを鑑みて、例えば「まだまだある」という語尾を避けたく、でもそれでいて、まだまだあって大変で途方もないんだ、というニュアンスを含ませたい。なんてことを思ったので、最終物として動画のナレーションとして採用したような、少し違和感の残るリズムにしています。
余談ですが、元々のリズムを、こちらもcubaseにて間延びさせています!(イントネーションも変更していますが…)
![](https://assets.st-note.com/img/1731084620-hYaJzgDmnt36N9xQsXyWRfwu.png?width=1200)
5-3. ポイント③
続いて、「可能性は現実になる(00:09付近)」というフレーズ。
ここでは、BGMが消え、動画も数秒間シーン展開なく、ナレーションを際立たせています。なので、少し装飾したナレーションにしたく、異なる音声を重ねてみました。
2人の歌手が、同じ旋律を歌う、アレと同じ手法を使っていますね。ユニゾンって言うやつですかね。
5-4. ポイント④
最後に、「~かもしれない(00:30付近)」というフレーズ。
ここでは、そうかもね、どうだろうね、という軽い終わり方をすることで、その前のフレーズが持つ言葉の重たさみたいなものを和らげてみています。
だって「あなたのその一歩が、何かを動かす」なんて言われても、そんな仰々しいこと…って、もしかしたら思ってしまうかもしれないですよね。。
でも、「かもしれない」って軽く言われると、なんだかやってみてやろうって肯定的な気持ちの動きになってやしませんか??笑
そんな読後感みたいなものを残してもらいたかったのです。
またまた、余談ですが、フレーズを軽くする、という編集もcubaseで行っています。(主には、カラオケで言うところのキー上げとイントネーションの調節ですかね。)
![](https://assets.st-note.com/img/1731084799-8vJhnuztqBj2wPNXmC9cspK1.png?width=1200)
5-5. ポイント⑤
余談が多くなっちゃったなぁって思ったのですが、余談ついでに…です。。笑
そもそものテキスト読み上げ音声の生成にもいくつか工夫が要りましたのです、ということを少しだけ。
例えば、何度読み上げてもらっても、「~気がする(00:34付近)」の「る」が「う」に聞こえてしまうなぁ、っていうのが引っかかったので、この箇所だけ、何度か試したのです。こんな感じに。
![](https://assets.st-note.com/img/1731084935-gKufpe2t6kUzMv3xrsIO4Ha1.png?width=1200)
これ、こうして生成してもらった音声では無事に綺麗に発音してもらえていたとしても、cubaseでフレーズのニュアンスを修正した後には、やっぱり綺麗に聞こえない、なんてことがしょっちゅうあったのですよね…。いじらしいっ。
聞いた話ですが、その昔、ボカロ曲を作る際には、「~sssssssssss好kkkkkき~」的な、子音の発音を明確にするための力技があったようです…笑
なので、きっと、ボーカロイドを触ったことある人なら、このいじらしい気持ちをわかってくれるのかなぁ…なんて。。
まあ、そんなこんなで、ナレーションの編集を、地道に行っていったわけなのです。。
その辺りもぜひぜひ気にしながら聞いてみていただきたいものなのです…。
6. 音量バランス
最後、ナレーションとBGMの音量バランスについてちらっと。
音量を小さくしても、ナレーションははっきり聞き取れるな、BGMはなんかなっているけど雰囲気だけは感じ取れるな、っていうバランスを目指しました。
やっぱりナレーションが、メインになるわけですので、このバランスが最適なんじゃなかろうかと。
なので、試しに音量を絞ったり、イヤホンではなく、モノラルで動画を流してみたりしてくださいませ。
きっと、おそらく、たぶん…、そういうバランスになっているはずです!
7.おわりに
最後に、動画編を読んでいただいた方にとっては改めて、「人は大体5秒に1回、気を引くような仕掛けがないと、40秒なんて長い動画を見てはいられないようです。。」なんてことを言わせていただければ…って思います。
なので、やっぱり、この動画を1回、もしくは、この音楽編の記事や動画編の記事を読みながら何度も見ていただけたのであれば、それはもう…ですよね!笑
まあ、なにはともあれ、動画を見てもらえたことが個人的にはとても嬉しいものなのです。。
もし本当に、少しでも、部署のこと調べてみようかな、なんていうご興味いただけましたら、トヨタコネクティッド先行企画部のサイトなどなどを見漁ってみていただければなって思います。
ではでは。
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