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実験:セリアのミニチュアを「染色」してみた
こんにちは。今回はセリアのドール用家具(ミニチュア)を「布用の染料」で染めてみた記録です。失敗した点も含めてレポートして行こうと思います。
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こちらがセリアのミニチュア(リビングテーブル、ソファ)。形はオシャレで気に入っているのですが、個人的に、色味があまり好みではないため、リメイクする事にしました。
今回はソファの「木枠部分」のみを染めるため、クッションを外しました。
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これがなかなか難しい作業で、ツメの部分を外側から押したり、間にドライバーを捩じ込んだりして何とか外しましたが、結果、木枠が一本折れてしまいました。
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まあ、しょうがないか。
失敗してもダメージが浅いのが100均商品の良いところです。
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使った染料は、桂屋ファイングッズの「みやこ染」(コールダイホット)と「濃色促進剤」です。本来は布用の染料ですが、「みやこ染」のHPに行くと、一部のプラスチックは染まる皆、書いてあります。(ただし、高温にすると変形するよ,とも書いてある。ここ、伏線です。)
セリアのリビングテーブル、ソファの素材はポリスチレン。「淡く染まる」と記載がありました。よし、やってみよう。
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大きめのビニール袋に染料と濃色促進剤を入れました。分量はそれぞれ小さじ2杯分くらい。
熱湯を1Lくらい入れて溶かしました。
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ここにミニチュアを投入。
これだけだと温度が下がるので、
大きめの鍋に別の湯を温めて(沸騰はさせない)、湯煎の要領で温めながら染めました。
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温度計は必須。温度が上がり過ぎると瞬く間に変形します(ミニチュアが)。
染色液の温度を測りながら、高くなりすぎそうになったら袋ごと湯からあげる……という方法でやってみました。
この時は、80〜93度で、7分程度。
その結果……
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この時点で結構、染まっています。
このへんでやめておけば良かったのですが、「もっと濃い色にしたい!」と欲が出てしまい、
この先、危険な領域に踏み込んで行く事になります。
湯煎をやめ、染料を直接鍋にぶち込みました。温度をもっと高くしたいと思ったからです。もうこの鍋は料理で使えないな。
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温度を90〜97度くらいに上げ、さらに煮る事7分。
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仕上がった状態がこれです。テーブルの方が若干濃いめなのは、鍋底に置き忘れて、ソファよりも少し長く浸かっていたためです。
色味的にはいい感じになりましたが、よく見ると……
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テーブルの天板に謎の色むら(斑点?)が。
さらに、
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ソファは表面に、謎の粉が吹いています。加熱し過ぎた事により、変質したのでしょう。濡れたシートで拭き取ったら粉は取れましたが、身体に悪いものっぽいです。お子さんやペットのいる家庭ではやらない方がいいと思います。
まあ、色はまあまあ良くなったからいいや。
そう思い、クッション部分をはめ直そうとすると……
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左の一脚は問題なくはまりましたが、右の二脚が……どう押し込んでも、はまらない!
それもそのはず。
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染める前のものと比べてみると、座面が少し歪んでいます。熱による変形……煮ている時にはわからなくても、やってしまっていましたね。
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と、いうわけで後日、スポンジかなにかでクッションを作成しようと思います。失敗しても傷が浅いのが100均商品のいい所……
鍋に残った染料で、他にも色々染めてみました。
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ダイニングテーブル、チェア。85〜93度で7分程度煮込みました。
今回はこれが一番上手くいきました。よくみるとテーブルが若干歪んでますが、許容範囲です。チェアの座面が柔らかい素材なので、着脱しやすいのも良かったです。
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フェンス。85〜93度で7分程度。左が染める前、右が後。若干渋めの色になりました。やはり元の色が濃いと染まりにくいようです。
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障子。上は染める前のもの。こちらは大失敗の連続でした。
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90〜100度で7分程度。大きく変形しています。もう障子紙のパーツが嵌め直せません。完全にアウトです。
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少し温度を下げ、85〜95度で7分程度。色が薄くなるとともに変形も少し改善されましたが、まだ障子紙がはまりません。
あとから調べてわかりましたが、この障子の素材はポリプロピレン。ソファ等のポリスチレンより、若干低い温度でも変形するようです(パーツが細いのもあるでしょうが)。
100円の商品とはいえ、4つも無駄にすると流石に凹みます。しかしどうしても、障子はもう少し「木」っぽい色にしたい。
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70〜80度で7分程度煮込み、その後10分漬け置き。色が今一つではありますが、目立った変形はありません。障子紙のパーツもはめられました。染料の色を変えれば、もっといい感じになるかもしれません。
機会があればまた挑戦してみたいと思います。
今回のレポートは以上です。
プラスチックを染料で染めるのは自分にとって新しい挑戦でしたが、気軽に使える素材があったからこそ、多少大胆な試みもやってみる事が出来ました。100円ショップセリア、大好きです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。さようなら。