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甘海老と目があって。そして作った酒肴2品
朝とれ鮮魚や地場もん野菜はじめ、こだわりの品を揃えた、食のプロが日参する富山市内のスーパー「黒崎屋」。
そこで取り扱う昆布を買いに行った私、いつものクセでふら〜っと鮮魚コーナーに行ったら、目があってしまいました。
岩瀬で揚がった甘海老ちゃんに。
そう、海老って食材は体を温めてくれるし、腎活している私にもピッタリなんですよね。
近くにぼたん海老氏もおわしたのですが、神々しくて見つめることすらできず。
ということですでに身ぐるみ剥がされ、頭と尻尾を残したお刺身状態になっていた甘海老ちゃんを連れて帰ったのでした。
そのままわさび醤油で…という気分でもなかったし、とりあえず身と頭、尻尾と分けて気ままに調理スタート!
身は塩糀と富山は庄川の柚子胡椒少々で和えて。
頭と尻尾は県産米の米粉をまぶして米油でカリッと揚げて滑川の健好の塩をパラリ。
揚げたてをぱくり。
カリカリな殻のなんとも言えない香ばしさと味噌の風味が悪魔的にビールを誘います。
一気に食べてしまいたい衝動を抑え、身にしっかり味が浸透するまで我慢。
米粉で揚げてるから、冷めてもクリスピー感は変わらないのでしばし時が経つのを待ちましょう。
出来上がりました!
塩麹がなじんだ身はねっとりと旨味が増し、ゆずが上品に香ります。
そして先ほどの頭とともに口に入れてみると…殻の独特の風味と軽やかな食感をとろりとした身が包みこみ、絡み合い、口の中で新しい海老が生まれたかのような新鮮で海老感たっぷりのふくよかな味わいに。
別々に食べてよし、一緒に食べてもよし。
こうしてまた期せずしてお酒泥棒な肴を作ってしまったのでした。