もらうこと
先日書いた「あげること」という記事。内容はこちらを読んでもらえたらわかるはずだ。
無事に一つ年を取り、死にまた近づくことができた。
このイベントの結果、このイベントの前に考えていたこと、そのイベントを終えて1か月近く経って考えること。この3つを合わせてまとめようと思う。
結果
まずは結果からみてみよう。詳しい自分からの贈与は記憶していないが、約半数の返礼があった。多く見積もっても6割程度だ。
贈与をしていないのに新たに受け取った贈与は1割程度。このことは後述する。
半数の返礼について
贈与の分母が小さい分、あまり期待できなかった返礼だったが、半数の人が返礼品や、メッセージなどという形で返礼をしてくれた。このことには感謝申し上げたい。
自分が贈与をした人からは自分が贈与をした時と同じような返礼の仕方で返礼をしてくれた。
自分の贈与以上の返礼をした人はたった一人であった。
逆に自分が贈与をした記憶があるのに返礼をしなかった人は3割程度。
原因として挙げられるのはこの4つくらいだろう。
1. 単純に忘れていた
このことを厳しく指摘するべきではないことは承知の上だが、私が自分で告知をするという愚かな行為を働かせたせいで、指摘せざるを得なくなった。自分で告知しといてこのようなことを言うのは気が引けるが、もっと多くの贈与や返礼を受けられると思っていた(本当に愚かな考えであったなと反省している)。
2.忙しくてそれどころではなかった
述べるまでもないだろう。自分のことに精いっぱいで、他人のことなど気にしている場合ではない人も中にはいたはずだ。そのような人を責めるつもりは全くない。むしろ、自分のことを頑張れと応援したいくらいだ。
3.私のことが嫌いである
私のことが嫌いであれば、当然、贈与や返礼をしようという気にはならないだろう。私自身、あまり好きではない人には贈与をしずらいと思う。しかし、嫌いな人でも、返礼だけはきちんとしている。
4.返礼するお金がない
これも2と同じで、自分のことに精いっぱいな人である。他人に使うお金があるくらいなら、自分に使いたいと考える気持ちはわかる。私もできるだけ自分に利益のあるような人間関係を継続させたいと考えている。
このように、返礼をしなかったということだけで、これだけの原因を挙げることができた。これは、私というほんとに小さな存在でも返礼や贈与をしてくれることを示している。
このイベントの前に考えていたこと
正直、半数も返礼を受けるとは思っていなかった。他人の誕生日などは覚えている人のほうが少ないはずだ。実際、ほとんどの人に忘れられているという実感がある。自分も他人の誕生日をあまり覚えていない。SNSの通知の欄に、「今日は〇〇さんの誕生日です」という通知が来ない限り、その人の誕生日に気づかないこともある。というよりこれがほとんどである。大体は事前に通知してくれるので、誕生日当日に焦るのではなく、ある程度心の準備ができた状態で、その人の誕生日を迎えることができる。SNSのこの機能がなければ、自分でどこかにメモを書いておくしかない。昔の学生はそのようにしていたのだろう。他人の誕生日は覚えているようで忘れている。家族の誕生日だって怪しいくらいだ(この前まで父親の誕生日を明確に覚えていなかった)。なぜ誕生日は忘れられやすいのか。
一年に一回しかないイベントだからだろう。
恋人が付き合ってから何年とか何か月とかの記念日は比較的多く訪れるものなので、覚えていることが多い。恋人となると、一人ではなく二人である。どちらか片方が覚えていれば、永遠に忘れられることはない(男のほうが忘れていた場合、こっぴどく怒られることはあるが)。しかし誕生日となると、一年に一回しか訪れない。月に一回は20歳と4か月の「4か月」のように数字を刻んでいくが、いちいちそれを祝う人はいない。自分でもあまり意識することのない数字だろう。しかも恋人と異なって、自分一人だけのものである。絶対に覚えていてほしい人にも忘れられていることがある。誰かが忘れていても、それに対して怒りを起こす人は少ないだろう。むしろ、自分の誕生日の認知度の低さに、自分の告知の甘さや、自分が過去にどのくらい他人の誕生日を祝ってなかったかを一年に一回のこのイベントで思い知らされる程度である。男の場合、派手なサプライズを期待しない。むしろ嫌がる傾向にあると思う(自分だけかもしれないし、あまり祝ってもらえないことへの感情かもしれないが)。少なくとも自分は派手なサプライズを数人にされるよりは、おめでとうの言葉をできるだけ多くの人からもらいたいタイプである。
今回で分かったこと
贈与と返礼は、いろんな学者が研究しているので、あえてここで述べることではないし、自分もあまり贈与について理解はできていない。しかし、今回の誕生日イベントの結果を見る限りでは、仲の良い人からも返礼も贈与もないこともあれば、あまり仲の良くない人からの返礼や贈与を受けることもあり、ややうけている。人生や人間関係は難しいようで、実は簡単なのかもしれない。プレゼントをもらってうれしくない人はいない。このことを信じて、これからも贈与に励みたいと思う。
追記
これ3月中に書き終わる予定やったのに、自分の癖で4月になってしまった。ほんまに草。
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