スクミュに遅いも早いもないよ! 〜ラブライブ、ドラマ化に添えて〜
(このnoteは今年9月に『僕らのラブライブ !43』内で開催されたプチオンリー「スクミュオンリー『あなたと見る夢』」で頒布したものを一部流用しつつ、ドラマ版に向けて改変した内容となっております)
初めましての方は初めまして、本や作品を読んでくださったことのある方はお久しぶりです。
普段ラブライブ !シリーズの二次創作をしている、はると饅と申します。私自身、ラブライブ!が大好きでよくグッズを買ったりライブに行ったりしています。また、同人活動の方も行っておりまして、即売会で本を頒布させていただいております。
普段noteを書かない私が、こうして筆を執った理由は他でもありません。そう、11月21日(木)MBS(毎日放送)で深夜1:29〜より、『ラブライブ !スクールアイドルミュージカル the DRAMA』が放映されるからです!
もちろん、TVerで一週間無料配信も行われます!
このnoteを読んでくださっている方の中には「ドラマ化楽しみ!」という方も「ラブライブの実写化ってどういうこと?」と思われる方も、はたまた「ラブライブ自体よく知らないよ」という方など、様々な方がいらっしゃると思います。そんな方も不安にならないでください。
スクールアイドルミュージカルは!!! 初見の方でも楽しめます!!!
……はい。失礼いたしました。
いきなり驚かせてしまったかと思いますが、それくらい声を大にしてお勧めしたい作品なのです。
今回はそんなスクールアイドルミュージカル(以下スクミュ)の魅力が皆さんに伝わればと思っております!
どうしても多少のネタバレを含んではしまいますが、核心的なところまでは含みませんので、初見や未見の方でも楽しめるnoteになっているかと思われます。それに、ある程度あらすじを知ったうえで見ても、スクミュの面白さが色あせるわけでもありません。これを読めばドラマ版、ひいては来年2月9日〜19日に東京、4月4日〜6日に大阪で開催される公演でスタートダッシュを切れる内容になっております!
そもそも、スクミュって何?
まず、内容について、簡単に説明します。そもそも今回のドラマ化は、舞台作品『スクールアイドルミュージカル』を原作にしたものです。こちらはラブライブ!シリーズの作品ではあるのですが、完全オリジナルの舞台で、過去作との内容的なつながりもほとんどありません(テーマ的に似通うところはありますが、過去作を見ていなくてもわかるようになっています)。
そして、ドラマ版も概ね舞台版を踏襲するとの情報が、インタビューによって語られています。しかも、脚本家さんも舞台版から変わりません。つまり、ドラマから入る方でも楽しめるような内容になっているということです。
そもそも、スクミュとはどのような作品なのか。公式サイトからあらすじを引用させて語らせていただきます。
……いかがだったでしょうか。
個人的にはこの話、JK版ロミオとジュリエットだと思っています。
どういうことかといいますと、タイプの違う二つの学校――ひとつはプロ意識の高い芸能学校、もう片方は伝統を重んじる勉強第一の学校――の生徒たちが交流し、物語を紡いでいく点が似ていると感じたからです。タイプの違う生徒たちが絆を深め、時には衝突しながらも成長していく姿は、王道の物語と言えます(もちろん、ミュージカルという先入観も踏まえた上での感想なのでしょうが)。
また、夢を追いかけることや新しい事にチャレンジすることへの大切さも本作は教えてくれています。芸能とは無縁な普通の子たちでも新しい事にチャレンジできるし、プロ意識の高い競争の世界で生きているような人たちでも、自分の好きなことをやっていい。学生たちはもちろん、大人でも同じではないでしょうか。勿論実力の壁はありますが、大好きな気持ちの前では壊せる壁なんだと教えてくれました。何事も自分のやりたいことはやるべきという前向きな気持ちになれる、そんなお話です。
舞台版の魅力
舞台版の好きなポイントを語らせていただきますと、やはり大きいのがミュージカルだという点です。ラブライブのアニメを見たことある方の中には、突然ミュージカルパートが始まって面食らったという経験をされた方も少なくないでしょう。また、ミュージカルには馴染みがないので言葉で言われても想像できない!という方もいらっしゃるかもしれません。
今作はミュージカルの名の通り、ほとんどが歌で進行します。憶測となりますが、ドラマ版でも多くの楽曲が披露されるものと考えられます。
では、わかりづらいかというと、そんなことはまったくありません。歌にダンスに振り付けはどれも一線級の物で、劇場で味わうからこその迫力もずば抜けています。役者としてもキャラとしても、キャストさんの遜色ないパフォーマンスが光るからこそ、物語に没入できる仕掛けになっています。
口だけで言っても何が何やらだと思われるので、ここで舞台版の映像を見てもらいましょう。
この映像を見て、歌やダンスのすごさや壮大さが少しでも伝わってくれれば嬉しいです。
ラブライブのアニメやゲームをしたことあるよ、とか少し知ってるよ、という方向けにも、ご案内をしておきます。「実写でアニメの良さが本当に表現されてるの?」と思われるかもしれません。実を言うと、筆者も企画発表時はそのような不安が少なからずありました。
しかし、ご安心ください。演技をするのは生身の人間ですが、作り込まれた世界観やキャラクターからは、まるでキャラがその場にいるような感覚を私たちに与えてくれます。生だけど実際に彼女たちの世界があって、観客側はその世界とつながっている、まるで虚構と現実のはざまにあるような体験。ラブライブシリーズの魅力でもあるシンクロパフォーマンスを、スクールアイドルミュージカルは新しい形で見せてくれています。
じゃあ、ドラマ版はどうなの?
と、ここまで舞台版の魅力を語ってきましたが、ではドラマ版にはどんな魅力があるのでしょうか? 個人的に注目してほしいポイントを説明していきます。
①豪華キャスト陣!
今までラブライブシリーズというと、新人の声優さんがキャラクターを演じ、長いスパンで一つの役を育てあげていくというのが通例でした。そのため、一部例外もありますが、ファンの多くは声優さんの成長していく過程を見守りながら応援していくことになります。
しかし、スクミュの場合は舞台ないしテレビドラマですので、既に各所でご活躍されている方が、しかも現役や元アイドルの方が多く参加されています。
例えば、主人公の椿ルリカ役は元日向坂46の渡邉美穂さん、もう一人の主人公的存在である滝沢アンズ役は冨田菜々風さんが演じられます。数が多くなるためここでは一部のみとなってしまいますが、その他の方でも、超ときめき♡宣伝部の杏ジュリアさん、私立恵比寿中学の安本彩花さんと、グループの垣根を超えて多くのメンバーが集まります。
このことによって、作中のダンスシーンや歌唱シーンのクオリティへの期待は否が応でも高まります。だって本物のアイドルの皆さんが演じられているわけですから。
また、メインキャスト以外に脇を固める俳優さんも豪華です。主人公の母親で椿咲花女子高等学校の理事長、椿マドカ役を演じられるしゅはまはるみさんは、『カメラを止めるな!』など数多くの作品に出演される実力派女優さんです。アンズの母親でこれまた滝桜女学院の理事長、滝沢キョウカ役を演じられるのは、元宝塚のトップスター、音月桂さんです。お二人とも熟練の演技で作品世界を引き締めて、物語の魅力をさらに引き立ててくれることと思われます。
②全国で見れる! 見返せる!
「ドラマだから当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、これは実はスクミュにとっては大きな画期なのです。
といいますのも、今までは舞台公演で、配信やソフト化もないことが公式から明言されていましたので、スクミュを映像として見られる機会はごくわずかに限られていました。本編を見るなんてもってのほかです。
それが、今回のドラマ化によって全国どこでも、いつでも見られるようになったのです(厳密には放送局は限られていますが、Tverでの見逃し配信に対応しています)。ひょっとするとドラマの人気次第ではソフト化もありえるかもしれません。
③登場人物の深掘り!
これは個人の感想が混ざってしまうのですが、舞台版では尺の都合上、すべての登場人物が十分に掘り下げられたとは言い切れない面がありました(もちろん、それを差し引いて尚素晴らしい原作のストーリーなのですが)。
ですが、今回のドラマ化で描ききれなかった細部まで描いてくれるのではないか? という願望があります。原作より尺が伸びるため、表現媒体の違いもあるので単純な話ではないかもしれませんが、一人一人にかける描写が増えることが期待されます。そしてそれは、登場人物の掘り下げのみならず、メインストーリーの面白さやメッセージをより強固にするような内容になると思われます。
このあたりは、舞台から入った方は違いを楽しみ、ドラマから入った方は描写を享受するというような違いになって現れてくると思います。
まとめ
長くなってしまいましたが、このあたりで〆させていただきます。タイトルの通り、スクミュには遅いも早いもありません。スクミュに触れたそのタイミングが全盛期、始まりのタイミングです。興味を持った方はスクミュのドラマを見てください。繰り返しになりますが、Tverでも配信されていますので、ぜひご覧ください。
そして、もっとスクミュを見たい!と思った方は劇場に足を運んでみてください。劇場では、ライブパートやドラマ版とは違った演技やキャストさん、新たなスクミュの魅力があります。
スクミュは場所や時間を問わず、あなたを待っています。気になった方はぜひ一度、ご覧ください。