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キャラクターとライセンス <19>ライセンス取得の難しさ

前回の続きです。

私が経験した、ライセンス取得の難しさについて書くよ。
といっても、前職がプライズのためのライセンスなので、偏っているかもです。

なんといっても、一番欲しくて苦労したライセンスはアングリーバード
フィンランドのRovio Entertainment(ロビオ)という会社が開発した、スマートフォン向けAppゲームで、すごくおもしろいものです。
2020年には日本でも3Dアニメーションの映画が上映されてたね。
このゲームの主人公が赤い、そのままレッドと言う名前のキャラクター。

会社の取締役が「海外のキャラクターですごく商品化に成功しているキャラクターがあるけど興味ある?」って言うので、「Why not?」とは言わなかったけど、「もちろん!」と。
そして調べたよ、アングリーバード。アプリもスマホへダウンロードして遊んでみた。面白い!!
海外では本当に商品が店頭を埋め尽くしていて、アメリカ、韓国、台湾とキャラに強い国で大ヒットしていたので、「これはなんとしても取得しなきゃ」と思った。

そして紹介されたのが、フィンランド人(仮にAとしておく)。
取締役とAと私の3人でミーティングをしたところ、「まだ日本にはライセンスしてないよ。私が日本の窓口になるけど、交渉はフィンランド行ってね!」と。
えええぇ、フィンランド出張?・・喜んで!!

そして2ヶ月後、2月の終わりに、やはり興味を持った大手の広告代理店Hの担当(もともと友人でこの話をしたらぜひ連れて行けと・・)と行ったですよ!初めてのFinnairに乗って!!
フィンランドの冬は寒いですよ!着いた次の日は最高気温が-2℃、最低気温が-20℃。

交渉相手は、取締役でライセンス担当のフィンランド人。
日本からA氏も来て同席してくれていろいろフォローしてくれたけど、なんせ、全てが英語だからグダグダのプレゼンテーションになってしまった。
だけど、ミニマムギャランティー(それにしても高い金額だった)を提示して、日本でのマイルストーンを説明して、プレゼン終わったのだけれど、ロビオの役員、なんか反応鈍いなぁ?という感じだった。

なんか、言いにくそうに「実はもう1社、日本からのプレゼンのアポがあるんだ。そちらと日本での展開の内容を確認してから返事するね。」
ちょっと嫌な感じ。

でも、ロビオの社員(みんな若い)と食事に行って、ヘルシンキのアングリーバードのお店行って、ついでにマリメッコやアラビアやカジノなんかに行って、せっかくだからトラムにも乗って、充実した出張だったね。
でも、トラムに乗ったとき、帰りの線を間違えて、途中下車し、-20℃の雪降夜、2キロほど歩いた。このときは鼻水やまつげも凍るし、寒かった・・。

で、ライセンスは、なんと日本の大手キャラクター会社がエージェント権取得したと、帰国後聞いてショックを受けた。
でもね、その会社とも仲良いので、優先的に権利を下ろしてもらったよ。
大きなミニマムギャランティー払ったけど。

商品化もいくつかしたけど、韓国や台湾のようにはうまく行かなかったのが残念だけど、すごくいい経験になったし、交渉に英語力の必要性も感じて、その後、続けてますよ、英会話。(英会話でマーケティングを勉強するクラスがあるのです。気になったら紹介しますよ)

ちなみに、フィンランドの人は、ほぼすべての人が3ヶ国語以上話せること知ってましたか?母国語のフィンランド語、英語、この2つと近隣の国のスウェーデン語やロシア語も話せる人多いらしい。
A氏はそれプラス日本語だもんね。

他にも大変だったライセンス取得話あるから つづく


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