壁打ちの話
壁打ちしていますか?
テニスですか?卓球ですか?
って、違うよ。パートナーへの壁打ち。
ビジネスでよく使われている「壁打ち」ですよ。
頭の中がモヤモヤしていたり、なにか新しいことを始めようとしていたり、大きなプレッシャーを抱えながら、プロジェクトの方向づくりをしていたりする時に、自分に自信をつける方法です。
その方法は?
ビジネスなら、ビジネスパートナーやメンターに壁打ちの相手になってもらうのがいいでしょう。
密かに計画していることに関しては、当然そのことを知っても口外しない信頼できる人ですね。
そういった相手に、自分が話をします。
いいタイミングで相槌を打ってくれる人、自分以上に話さない人、聞いたことだけ返してくれる人が理想です。
長いプロジェクトなどの悩みを聞いてくれる相手は、そのプロジェクトのことを知らなくても、長い期間、何度も話を聞いてくれる人がいいですね。
いずれにしても信頼の置ける人を選びましょう。
その効果は?
まず、話すことだけでも、何が問題なのかがわかったり、プライオリティが正しかった/間違っていたがわかったり、モヤモヤが晴れたりします。
一人で悩み、考えていても、同じ考えがぐるぐる回ることになるので、聞いてもらうだけでも、大きな効果が期待できます。
2者選択で悩んでいる時には、どちらがベターかが見えてくることが期待できます。
それぞれのメリット・デメリット・リスクが見えてきたりします。
進むか引くかの選択のときには、進むことへの自分の気持を後押ししてくれるかもしれません。
相手がいない?
信頼できる相手がいない場合、一人会議室で、ホワイトボードを相手に壁打ちしましょう。
メリット、デメリット、リスク、効果、誰が得をするか、数字はどうか、誰が賛成してくれるか・・
言葉と同じように書き出しましょう。
会議では似たようなことやってるかもしれませんが、一人でやると、会議では出てこない、人には見せられない面も出てきますよね。
きっとスッキリするでしょう。
それでも解決できない、また新たな課題も出てくるかもしれませんが、次の壁打ちのテーマになるはずです。
一人でもできることはあります。
でも、やはり人相手のほうが自分を納得できるでしょうが。
どこでやる?
壁打ちの相手になってくれそうなひとに、「壁打ちの相手になってくれない?」と、正直にお願いしましょう。
そして、カフェやバーで話を聞いてもらいましょう。
壁打ちの相手になって・・と言われれば信頼されているということなので、嫌とは言わないでしょうね。
会社の会議室などではなくて、普段とはちょっと環境を変えてみるのがコツです。
できれば、ガヤガヤした中で、ある程度大きな声でも話せる、社員のいないところがいいでしょう。
お酒の力は大きいですよ。本音が出ます。
相手も本音が出やすくなります。
でも、壁打ちのためのお酒ということを忘れないで。
時間を区切ると良いと思います。
ブレーンストーミングと少し似ていますが、ブレストは頭を絞ってアイデアを出します。
壁打ちは、頭をゆるくして、相手に言葉のボールを投げ、それが帰ってきた時に!!となります。
1回ではなかなか答えが出ませんが、また投げて、帰ってきてを繰り返すと、だんだん整理がついたり、問題解決に繋がります。
壁打ちの相手をお願いされたら・・
相手は自分を信頼しているはずなので、喜んで引き受けましょう。
場所や時間は相手に決めてもらいます。
打たれる方は、少し控えめに。
できるだけ傾聴しましょう。
答えを求めてきたら、率直に意見を言います。
見栄や上からの言い方は絶対に駄目です。
結果は本人が出します。
私の経験では・・
もう本当に常設の壁のように、いろいろな人から壁打ちの相手を求められてきました。
自分の得意分野に関しては、少し話しすぎてしまいます。(反省)
あるときは、「会社を辞める」。
またあるときは、「会社を起こす」。
「部下がうまくコントロールできない」
「上司がバカでなんとかしたい」・・などなど。
おかげで身体は痣だらけ・・笑
一人で悩んでないで、壁打ちしましょう!
おわり