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煽り続けないと終わってしまうメディア

「マグロは泳ぎ続けないと死んでしまう」ということが言われているけど、いろいろな説があって、嘘だという話もある。

最近テレビのワイドショーで「煽り(あおり)」が目に余るような気がして、それを気にしながら観ていると、昔からかもしれないけれど、ワイドショーばかりではないことに気がついた。

例えば「睡眠の質が悪いと、疲れやすくなり、勉強や仕事に影響する」だとか、「湿度が高いと気温が低くても熱中症になる」など、健康に関するテーマの番組が非常に多い。

これも、コロナ禍以前からの傾向かもしれないけど、また、気にしているからかもしれないけど、「コロナワクチンを打たないとこうなるリスクが高い」という煽りにより、多くのコロナワクチンの後遺症患者が出ているにもかかわらず、そういったことは報道されないという、報道には偏りが大きくある気がしてならない。

報道に限らず、コマーシャルにしても同じである。
「現代人はこういう栄養素を摂らないからこうなっている・・」などのコピーとともにサプリメントをアピールするコマーシャルや、清涼飲料水のCMでも「目が覚める、活力が回復する」などの謳い文句が並べられる。

最近は「マイナンバーカードに健康保険証を早く紐づけないと、「病院で診てもらえない」「薬局で待たされる」更には「紙の保険証は使えなくなる」などを国の主導で煽られている。
これは事実なのだけどなぜ煽るのか不思議。
煽りではないという意見もあるだろうけど、正しいことを国民納得の上で行うのであればここまでの強制や煽り(脅し)は必要ないだろう。

考えてみると、煽れば煽るほど、物が売れたりサービスを使うようになるのは当たり前だけど、必要のないものを押し付けるための手法であるのは間違いない。

従わない、見ていない、見たくないものを強制的に見せたり、道筋をつけたりするのを煽りという。

ワイドショーなどでコメンテーターや専門家をゲストに呼んで煽りが中心の番組を作る理由は、視聴率とスポンサーのためにほかならないと思う。

もしかしたらもっと大きな力が働いていて、局としてもそういう報道の仕方をしなくてはならない上からの圧力があるのかもしれない。

ワイドショーを見る年代は高く、煽って心配させ、その解決方法を提示することで、大衆の考え方をメディアの思う方向に偏らせる。

洗剤を売るための台所での細菌の多さ、薬を売るための健康不安、ペットにまで洋服を売るためのペットの映像紹介・・
地震が来たらという備蓄の必要性etc・・

最近では「この報道は何を売るための報道なんだろう」という見方を楽しんでいる。
また「どんな人がこの報道に影響されてお金を使うのか?」という想像も面白い。

話はそれるけど、ドラマの視聴率が上がらないらしく、クイズ番組やワイドショーでは必ずと行っていいほど番宣がされていて、その出演者たちがゲストに出てくる。
当然そのような俳優女優芸人たちがいいオピニオンを持っているわけでもなく、司会者が上手にあしらうのが常である。

この番宣が私は嫌いなのである。煽りのコーナーと同じくらい。

昔は趣向を凝らした番組制作で視聴率を競いあっていて、それでスポンサーが番組に付いていたけど、今ではスマホや配信などのせいで視聴率が上がらず、番組内で視聴者に気が付かないように商品や別の番組を宣伝して、その企業からお金を頂いているのではないのかな。と疑う(というか確信している)。

雑誌にしても「記事広告」というものが昔からあって、記事の体裁をしているけど、企業から頼まれた商品を宣伝とわからないように文章を作っている。

メディアで注目を集めている番組(コーナー)に「美味しいお店紹介」がある。
タレントやレポーターがあまり知られていない定食屋やスイーツ店を訪ねて、そこの看板商品の美味しさをレポートする。

視聴者をその見せへ誘導して行列のできる見せとなるのは、煽っているようなものかもしれない。
視聴者には「テレビで紹介された店だから混んでいるから行かない」という人も多いのではないだろうか?
こういった店の中にもTV局にお金を払って紹介してもらいたいと思っている店もあるだろうね。

煽り続けないと終わってしまうメディア・・

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