食品表示検定 上級とは
食品表示検定
食品表示検定とは、一般社団法人食品表示検定協会が実施している、食品表示に関する法令知識を問う資格試験です。
初級・中級・上級があり、合格すると「初級/中級/上級食品表示診断士」の名称を使用できるそうです。
食品表示検定とは
資格を取る意味はあるのか
食品関連の資格は巷にあふれていますが、食品表示検定は表示に特化したマニアックで地味な資格。
受験者は、食品製造業、小売業、卸・商社が7割以上を占めており、実務に必要な資格と言えます。地味な割に勉強もそれなりに必要なので、健康・美容や食に関心があるといった興味本位・趣味での取得には適さない資格だと思います。
私が勤務する食品メーカーはいわゆる”大手”ですが、パッケージ表示を作成する品質保証部門では、実務担当者なら中級相当の知識は必須、上級は一目置かれる、といった感じです。
転職に有利かはわかりませんが、少なくとも中級以上を保有していると、食品表示に関する実務ができることの証明にはなると思います。特に上級は合格率が12〜19%(2016年以降の試験結果)、受験資格に中級保有があることを考慮すると、実質の上級合格率は10%未満の難関資格であり、同業種なら転職できるなという実感があります。
上級合格者の会
実務を回すだけなら中級だけでも良いかもしれませんが、上級を取ることのメリットの一つが、「上級合格者の会」への参加資格。定期的に開催される部会で、消費者庁担当者の講演・意見交換や、他社との情報交換が可能です。
社外秘ばかりの開発分野と違って、法令対応・品質保証部門で行政や他社とコネクションが得られるメリットはかなり大きいと感じます。
上級は情報が少ない
食品表示検定の上級は、とにかく情報が少ないです。上級用はテキストも問題集も参考書もない。過去問集も無い。
私は2022年6月に中級、2023年11月に上級を受験し、いずれも一発合格しています。それまではずっと技術畑で法令知識は無く、仕事と家事育児をこなしながら細々と勉強時間を捻出。上級は2023年8月下旬から勉強開始しましたが、毎日勉強したわけではありません(仕事忙しすぎて無理)。勉強時間は平均して5~6時間/週、トータルで70~80時間。最低限の勉強でも合格できたのは、効率的な勉強法と、先輩たちが代々残してくれた情報があったからです。
今後受験される皆様の参考になればと思い、noteに残すことにしました。