心が穏やかになる、「反応しない練習」とは?
noteを始めて、1週間が経ちました。
シェア担当の夫のおかげで(笑)、多くの友人が読んでくれたし、感想をくれたことがまた自分の新たな発想に繋がり…
とても幸せな経験をさせていただきました。
そろそろ一区切りにして、元々自分が温めていた禅思想シリーズの続きを書きたいと思います!
前回の記事はこちら↓
今回は「反応しない練習」について。
この本は、原始仏教をわかりやすく、現代に生きる私たちの生活にも活かせる知恵として、教えてくれるものです。
心が穏やかになる、「反応しない練習」とは?
子どもが言うことを聞いてくれなかったり、家族と喧嘩したり、思うように仕事が進まなかったり…
イライラモヤモヤの種は、そこら中に埋まっていて、あっという間に芽を出す。
怒らないで済んだらいいのになー。とか、怒りたくて怒ってるわけじゃないやい!と、思いがちですが…
実は、無意識のうちに「自分が怒りたくて怒っている」らしい。
裏を返せば、自分が変わることで、心穏やかな毎日を過ごせるということ!
そんな驚きの真実を教えてくれたのが、「反応しない練習」という本です。
この本を読み、反応しない練習を続けたところ、明らかにイライラが爆発する回数が減ってきました。
心を穏やかにしてくれたこの本の内容を、私の経験も踏まえて、まとめてみたいと思います。
・感情は自分で出し入れ出来る・反応するから、感情が生まれる・否定せず、眺める・自分の中にある本当の心を見つける
感情は自分で出し入れ出来る
私たちの毎日は慌ただしく、1日に何回かは必ず、心がざわめきます。
イライラしたり、落ち込んだり、他人に失望したり。
でも実は、感情が外に出る時は、無意識のうちに「この感情を出す」と自分が決めているようなのです。
例えば、子どもを怒る時。
「コラー!!」と鬼の形相で怒っている時に、宅配便が届きました。配達員さんに、「ありがとうございますー」と微笑んで判子を押す。玄関が閉まったら、再び怒りタイム再開!
これって自分が子どもの時に、親がそうだった気がするなーと感じたことかもしれないし、その後自分が親の立場になった今、心当たりがあることではないかな?と思うんです。
実際、私はそうでした。
相手によって、感情の出し方を変えているという事実。
もしかして、感情は出し入れ出来るのかも…という可能性を感じていただけたら、その次のステップです。
反応するから、感情が生まれる
では、この出し入れ出来る(らしい)感情は、どのようにして生まれるのでしょうか?
ずばり喜怒哀楽の様々な感情は、目の前の出来事を判断することで、反応として生まれてくるのです。
例えば、雨が降った時に「うわっ、濡れるから嫌だなー」と咄嗟に判断してしまうことが、反応。
反応しない練習では、「雨が降っている」と、ただ眺めます。目の前の現実と自分の内面の間に立って、ただ眺める。
目の前で、雨が降っている。
雨が降っていると「嫌だなー」と感じてしまうのは何故なのか、自分の内面も、眺めてみる。
そうこうするうちに、自分がどう足掻いても止ませることが出来ない雨に対して、一喜一憂しても仕方がないよなぁと冷静になっていきます。
そうやって、ありのままの現実と、自分の心の両方を眺めた上で、次の行動に移る。
「さて、憂鬱だけど出掛けるとしますか。今度、テンションが上がる素敵な傘でも買ってみようかな〜」
とか、
「ええい、今日の予定は思い切って全部キャンセルじゃー!」
とかとか。
自分が選んだ行動の先には、今まで「嫌だなー」と感じただけで終わっていた時とは、違う未来が待っています。
否定せず、眺める
私が反応しない練習を始めて、一番感動したところ。それは、自分の感情も否定せずに眺めるということです。これまでの「判断しない」という話とは反対の流れのように見えますが、少し説明させてください。
例えば、家族や友人、職場や子ども繋がりの人間関係で嫌なことがあった時。
他人にイライラして、どうしても悪口を言いたくなる!
そんな風に抑えきれない感情が芽生えた時、「悪口は良くない」と正論で否定せず、私はこういう時に嫌だと感じるんだな、と感情を眺めて受け止めてあげるんです。
その上で、「何でこんなに嫌だと感じるんだろう?」と眺めているうちに、「もしかして自分が思い違いをしているのでは?」と気付いたり、「相手の言動の真意を確かめてみよう」と思えたり、冷静に考えられるようになってくるのです。
自分の感情を否定するという反応をせず、ただ眺める。
そうやって自分の心を深掘りしていって、次の行動に繋げていくと、不思議とイライラが爆発する場面が減っていくのです。
慣れないうちから、「反応しない!」と感情を抑え付けるのではなく、湧き上がる感情もそのままに眺めること。これが、私にとっては大きな大きな収穫でした。
自分の中にある本当の心を見つける
目の前の現実と、自分の感情をありのままにただ眺めると、なんで怒ったり悲しんだりしているんだろう?と自分の心を深く見つめられるようになります。
始めはなかなか自分の心を整理するのは難しいけれど、反応しない練習をするうちに、段々と深く深く、向き合うことが出来るようになっていきます。
子どもにイライラして怒ってしまった時。実は別のところに原因があったのかもしれない…と、自分の中の本当の心を探ってみる。
もしかしたら、来月の遠足に持っていくお弁当のメニューが決まらないから?
突然、週末に義理の両親が訪ねてくることになったから?
はたまた、仕事や飲み会で連日帰りが遅いパートナーに頼れなくて、寂しさや悲しさを感じているから?
自分の経験から思うことは、想像以上に子どもを頼り、感情の捌け口にしてしまっているということ。
イライラの引き金を引きやすいのは子どもだけど、本当の原因が子どもに無いことが8割くらいだな、というのが私の実感です。
残りの2割に関しても、命に関わったり他人を傷つけるもので無ければ、本当の本当に怒るべき時は1割位しか無いんじゃないか…と、今は感じています。
自分の本当の心がどこにあるのか?を探れるようになると、もっともっと反応しない穏やかな心になっていくんだと思います。
反応しない練習を続けた今は、以前の自分よりもずっと、心が穏やかになりました。
今回ご紹介した書籍、「反応しない練習」は、kindleでも読めますし、Audibleでも聴けます。
原始仏教の知恵をわかりやすく、現代人に合わせて解説されているので、興味が湧いたらぜひ、読んでみて下さいね!