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平成最後の夏、オバサーが夫への愛を叫ぶ

#平成最後の夏 というハッシュタグ企画が始まった。

真っ先に頭に浮かんだのは、8年前の夏。

アラサーならぬ、オバサー(over 30years old)の私にとって、正真正銘の平成最後の夏には、エモいことなんてきっと起きない。

だから、8年前の夏を思い出す。

エモくて、勢いがあって、今思い出すとどうしようもなく恥ずかしい、あの夏。

平成最後の夏なのに、昭和のトレンディドラマみたいな台詞を吐いたあの頃の、恥ずかしい私の話に少しだけ、お付き合い下さい。

くだらなくて、どこにでも転がってそうで、もし友達に居たら一生イジりたくなるような、そんな話です。

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8年前の夏、私は社会人2年目。

今の夫と付き合っていて、彼は大学院2年生。

月一回の休日に彼と会い、その他の休日は友達とあちこち遊び回っていました。

中でも会社の同期とはサークル仲間のように仲良くなり、一人暮らしの彼女の家に、よく泊まらせてもらっていました。

彼女は可愛いんだけど、いつも変わった彼氏と付き合う。
別れて違う人と付き合ったらいいのにって他人から見たら思うけど、本人は別れられない。

「私みたいな子、好きになってくれる人は他にいないから」

そんな風に言う彼女の、変わった彼氏の話をいつも聞いていました。

私はと言うと、彼と当時2年目の付き合い。

大学時代はお互いテニサーに所属していて(真面目なサークル!)、サークル横断の飲み会で初・対面。当時はお互いに別の彼氏彼女が居ました。

私が先に彼氏に振られ、何と数ヶ月後に夫が彼女に振られてしまった。「これはチャンスや!」と思った私からの猛プッシュで、見事付き合うことに。
気が合うだろうなってこともお互いにわかってたから、付き合い始めた頃から既に気心の知れた感じで、熟年カップルのようでした。

会社の同期の女の子は、そんな私と彼の関係を、心から応援してくれていました。時には彼女自身が、彼氏との関係を見直す材料としても、みてくれていたと思います。

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8年前のその日、私は飲み会帰りに彼女の家でお泊りさせてもらうことに。

帰り道の電車の中では、いつも彼女と恋バナをしてた。

社会人2年目ともなると仕事にも慣れてきて、ふと自分たちの立ち位置を見直すタイミング。

いつ結婚するとか、子どもは何歳までに何人欲しいとか、そんなことを夢物語じゃなく近い将来の現実として、考え始める時期。

彼女は彼氏との将来が見えなくて、悩んでいるように見えました。

私はそんな彼女に、こんな台詞を言ったそうです。(本人は無意識)

「彼のことを世界で一番愛せるのは、私だから」

と、と、トレンディー!!!!

その台詞言えるなら、テラハに出れたよね、私。聖◯さんとマブダチになれたよね??

甘い、甘すぎる。
スイーツじゃなくて、脇とか詰めとかが甘い方のやつ。

もう恥ずかしすぎて、今じゃ絶対言えない。

だけどあの時、私は心の底から本当にそう思ってた。あと多分、迷ってる彼女の背中を押したかった。今の彼氏に対して、そう言い切る覚悟はある?って。
(結局彼女は、その彼と別れた。)

それと私は、夫に対して出会った時から運命を感じていたんですよね、実は。
(まぁ、結婚決まってからも一筋縄ではいかなかったんだけども…結婚後も家出未遂も何回もあったんで、全然綺麗な話じゃないんだけども…ごにょごにょ)

8年前のエモい夏、私は確かに夫への愛を叫んでいた。
正確には、電車の中で友達に話してた。今でも、強烈な笑い話になっています。

こんな台詞、普通は言わないのかもしれない。若かったとしても。笑

ちなみに、そのトレンディドラマの決め台詞が、彼女の胸に響いてしまったようで・・・

その後に付き合った彼氏のことを、

「彼のことを世界で一番愛せるのは、私だから」

って言って、結婚を決めた。
彼女は今、一児の母になっている。

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きっといつの夏も、エモいことはそこら中で起きている。

トレンディな台詞を吐いたことだって、今となってはいいネタだ。こうしてnoteまで書けてしまった。

世界の中心は、いつだって自分たちだ。そう思ったっていいじゃないかと。

私も諦めてないで、夫と子どもたちと平成最後の夏を楽しんでみようかな。

だって、平成最後の夏だもの。

また何年も経った後に、笑い話になるような思い出を作ろう。

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