共働き世代の私たちは、次の世代へバトンを繋げられるだろうか?
先日、twitterでこんな投稿をしました。
「男性部下の育休を阻止する年配上司」という、共働き世代からしたら、悪者扱いされる人たち。
そんな彼らもイジワルをしているつもりはなくて、やるせない気持ちなのでは?
って、ふと思いついたからです。(良かれと思ってる老○も中にはいるだろうけど、それは置いといて。)
私の中では、結構な反響をいただきました。
もちろん私は、ここで言う年配上司の意見は、断固反対。
だけどそもそもね、「私が若い頃は〜」とか「今時の若者は〜」的な話って、今の時代に始まったことではなくて、人類の歴史から見てもしかたないことなんだよなぁって。
そんなことを思ったら、上の世代の人たちの気持ちに自然と心が向いていったんです。
「今時の若者は〜」と、人類は何千年も前から言っていた
「今時の若者は〜」って、よく聞くじゃないですか。
一説では、最古だと数千年前のエジプト文明の時代から、人類はこのセリフを吐き続けてきたようなんです。
いつの時代も、人は若い頃に精一杯駆け抜けてきた頃の記憶が、年を重ねる毎に色濃く胸に残り続けるのかもしれない。
だから、変化が受け入れられずに、「今時の若者は〜」とか、「私が若い頃は〜」とか言っちゃうのかもしれない。
そんな風に感じたから、先のツイートを呟いてみたわけです。
・・・と、なぜここまで熱心に、年配世代について語ってきたかというと。
「子持ち女性にもキャリアを」「子持ち男性にも育児の機会を」って、まだまだ全然浸透してないと思うんです。
その裏には、冒頭のツイートのような対立構造がある気がして。
だから、自分と反対の意見を持つ相手の気持ちを、探ってみようと思ったわけです。
いくら政府や会社や偉い人が「これからは男性でも育休を取るのじゃ〜!」って言ったって、命令されている側も人間だから。感情抜きにして従うことは難しい。
表向きは偉い人に「善処します!」と言っても、部下には本音を漏らし、時には反対姿勢をとるかもしれない。
そんな状態で、私たちが真っ正面から戦いに行っても、相手だって応戦してくるでしょう。
それは世界が繰り返している戦争の歴史となんら変わらないのです。
だからまずは、相手の気持ちを想像してみる。
こちらから歩み寄ったら、もしかして分かり合えるんじゃないかな?と思ってるんです。
少しずつ、オセロをひっくり返す
突然ですが、「2:6:2の法則」って、ご存知ですか?
「パレートの法則(2:8)」から派生しているのですが、
2割:完全なるチャレンジャー(冒険家)6割:グレーゾーン(ニュートラル)2割:完全防御体制(安定志向)
こんな感じのイメージです。
私たちの上司世代で、上位2割のチャレンジャーは共働き世代の味方だとして。
6割のグレーゾーンの人たちは、見かけ上黒っぽく見えても、変わる可能性が十分にある気がするんです。
こちらから歩み寄れば、私たちを理解して味方になってくれるチャンスが全然あるんじゃないかって。(あ、下位2割は変わる気がないので対象外。)
目指す未来は、男性だって女性だって育休が取りたければ取れて、ブランクがあったって努力(長時間労働ではない)していれば評価される状態。
(そもそも結婚してもしなくてもいいし、会社員でもそうでなくてもいいし、みんなが楽しめてればいいんじゃないかって思ってる。)
その理想から比べると、まだ社会は、オセロに例えたら8割方真っ黒に埋め尽くされているかもしれません。
このまま小さな力で自分だけの正義を振りかざしているだけじゃ、いつまでもオセロは真っ黒なまま。
だからゆっくりと歩み寄って、理解しあって、少しずつ白にひっくり返していきたいなって。
地道かもしれないけど、白が2割、3割、4割・・・と増えていったら、いつかは白が当たり前になる。
そんなことを思って、焦らず腐らず、自分にやれることをやっていきたいなぁと思っているわけです。
自分が白で居続けること
そしてね、そもそも一番大切なのは、「自分が白で居続けること」だと思うんです。
周りを黒いオセロに囲まれていても、まずは自分だけでも白で居続ける。
(もはや本来のオセロゲームのルールはガン無視ですが笑)
これが結構難しいんですよね。言うは易し、行うは難し。何度挫けたことか。
だけど、自分が白であり続けると、少しずつ他の白っぽい方も集まり出します。
それはリアルでも、Web上でも。(だからオセロゲーmn(ry)
一人で頑張り続けるのは大変だけど、だからこそ踏ん張って、味方を見つけてください。
焦らなくても、大丈夫。効果はジワリジワリと必ず訪れます。(私ももれなく訪れます。笑)
ダイエットと一緒です。急にやるとリバウンドするしね・・・焦らず、少しずつ。
世代間のバトンを繋ぐ
過去に思いを巡らせてみると、男女雇用機会均等法が1986年に施行され(私が生まれた年だと思うと感慨深い。そして歳がバレるw)、男性社会の中でバリバリ働いて道を拓いてくれた女性と、それを応援してくれた名もない人たちがいた。
そこから、寿退社せずに育休を取り時短で復帰し、仕事と育児をしっかり両立したママと、それを応援してくれた人たちがいて。
その世代からのバトンをね、繋いでいくのが私たち共働き世代だと思うんです。
きっと、私の名前は歴史には残らないけど。
子どもたちが大きくなる頃には、もっと自由で助け合える社会になっているように。
私は今日も白で居続ける。これからもね。
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