【雑記】中学進学を正しく怖がる
本当に私立中学に行くの?
先日、夫婦で学校偏差値票を見ながら「いろいろな学校があるね」という話をしていました。
夫は渋い顔で「本当に私立中学に入れるの…?」とポツリ。
中学受験という過酷なレースに耐えられるかわからないため、確定ではないけれど、選択肢の一つとしては十分に考えている、との旨を伝えたところ「身の丈に合った学校にしようね」とのこと。
身の丈、とは?
私立はセレブが行く場所ではないか?
夫に聞いてみると以下のようなことが不安だそうだ。
・自分も含め、同世代で中学受験経験者がいない
・友人の子にはいるが、家庭のことなので聞かない
・経済格差を見せつけられたらどうしよう(我が家の世帯年収は高くない)
・階級文化格差があるのではないか
つまり「私立中学はセレブ子弟が行くところに違いない、そんなところに行くと庶民であるわが子がみじめになるのではないか」ということです。
特に御三家など有名な名前が出ると、かなり引け腰になります。
ひとつひとつ分解して伝えました。
・同世代で中学受験者がいないのは当然である。地方出身であればなおさらである。
・友人の子には聞かなくていい。ただあのご家庭も私立中学に行かせている。価値観や暮らしぶりで格差を感じるか?
・経済格差については正直あると思う。そういう子弟が集まる学校もあるのでしっかりと情報収集をしよう。
・階級文化格差についても同じだが、ここはあまり心配しなくていい。どこにいてもいずれぶつかる壁である。
私立中も公立中も、子どもを預けるのだから不安で当然
これと逆のことを公立中に対しても聞きます。
・公立中学は荒れているのでは?
・内申点は先生の心象ひとつで決まるんでしょう?
・学力レベルの低い生徒が授業を邪魔すると聞いている
・家庭の方針が違いすぎて、おかしな方向で刺激を受けそう
どちらの不安も「自分の家の価値観や経済力に見合うのか」という点で共通しています。
不安を払拭するには、情報収集しかない
「うちの子はどこだってやっていける。経済力もどこだって平気。格差なんて感じない」というご家庭は、偏差値、通いやすさ、進学率などの数字だけで見ればいいと思う。
残念ながらそれができない性分の私たちには、情報収集しか不安を諫める方法はないのです。
先入観はありでいいと思う。ただし「先入観がある」ということを認識しておかないと、正しく情報を見れなくなる。私立・公立、どちらもフラットに、情報収集をすることで、家庭に合った学校は見えてくると思うのです。
譲れないポイントだけはしっかりと持っておきたい
当然ながら学校という場所はオーダーメイドではないので、すべてがその子にぴったりの学校というのはありません。だからこそ「譲れないポイント」だけは明確にしておきたい。
シラバスなのか、文化なのか、費用なのか、通学距離なのか、施設設備なのか、進学実績なのか。
なお、うちの場合やはり経済力のみが足を引っ張りそうな状況なので「このお金を投じる価値があるかどうか」を見ていきたいと思います。
もちろんその「価値」というのは情報収集をするごとに変わっていくかもしれませんが。
できればそれを、公立私立フラットに見ることができればいいと思います。