時代は変わる、変わるべきだ

5月1日
令和、令和、令和。
11時のニュースはそればかり。天気が見たかったが分かりづらかった。とりあえず、今日はほぼほぼ雨らしい。

雨による偏頭痛と風邪による体調不良はぬぐいきれなかったが、今日は、今日こそはアレを観るんだ!
そう意気込んで向かったのは新宿のTOHOシネマズ。スクリーン3で上映される字幕版の『シャザム!』だ。
もともとこの手のノリのアメコミは大好きなのだが、この作品は特にコメディ要素強めな印象を予告編で受けたので、公開期間中に劇場で観たかったのだ。しかも今日は1日。ファーストデイ割で1100円だ。
作品は最高に面白かった。いいなぁ、アメコミ。絶対続く感じだしてくるのずるいなぁ、次回作も観ちゃうじゃんね。

半券割でお得にクリスピークリームドーナツでお茶をしたあと、中野の劇場へ。一応仕事もしなきゃね。
それにしても、と辺りを見渡す。今日の劇場のキャパは100人越え。絶対にミスはできない(普段からミスしたらダメなのは当たり前だが)。もしミスしようものならすぐネットで叩かれることだろう。それだけは絶対に避けたい。緊張感から控え室の隅で固まっている私を、先輩のスタッフが
「あたしもいるから大丈夫だよ」
と笑って励ましてくれた。その言葉で私は気力を得ることができ、何とか最後まで失態を犯すことなく終演を迎えることができた。

帰り道、途中まで先輩と同じ電車に乗った。
フリーランスでライブスタッフをやっている先輩は、私と同い年のはずなのに非常にしっかりしている。現場でナヨナヨボソボソ喋る私とは大違いである。いや、これに関しては本当に早く治さないといけないのだけれど。
「やっぱフリーでやってると、自分から行かなきゃ何にもならないんだよね」
先輩は前に『人見知り』だと言っていた。でも、嘘だと思うくらい私に話しかけてくれたし、他のスタッフさんとも演者さんとも楽しそうに話していた。

そうか、あれは『プロの覚悟』だったのかもしれない。
ますます先輩のことを尊敬した、新時代の幕開けだった。

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