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ヨシ!な1日

3月14日
朝から予定の詰まった、スケジュールだけ見たら売れっ子な日。

朝イチでPから頼まれた仕事は、『自分の代わりに番組の打ち上げで出す料理の受け取り・買い足し』。新宿の伊勢丹のオープンに合わせて、地下のお惣菜屋さんから注文していた料理を受け取りに行ってほしいという。
そんなの余裕ですよ!お任せください!くらいのテンションで伊勢丹へ向かうと、開店前だというのにとんでもない人数がドア前に並んでいた。しかも男性ばかり。
開店と同時に、一目散にお菓子屋さんへ向かう彼らを見て思い出した。ああ、そうか!今日はホワイトデーか!それにしても、わざわざデパ地下でいい目のお菓子を買うなんて、律儀な方々だ。

彼らを横目に私はお惣菜コーナーへ。
頼んでいた寿司やオードブル、買い足しを頼まれた揚げ物類など、気がついたら大きな紙袋6つ分にまで荷物は増えていた。
とてつもなく重い。成人女性の積載量の限界を迎えそうだ。誰だよ、『そんなの余裕ですよ!』とか言ってたやつ。

ヒィヒィ言いながらタクシー乗り場まで向かい、荷物を積む。料理の受け取りはこれだけではない。場所を移動して大きなデコレーションケーキも取りに行かねば。
タクシーの運転手さんにお店まで走ってもらい、重量級のケーキを運び込む。
これで全て揃った。あとはこの全ての乗ったタクシーをそのままPへ引き継ぐだけである。
Pのいる本社の近くにタクシーを止めてもらって待つものの、Pの打ち合わせが延びているらしくなかなかやってこない。
無言の気まずさと『この場を凌がねば』という謎の責任感の元、天気の話、花粉症の話、ホワイトデーの話で何とか場をつなぐ。Pが戻ってきたときには開放感からか、『どうもありがとうございました!』とネタ終わりみたいな挨拶をしてタクシーを降りてしまった。

さて、1つ目のすべきことを終え、次に向かったのは渋谷。今日は同期の友人と夕飯を食べる約束をしていたのだ。
ただ、お互い早く着きすぎたので、私の渋谷で1番お気に入りのカフェでラテを片手に何でもない話をして過ごした。
この一文だけ読むとすこぶるおしゃれに感じるが、実際話していたことといえば、『私が最近現場猫にハマっている』くらいの低レベルな話ばかりだった。


この後も予定があるので、夕食を摂るため場所を移動。
今回集まった理由は『お互いの誕生日を祝うため』。そのため、素敵なプレゼントをくれた彼女のために、私は彼女の食べたいお店での夕食代を奢ることにしていた。
「たまに無性に食べたくなるよね」
という話から、居酒屋のごはんを食べることに。向かったのは数多あるチェーン居酒屋の中でも食事の美味さに定評のある『塚田農場』。鶏肉が最高に美味しかった。

夜もそこそこに彼女と別れ、私は1人渋谷の劇場へ向かった。
お世話になってる作家さんから、ライブの小道具出しハケを手伝ってほしいとお仕事をいただいたのである。
この劇場、何度か仕事をしたことはあるものの、いつもたくさんの演者さんがいてビビってしまい、つい楽屋の隅の方に棒立ちをしてしまう。今日も例のごとく固まっていると、何度かライブをご一緒させていただいた演者さんが通りかかって話しかけてくださった。『ああ、助かった……』、緊張で死にそうだった私には、彼らが救世主様のように思えた。

ライブ自体は大変面白いもので、ついつい袖でたくさん笑ってしまった。臨機応変に動く能力がまだ乏しいので、これからまたお仕事もらえるようにするためにも鍛えていかなきゃなぁ、と反省しながら駅へと足を運んだ。

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