第99回箱根駅伝順位予想

こんばんは、ほるみんです。

今年もこの季節になりました。
時間がなくて今回は箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝の順位予想が出来なかった分、こっちはしっかりと予想していこうと思います。

はじめに

今年の駅伝の主役は駒大でした。
苦手としている10月の出雲駅伝を大会新記録で制し、9年ぶりの優勝。翌月の全日本大学駅伝も大会新記録で優勝。
大学駅伝26回の優勝を誇る駒大ですが、3冠の経験はなく、今回は実に9年ぶりの3冠チャレンジになります。

一方で今年の箱根駅伝を圧倒的な強さで制し、今年も引き続き主役になると思われた青学大は出雲3位、全日本4位。
思わぬブレーキが2区間あった全日本はともかくとして、出雲駅伝で駒大に勝った区間が1つもなかったのは想定外でしたね。

そして両方の駅伝で2位に入り、安定感を示した國學大。選手層の厚さで勝負する中大。このあたりが中心となって箱根駅伝は進むでしょう。

戦力図

12月29日に区間エントリーも決まり、各大学の戦力はこんな感じだと思います。

S:駒大≒青学大
A:國學大>中大>順大>創価大>東国大>東洋大>明大>早大
B:法大>大東大>城西大
C:東海大>帝京大>日体大>学生連合
D:山学大>立大>専大>国士大

ざっくりSとAの10校がシード権獲得濃厚。
展開によってはBの法大、大東大、城西大も明大、早大あたりを食ってシード権を獲得するかもしれません。

各大学考察

1.青学大(1位>2位)

今年の箱根駅伝を圧倒的な強さで制した青学大。その時のメンバーが8人残り、そのうち7人が今回もエントリー。
前回の優勝メンバーのうち、岸本選手と中村選手と太田選手の3人が補欠に登録。
8区、9区は岸本選手と中村選手が当日変更で入るとして、太田選手はスピードを活かして4区か6区か
正直他の補欠メンバーも誰を使っても強いので、当日の体調次第で如何様にも入れ替え出来るでしょう。
5区エントリーの若林選手は今年あまりレースに出ておらず、ここも1つのポイントになるでしょう
青学大の優勝条件は、往路で駒大に2分以上遅れないこと。
追う展開になって駒大に離されると厳しいですが、復路の選手層は青学大の方が上なので、8区で前が見える位置なら逆転は可能。
逆に往路で優勝してしまえば、そのまま突っ走って総合優勝するでしょう。

2.順大(4位>5位>3位)

前回大会で16年ぶりにトップ3に入った順大。今回大会も安定した戦力で上位候補です。
しかし区間エントリーがごちゃっとしてます。1区と2区を野村選手と三浦選手どちらにするかまだ考え中なのでしょうか。
5区は前回も担当した四釜選手がおそらく入り、往路は問題なく上位で終えられそう。西澤選手は9区か10区に入るでしょう。
6区をうまく乗り切れれば前回の2位は厳しくても、5位以内には確実に入りそうです。

3.駒大(2位>1位)

出雲、全日本を制して史上5校目の3冠に挑む駒大。主力が数名エントリーされてませんが、それでも戦力は十分。
出雲と全日本を走った9人は全員エントリー。4区エントリーの鈴木選手の脚の痛みからの復調が気になるところです。
このエントリーなら区間変更は3区に佐藤選手を入れればそれで終了。
鈴木選手が本調子でなければここに篠原選手、山川選手の投入も視野に入るでしょう。

復路の戦力は青学大に分があるので、駒大はとにかく青学大の脅威を感じないタイム差で前を走ることです。ミスのない駅伝が3冠への鍵でしょう。

4.東洋大(8位>7位)

やはり2年連続2区を好走している松山選手の欠場が大きいです。5区の区間記録保持者の宮下選手の卒業も少なくない影響があるでしょう。
それにしても2区に石田選手、5区に前田選手、9区に九嶋選手とは思い切った配置です。
主力を往路に並べて遅れないようにして、箱根では2年連続山下り担当ながらも平地の走力も高い九嶋選手を復路のカギにする戦法でしょうか。
3区と8区に佐藤選手か梅崎選手を投入して、総合力での勝負になりそうです。シードを落とすことはないでしょうが、序盤の出遅れに気を付けたいところですね。

5.東京国際大(7位>6位)

出雲、全日本と故障欠場した山谷選手、ヴィンセント選手が箱根には万全で臨めるということですが、丹所選手が前年度のような爆発力に欠けるのが気になるところ。
この3人を頭から並べてロケットスタートを決めるのが王道パターンですが、今回は公言通り丹所選手が2区エントリー、ヴィンセント選手が当日変更で4区に入る予定なので、間の3区には当日変更で白井選手が入るでしょう。ヴィンセント選手には佐藤悠基選手(1区、3区、7区)以来の3区間記録ホルダーを狙ってほしいですね。
そして8区に冨永選手、9区に宗像選手を入れれば危なげなく4年連続のシードの取れる陣容になります。5区次第では往路優勝の芽もあるので、そこも狙っていきたいところです。

6.中大(3位>4位)

前回大会で10年ぶりにシード権を獲得した中大。28年連続シード権維持の偉業から途中棄権、予選会敗退を経た伝統校が復活してきました。
その中大は、今年はトップ3を狙える戦力に。
1区は前回大会で区間新記録を作った吉居選手か、2度経験している千守選手かと思いきや、2人とも補欠エントリー。
1区エントリーの溜池選手も力があるので、ここは変えずに吉居選手は3区投入でしょう。そうなると3区と4区で兄弟の襷リレーが見られそうです。
2区も当日変更で中野選手が入るとして、1区2区で出遅れなければ往路はトップとそう遅れないでゴール出来るでしょう。
5区6区に前回区間上位で走った2人が残るのも強み。7区に千守選手か山平選手を入れれば復路は危なげなく上位をキープ出来るでしょう。

7.創価大(6位>7位)

創価大の象徴、嶋津選手は今年も健在。4区で力強い走りを見せてくれるでしょう。
葛西選手を1区か3区に持ってくると思いきや7区にエントリー。新家選手は当日変更で5区に入るとして、9区に吉田選手か
そうなると創価大は往路と復路にバランス良く戦力を配置する作戦のようですね。今年も戦力充実で、問題なくシードは獲得出来るでしょう。

8.國學大(4位>3位)

出雲、全日本ともに駒大に次ぐ2位に入った國學大。そこだけ見れば駒大を追う筆頭、となりますが、選手層的にはそうはいかないと思います。
國學大4本柱の中西選手、伊地知選手、平林選手、山本選手はそれぞれ補欠、5区、3区、補欠とエントリー。
4年間1区を務めた藤木選手の穴は山本選手じゃなく、当日変更で青木選手が埋めそうですね。中西選手はおそらく3回目の4区でしょう。
5区と6区は大丈夫そうなので、藤本選手が当日変更で10区に入ってトップ3を射程圏内に入れたいところです。

9.帝京大(12位~15位)

5年連続シード権獲得中の帝京大も、その屋台骨を支えてきた世代がほぼ卒業。今回は厳しい戦いを強いられそうです
中野監督は総合力は前回大会より上と言ってましたが、全体的な経験不足がどう出るか
小野選手、西脇選手の1区2区エントリーは順当。ここに補欠エントリーで前回6区の北野選手、成長株の小林選手も往路に回さないと終始シード権外での戦いをさせられる可能性大。
世界一諦めの悪い大学と中野監督が豪語する帝京大の粘りに期待です。

10.法大(9位>8位)

内田選手がエースに成長し、全体的に安定感の増した法大。
5区と6区は前回経験者の細迫選手、武田選手が残り、平地のメンバーもシード校と劣らない戦力が充実。
補欠からは小泉選手が4区、細迫選手が5区、中園選手、扇選手、川上選手が8区~10区に入るでしょうか。
法大は序盤に出遅れなければ大崩れはしないので、1区の松永選手の走りに注目しましょう。

11.大東大(10位~13位)

4年ぶりの出場で、箱根経験者は学生連合で去年走った大野選手のみ。
ワンジル選手は2区ではなく4区が濃厚なので、2区は当日変更で大野選手でしょう
5区の有力候補だった西代選手がエントリーされてないので、5区6区で順位を落とさないことがカギになりそうです。
序盤で遅れないよう木山選手、菊池選手のどちらかを4区に投入か、復路の7区8区に温存するか、真名子監督の采配に注目です。

12.明大(10位>9位)

戦力的には上位なのに、2年連続で序盤で出遅れてシード権を逃している明大。戦力からすると6位くらい…と言いたいところですが、下方修正した順位予想にしています。
1区は全日本と同じで森下選手と思いきや、富田選手がエントリー。今年こそ序盤で出遅れないように大崩れしない富田選手に任せたようですね。
2区は補欠から児玉選手か小澤選手か加藤選手が入りそうですが、安定感を考えると2区小澤選手、3区児玉選手でしょう。
6区に漆畑選手、7区に森下選手、8区に加藤選手と入れ替えると復路の戦力も厚くなり、シード権獲得は難しくないでしょう。

13.城西大(10位~13位)

山本(唯)選手、斎藤選手と上りに滅法強い選手が2人いるのが城西大の強み。
今回は2年前も5区を走った山本(唯)選手が5区エントリーなので、斎藤選手は当日変更で2区に入ってきて、3区にキムタイ選手が入ってくるでしょう。2人とも1年生なので往路を任せられたら将来が楽しみですね。
残る補欠エントリーの藤井選手、小島選手、山中選手も4区、7区、8区、10区あたりに入ってくると思います。
こちらも序盤で上位から中位につければ、シード権獲得の可能性はありそうです。

14.早大(7位>8位)

ここも前回大会で戦力充実ながらも序盤の出遅れが響いてシード権を逃したパターン。
全日本でも1区を走った間瀬田選手が箱根でも1区を走るか、出遅れないように安定感のある鈴木選手に変更するか
1区を間瀬田選手に任せるなら鈴木選手は4区か8区。入らなかった区間には山口選手か佐藤選手。入らなかった選手は9区か10区に回りそうです。自分で書いててなんだけど、ややこしいね。
明大と同じく、序盤で遅れないことがシード復権の鍵になりそうです。

15.日体大(13位~16位)

エース藤本選手抜きで予選会を5位で通過した日体大。その藤本選手は満を持して今回も2区にエントリー。
問題は藤本選手以外に安定感のあるランナーがいないこと。序盤の出遅れは命取りになりそうです。
3区は当日変更で盛本選手が入り、名村選手が10区。1年生実力者の山崎選手も、吉富選手の調子次第では5区や8区投入もありか
今年もシード権は厳しいですが、繰り上げなくレースを終えて欲しいです。

16.立教大(18位~20位)

なんと55年ぶりに復活した立大。これで57年ぶりにMARCHが全部箱根駅伝に揃いました。
上野監督はエントリーメンバーは変更しないと公言していたので、当日のアクシデントがなければエントリー通りの選手が走るでしょう。
1区から3区に並んだ実力者、学生連合で唯一箱根を経験している9区エントリーの中山選手の頑張りで繰り上げなく進めてほしいです。

17.山梨学大(16位~18位)

なかなか上位浮上のきっかけをつかめない山学大。今年も他大学からは見劣りする戦力に。
2区は予選会を走ったムトゥク選手ではなく、ムルア選手が走るでしょう。
3区と4区に北村選手と石部選手、9区に橘田選手を入れれば繰り上げスタートになるほど遅れることはないと思いますが、毎年鬼門の7区~9区をなんとか乗り切ってほしいです。

18.専大(18位~20位)

今回も3本柱を1区~3区に並べてきました。ただ今回は2区と3区を入れ替えてきましたね。
木村選手は遅れることはないので、3区終了時点でシード権が見える位置にいれば当日変更で4区に野下選手を入れれば去年のような低空飛行で進めるレースにはならないでしょう。
ただ復路が手薄なので、こちらも山下りからの出遅れ厳禁です。

19.東海大(10位~12位)

アクシデントが重なり、まさかの予選会9位通過となった東海大。さらに5区区間賞候補だった吉田選手が故障で走れず、山で稼ぐスタイルに暗雲。
とは言いつつも、シード校とそう遠くない戦力はあると思います。
エースの石原選手が戦列に復帰して2区エントリーは明るい材料。これで区間配置に余裕が出来ます。
神薗選手、越選手が補欠からおそらく1区と4区にエントリーされると思いますが、ここでシード権内につけて5区を粘り、復路で順位を上げればシード復権も視野に入るでしょう。

20.国士大(17位~19位)

4年間2区を担当したヴィンセント選手が卒業し、今年はカマウ選手がエントリー。
5区の山本(雷)選手は計算出来るので、3区と4区が重要なポイントに。清水選手、福井選手、山本(龍)選手のうち2人が3区と4区に入り、残り1人は9区に入ると予想。福井選手が残るなら6区投入もありか。
今年もシード権は厳しいですが、来年につながるレースに期待です。

21.学生連合(16位~18位)

成績の良いランナーから希望区間を選べ。という6連覇した時の中大のような采配をした川崎監督。これが吉と出るか凶と出るか。
当日変更があるなら長谷川選手が3区、川田選手が7区あたりでしょうか。橋本選手の5区は志願のようなので、ここは期待したいところですね。

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