第99回箱根駅伝総括
第99回箱根駅伝が終わりました。
今年も本当に面白かったです!
学生たちが作り出すドラマって感動的で本当に美しい!!
これだから大学駅伝はやめられないのです!!!
さて、昨日の記事にさらに添削する形で総括を書いていこうと思います。
2回も記事を追加すると非常に分かりにくいので、昨日分を含めどこを追加したか分かるように、追加した日付を横に付けていきます。
各大学総括
1.駒大(2位>1位)
出雲、全日本を制して史上5校目の3冠に挑む駒大。主力が数名エントリーされてませんが、それでも戦力は十分。
出雲と全日本を走った9人は全員エントリー。4区エントリーの鈴木選手の脚の痛みからの復調が気になるところです。
このエントリーなら区間変更は3区に佐藤選手を入れればそれで終了。
鈴木選手が本調子でなければここに篠原選手、山川選手の投入も視野に入るでしょう。
復路の戦力は青学大に分があるので、駒大はとにかく青学大の脅威を感じないタイム差で前を走ることです。ミスのない駅伝が3冠への鍵でしょう。
(1月2日)→(1位>2位)
5人全員が区間4位以内で走り、見事往路優勝。5区金子選手の当日変更は想定外でしたが、安定感は見事でした。田澤選手は悔しそうでしたが。
駒大の唯一の不安材料は、6区経験者がいないこと。
6区候補はエントリーの帰山選手と補欠の小野選手ですが、2位の中大には走れば4年連続となる実力者の若林選手がいるので、ここで差を詰められないことが大切に。佐藤選手を残しているので、7区に入れてアドバンテージを築くのもありか。
中大との差も青学大との差も安全圏ではないので、ブレーキなく走って悲願の3冠を達成してもらいたいです。
(1月3日)→1位
往路、復路、総合すべてで1位。いわゆる完全優勝です。
大学駅伝3冠と箱根完全制覇の同時達成、本当におめでとうございます。
8区花尾選手の交代と佐藤選手の不出場を見た時は驚きましたが、それを補う総合力と6区伊藤選手の区間賞スタートは見事でした。
大八木監督の勇退の知らせは残念ですが、藤田新監督が「平成の常勝軍団」を「令和の常勝軍団」に作り替えてくれるでしょう。
2.中大(3位>4位)
前回大会で10年ぶりにシード権を獲得した中大。28年連続シード権維持の偉業から途中棄権、予選会敗退を経た伝統校が復活してきました。
その中大は、今年はトップ3を狙える戦力に。
1区は前回大会で区間新記録を作った吉居選手か、2度経験している千守選手かと思いきや、2人とも補欠エントリー。
1区エントリーの溜池選手も力があるので、ここは変えずに吉居選手は3区投入でしょう。そうなると3区と4区で兄弟の襷リレーが見られそうです。
2区も当日変更で中野選手が入るとして、1区2区で出遅れなければ往路はトップとそう遅れないでゴール出来るでしょう。
5区6区に前回区間上位で走った2人が残るのも強み。7区に千守選手か山平選手を入れれば復路は危なげなく上位をキープ出来るでしょう。
(1月2日)→【30秒差】(3位>2位>1位)
吉居選手、中野選手の連続区間賞は見事でした。この2人を逆に配置した作戦には驚きましたね。駒大と30秒差で終えた往路は見事の一言です。
6区の若林選手は強力。7区はおそらく千守選手に代わると思いますが、ここを凌げば8区9区は駒大にそう劣らない戦力が揃っているので、もしかしたらがあるかもしれません。
1分30秒後ろから青学大が追ってくるので、復路は駒大を追いつつ青学大から逃げる戦いになります。しかし戦力的に3位以内は固いでしょう。
(1月3日)→2位
往路2位、復路2位、総合2位。見事な安定感の準優勝でした。
しかも優勝の駒大と往路は30秒差、復路は1分12秒差、総合で1分42秒差と全く駒大に後れを取っていない素晴らしい駅伝でした。
さらに10区間を通じて駒大に1分以上遅れた区間が1つもないというのも来年につながると思います。
古豪復活を高らかに宣言して良いでしょう。
3.青学大(1位>2位)
今年の箱根駅伝を圧倒的な強さで制した青学大。その時のメンバーが8人残り、そのうち7人が今回もエントリー。
前回の優勝メンバーのうち、岸本選手と中村選手と太田選手の3人が補欠に登録。
8区、9区は岸本選手と中村選手が当日変更で入るとして、太田選手はスピードを活かして4区か6区か。
正直他の補欠メンバーも誰を使っても強いので、当日の体調次第で如何様にも入れ替え出来るでしょう。
5区エントリーの若林選手は今年あまりレースに出ておらず、ここも1つのポイントになるでしょう。
青学大の優勝条件は、往路で駒大に2分以上遅れないこと。
追う展開になって駒大に離されると厳しいですが、復路の選手層は青学大の方が上なので、8区で前が見える位置なら逆転は可能。
逆に往路で優勝してしまえば、そのまま突っ走って総合優勝するでしょう。
(1月2日)→【2分03秒差】(2位>1位>3位)
5区エントリーの若林選手が体調不良だった。原監督の発言が全てですね。
岸本選手を9区に投入すると豪語したので、中村選手は8区でしょうか。
青学大も6区経験者がいない、というより6区予定だった脇田選手を5区に入れざるを得なかったため、6区終了時点で駒大と中大とどのようなタイム差になるかに注目。
前述の青学大の優勝条件に3秒遅れてしまいましたが、果たして9区10区での逆転劇はあるのか。
(1月3日)→3位
途中想定外もありましたが、しっかり3位で着地したのはさすがの前回王者でした。
9区岸本選手の区間2位を1分近く引き離す圧倒的走力はこれぞ青学というシーンでしたね。
強力世代が卒業してしまいますが、引き続き青学大は大学駅伝の中心となる存在なので、これからも駅伝界を盛り上げていってほしいです。
4.國學大(4位>3位)
出雲、全日本ともに駒大に次ぐ2位に入った國學大。そこだけ見れば駒大を追う筆頭、となりますが、選手層的にはそうはいかないと思います。
國學大4本柱の中西選手、伊地知選手、平林選手、山本選手はそれぞれ補欠、5区、補欠、3区とエントリー。
4年間1区を務めた藤木選手の穴は山本選手じゃなく、当日変更で青木選手が埋めそうですね。中西選手はおそらく3回目の4区でしょう。
5区と6区は大丈夫そうなので、藤本選手が当日変更で10区に入ってトップ3を射程圏内に入れたいところです。
(1月2日)→【4分0秒差】(4位>5位)
4区に中西選手を置かなかったのは想定外でした。
中西選手はあまり復路タイプではないですが、投入するなら仕切り直しの7区か、上りの適性を活かして8区か。
戦前予想の3位は中大と争う想定でしたが、その中大に3分30秒差をつけられてしまったので、さすがに追いつけないでしょう。
復路は後ろからくる早大や順大から逃げる戦いになりそうです。
(1月3日)→4位
4本柱の1人、中西選手の不在でもしっかり4位に入ったのは見事でした。
3人の1年生の起用、10区の2年生佐藤選手の3人抜きでの4位は新しい戦力として来年以降も強い國學大を期待出来ます。
5.早大(7位>8位)
ここも前回大会で戦力充実ながらも序盤の出遅れが響いてシード権を逃したパターン。
全日本でも1区を走った間瀬田選手が箱根でも1区を走るか、出遅れないように安定感のある鈴木選手に変更するか。
1区を間瀬田選手に任せるなら鈴木選手は4区か8区。入らなかった区間には山口選手か佐藤選手。入らなかった選手は9区か10区に回りそうです。自分で書いててなんだけど、ややこしいね。
明大と同じく、序盤で遅れないことがシード復権の鍵になりそうです。
(1月2日)→【4分23秒差】(5位>4位)
序盤の出遅れを修正した、3区井川選手の9人抜きは見事でした。
4区に佐藤選手を投入したので、戦前の予想通りなら鈴木選手は8区、山口選手は9区か10区になりそうです。
6区北村選手は2年前に好走した選手で、計算が立ちます。
復路は23秒前の國學大を追いながら、8秒後ろから迫る順大から逃げる戦いになるでしょう。
(1月3日)→6位
予選会4位から見事総合6位に着地。まあ去年のシード落ちがそもそも想定外なだけで、もともと戦力はあったのですが……。
6区北村選手は見事区間3位でスタート。7区~10区は区間中位を重ね、危なげなくシード復権。ここから5位以内を目指すには、もう少し層の厚さが欲しいところですね。
6.順大(4位>5位>3位)
前回大会で16年ぶりにトップ3に入った順大。今回大会も安定した戦力で上位候補です。
しかし区間エントリーがごちゃっとしてます。1区と2区を野村選手と三浦選手どちらにするかまだ考え中なのでしょうか。
5区は前回も担当した四釜選手がおそらく入り、往路は問題なく上位で終えられそう。西澤選手は9区か10区に入るでしょう。
6区をうまく乗り切れれば前回の2位は厳しくても、5位以内には確実に入りそうです。
(1月2日)→【4分31秒差】(5位>6位)
四釜選手が盛り返しましたが、4区の石井選手が少し誤算でしたね。
今年も三浦選手が2区になりましたが、どちらかと言えばスピードタイプな三浦選手は1区の方が良かった気もしますね。
西澤選手は復路の後半に入ってくると思うので、そこまでに31秒前にいる國學大まで射程圏内に捉えておきたいところです。
(1月3日)→5位
10区で西澤選手が3人を抜き、5位にジャンプアップ。4年連続復路起用のキャプテンが維持を見せてくれました。
事前予想で5位以内は確実と言いましたが、最終区まで5位で中継出来なかったのは予想外でした。
それでも最終的に5位に着地したのはさすが去年の準優勝校です。
7.東京国際大(7位>6位)
出雲、全日本と故障欠場した山谷選手、ヴィンセント選手が箱根には万全で臨めるということですが、丹所選手が前年度のような爆発力に欠けるのが気になるところ。
この3人を頭から並べてロケットスタートを決めるのが王道パターンですが、今回は公言通り丹所選手が2区エントリー、ヴィンセント選手が当日変更で4区に入る予定なので、間の3区には当日変更で白井選手が入るでしょう。ヴィンセント選手には佐藤悠基選手(1区、3区、7区)以来の3区間記録ホルダーを狙ってほしいですね。
そして8区に冨永選手、9区に宗像選手を入れれば危なげなく4年連続のシードの取れる陣容になります。5区次第では往路優勝の芽もあるので、そこも狙っていきたいところです。
(1月2日)→【1分26秒差】(8位>9位)
ここからはシード権争いに巻き込まれるため、10位との差で示します。
往路の区間エントリー変更は予想通り。そしてヴィンセント選手は見事2区、3区、4区の3区間記録ホルダーになりました。
復路展望も修正なし。約3分後ろから追いかけてくる11位の東洋大の巻き返しに要注意。
(1月3日)→11位
やはりシード権争いに巻き込まれ、7区でシード権外に押し出されてしまいました。
しかし押し出した明大を最後には押し返したのは見事。3本柱の世代は卒業してしまいますが、その粘りをまた見せて欲しいですね。
8.法大(9位>8位)
内田選手がエースに成長し、全体的に安定感の増した法大。
5区と6区は前回経験者の細迫選手、武田選手が残り、平地のメンバーもシード校と劣らない戦力が充実。
補欠からは小泉選手が4区、細迫選手が5区、中園選手、扇選手、川上選手が8区~10区に入るでしょうか。
法大は序盤に出遅れなければ大崩れはしないので、1区の松永選手の走りに注目しましょう。
(1月2日)→【22秒差】(7位>8位)
終始シード権内でレースを進めた法大。
復路に残すと思っていた扇選手、川上選手を使ってしまった上に、3区の松本選手を交代したのは予想外でした。
6区の武田選手は前回大会区間2位の実力者で、ここは問題なし。
補欠に中園選手と小泉選手が残っているので、8区~10区のどこかに入れてくるはず。法大は戦力的にシード権外を走ることはないでしょう。
(1月3日)→7位
実は復路成績は3位の法大。8区宗像選手の区間賞もあり、目標の5位ならずも復路で1つ順位を上げ、前年の10位より順位を上げてきました。
全体的に戦力の上がっている法大は、来年もシード権獲得に期待です。
9.城西大(10位~13位)
山本(唯)選手、斎藤選手と上りに滅法強い選手が2人いるのが城西大の強み。
今回は2年前も5区を走った山本(唯)選手が5区エントリーなので、斎藤選手は当日変更で2区に入ってきて、3区にキムタイ選手が入ってくるでしょう。2人とも1年生なので往路を任せられたら将来が楽しみですね。
残る補欠エントリーの藤井選手、小島選手、山中選手も4区、7区、8区、10区あたりに入ってくると思います。
こちらも序盤で上位から中位につければ、シード権獲得の可能性はありそうです。
(1月2日)→【7秒差】(11位>10位)
山本(唯)選手の5区の区間新記録はお見事でした。城西大は時々ポっと山に強いランナーが出てくるのが不思議です。
藤井選手、小島選手、山中選手を誰も4区に使ってないので、7区、8区、10区に投入すると予想。
城西大は後ろから追われる側なので、創価大、東洋大に飲み込まれないように注意です。
(1月3日)→9位
復路は終始9位から10位をキープして、予選会3位から見事シード権獲得。
一度は抜かれた東洋大を抜き返してのシード権獲得は価値が高いです。
若い選手が多数残る城西大の次の目標は、初の連続シード権獲得ですね。
10.創価大(6位>7位)
創価大の象徴、嶋津選手は今年も健在。4区で力強い走りを見せてくれるでしょう。
葛西選手を1区か3区に持ってくると思いきや7区にエントリー。新家選手は当日変更で5区に入るとして、9区に吉田選手か。
そうなると創価大は往路と復路にバランス良く戦力を配置する作戦のようですね。今年も戦力充実で、問題なくシードは獲得出来るでしょう。
(1月2日)→(9位>10位)
往路のエントリー変更なしは想定外でした。往路はシードの当落線上の10位に着地。
6区エントリーの濱野選手は2度の経験者。7区葛西選手はエース級。8区~10区も前の大学とそう劣る選手層でなく、新家選手と吉田選手も補欠に控えているため、東洋大に詰められてもどこか前の大学を吸収してシード権内を維持すると予想。
(1月3日)→8位
8位着地とは言え、6区、7区、9区の4年生3人は区間4位、1位、2位で走破。途中から3位争いに加わり、9区終了時点は4位だったことを考えると大健闘です。
こちらも大量の主力が抜けてしまいますが、4年連続のシード権をさらに延長させてほしいですね。
11.東洋大(8位>7位)
やはり2年連続2区を好走している松山選手の欠場が大きいです。5区の区間記録保持者の宮下選手の卒業も少なくない影響があるでしょう。
それにしても2区に石田選手、5区に前田選手、9区に九嶋選手とは思い切った配置です。
主力を往路に並べて遅れないようにして、箱根では2年連続山下り担当ながらも平地の走力も高い九嶋選手を復路のカギにする戦法でしょうか。
3区と8区に佐藤選手か梅崎選手を投入して、総合力での勝負になりそうです。シードを落とすことはないでしょうが、序盤の出遅れに気を付けたいところですね。
(1月2日)→【1分27秒差】(10位>9位)
2区終了時点の20位から3区間で11位まで巻き返したのは見事……と言いたいところですが、主力級を投入しての2区20位はかなり痛かったですね。
木本選手、佐藤選手、梅崎選手と実力者はまだ残っているので、6区から8区に並べれば1分30秒弱の差なら9区、10区でシード権内には入ってくるでしょう。
(1月3日)→10位
7区終了時点で10位と2分近い差があり、ちょっと危ないかなと思いましたが、8区9区でしっかり順位を上げて10位に着地。これで18年連続のシード権獲得になりました。
特に9区梅崎選手の好走が光りました。同世代の2区石田選手と共に、これからの東洋大を支える貴重な戦力になりそうですね。
12.明大(10位>9位)
戦力的には上位なのに、2年連続で序盤で出遅れてシード権を逃している明大。戦力からすると6位くらい…と言いたいところですが、下方修正した順位予想にしています。
1区は全日本と同じで森下選手と思いきや、富田選手がエントリー。今年こそ序盤で出遅れないように大崩れしない富田選手に任せたようですね。
2区は補欠から児玉選手か小澤選手か加藤選手が入りそうですが、安定感を考えると2区小澤選手、3区児玉選手でしょう。
6区に漆畑選手、7区に森下選手、8区に加藤選手と入れ替えると復路の戦力も厚くなり、シード権獲得は難しくないでしょう。
(1月2日)→【2分14秒差】(12位>11位>13位>10位)
1区富田選手の1位スタートは見事!今年は課題の序盤の出遅れを防いだ!……からの13位→7位→10位→12位はなんともちぐはぐ。
4区エントリーの櫛田選手が走れなかったのは大きな痛手でした。
補欠の主力は漆畑選手、加藤選手、児玉選手。少し厳しいですが、惜しみなく投入して10位以内を狙ってほしいですね。
(1月3日)→12位
8区で9位に上がりましたが、9区で12位に下がってしまい、今年もシード権獲得はならず。
あと1枚2枚の駒と、もう1つ粘りが足りない気がしますね。
しかし、7区杉選手の大学駅伝デビューでの区間賞獲得は明るい材料。今まで補欠メンバーに入りながらも走れなかった隠れた逸材は、来年度の主力になりそうで楽しみです。
13.東海大(10位~12位)
アクシデントが重なり、まさかの予選会9位通過となった東海大。さらに5区区間賞候補だった吉田選手が故障で走れず、山で稼ぐスタイルに暗雲。
とは言いつつも、シード校とそう遠くない戦力はあると思います。
エースの石原選手が戦列に復帰して2区エントリーは明るい材料。これで区間配置に余裕が出来ます。
神薗選手、越選手が補欠からおそらく1区と4区にエントリーされると思いますが、ここでシード権内につけて5区を粘り、復路で順位を上げればシード復権も視野に入るでしょう。
(1月2日)→【2分25秒差】(11位>12位>10位>13位)
シード権獲得の可能性があるのは東海大まででしょう。
2区石原選手の復活の走りは見事。たらればですが、吉田選手が5区を走れていたら4分ほど違っていたと思います。
しかし6区、7区、9区は過去に同じ区間を上位で走ったことのある選手がエントリーしているのが強み。8区に神薗選手を投入して、この5人で3分ほど挽回してほしいですね。
(1月3日)→15位
残念ながら13位の順位から浮上することなく、15位着地。
松崎選手も7区を走れず、全体的に元気がなかった感じですね。
石原選手、越選手、吉田選手を軸に強い東海大の復活を期待したいです。
14.帝京大(12位~15位)
5年連続シード権獲得中の帝京大も、その屋台骨を支えてきた世代がほぼ卒業。今回は厳しい戦いを強いられそうです。
中野監督は総合力は前回大会より上と言ってましたが、全体的な経験不足がどう出るか。
小野選手、西脇選手の1区2区エントリーは順当。ここに補欠エントリーで前回6区の北野選手、成長株の小林選手も往路に回さないと終始シード権外での戦いをさせられる可能性大。
世界一諦めの悪い大学と中野監督が豪語する帝京大の粘りに期待です。
(1月2日)→(14位~16位)
やはり1区からシード権外での戦いを強いられる結果に。
6区は前回経験者の北野選手に変更し、少しでも後ろを離して7区以降の箱根初出場メンバーで前を追ってほしいですね。
(1月3日)→13位
復路で順位を1つあげて13位で着地。失礼ながら、復路では順位を下げると思っていました…。
6年ぶりに予選会からのスタートとなりましたが、今年走った選手が7人残るので、また玄人受けする帝京大を見せてほしいです。
15.国士大(17位~19位)
4年間2区を担当したヴィンセント選手が卒業し、今年はカマウ選手がエントリー。
5区の山本(雷)選手は計算出来るので、3区と4区が重要なポイントに。清水選手、福井選手、山本(龍)選手のうち2人が3区と4区に入り、残り1人は9区に入ると予想。福井選手が残るなら6区投入もありか。
今年もシード権は厳しいですが、来年につながるレースに期待です。
(1月2日)→(14位~16位)
予想通り山本(龍)選手、清水選手を3区、4区に投入するも、前を追い切れず。福井選手が6区と9区どちらに入るか。
(1月3日)→19位
復路は福井選手を9区に投入も、10区の鶴見中継所で惜しくも繰り上げスタートになってしまいました。
戦力的に来年度の予選会通過が厳しいラインにいますが、無事通過して8年連続の出場につなげてほしいです。
16.山梨学大(16位~18位)
なかなか上位浮上のきっかけをつかめない山学大。今年も他大学からは見劣りする戦力に。
2区は予選会を走ったムトゥク選手ではなく、ムルア選手が走るでしょう。
3区と4区に北村選手と石部選手、9区に橘田選手を入れれば繰り上げスタートになるほど遅れることはないと思いますが、毎年鬼門の7区~9区をなんとか乗り切ってほしいです。
(1月2日)→(16位~18位)
4区で一度順位を上げられたのは明るい材料ですが、やはり全体的な戦力不足は否めず。補欠に残る石部選手と橘田選手の頑張りで、今年こそ繰り上げ回避を期待します。
(1月3日)→14位
復路の区間下位は9区のみで、総合順位も往路から2つ上げ、失礼ながら3年連続かな……と思ってしまった鶴見での繰り上げも余裕の回避でした。
去年までと違って区間中位以上で走る選手が増え、底上げが進んでいると感じました。
来年度は北村選手をエースに再スタートを切っていきたいですね。
17.大東大(10位~13位)
4年ぶりの出場で、箱根経験者は学生連合で去年走った大野選手のみ。
ワンジル選手は2区ではなく4区が濃厚なので、2区は当日変更で大野選手でしょう。
5区の有力候補だった西代選手がエントリーされてないので、5区6区で順位を落とさないことがカギになりそうです。
序盤で遅れないよう木山選手、菊地選手のどちらかを4区に投入か、復路の7区8区に温存するか、真名子監督の采配に注目です。
(1月2日)→(15位~17位)
2区と4区が予想と逆で、序盤の出遅れが大きく響いてしまいましたね。
ただ復路に残るメンバーはそう悪くないので、ここから順位を落とすことはないでしょう。
(1月3日)→16位
往路から順位を1つ上げ、16位着地。戦力的にはもう少し上を狙えたと思いますが、4年ぶりなので経験不足が出てしまいましたね。
5区と6区の選手が来年も残るのは光明。連続出場に期待です。
18.日体大(13位~16位)
エース藤本選手抜きで予選会を5位で通過した日体大。その藤本選手は満を持して今回も2区にエントリー。
問題は藤本選手以外に安定感のあるランナーがいないこと。序盤の出遅れは命取りになりそうです。
3区は当日変更で盛本選手が入り、名村選手が10区。1年生実力者の山崎選手も、吉富選手の調子次第では5区や8区投入もありか。
今年もシード権は厳しいですが、繰り上げなくレースを終えて欲しいです。
(1月2日)→(18位>19位)
1区山崎選手と2区藤本選手で出遅れを防ぐはずが、4区と5区で大きく順位を落とす結果に。
名村選手と盛本選手を残しているので、総力戦でなんとか繰り上げを回避してほしいです。
(1月3日)→17位
日体大も昨年繰り上げを経験していたので心配していましたが、6区~8区まで山学大と並走しており、全く心配ありませんでした。
復路成績も11位と大健闘だったと思います。
大エース藤本選手の卒業が痛手ですが、76年連続出場に向けてしっかり予選会を突破してもらいたいですね。
19.学生連合(16位~18位)
成績の良いランナーから希望区間を選べ。という6連覇した時の中大のような采配をした川崎監督。これが吉と出るか凶と出るか。
当日変更があるなら長谷川選手が3区、川田選手が7区あたりでしょうか。橋本選手の5区は志願のようなので、ここは期待したいところですね。
(1月2日)→(17位~19位)
1区の新田選手の勇気ある飛び出しは見事の一言で、志願の橋本選手の5区も好成績でした。
復路ものびのびと走ってもらって、第100回箱根駅伝出場につなげてほしいですね。
(1月3日)→20位
初出場の緊張からか復路は全体的に元気がなく、残念ながら戸塚中継所でぎりぎり繰り上げスタートになってしまいました。
学生連合の編成には毎年賛否両論ありますが、第100回の記念大会にも是非参加してもらいたいですね。
20.専大(18位~20位)
今回も3本柱を1区~3区に並べてきました。ただ今回は2区と3区を入れ替えてきましたね。
木村選手は遅れることはないので、3区終了時点でシード権が見える位置にいれば当日変更で4区に野下選手を入れれば去年のような低空飛行で進めるレースにはならないでしょう。
ただ復路が手薄なので、こちらも山下りからの出遅れ厳禁です。
(1月2日)→(19位>18位)
3本柱のうち2人が走れないのはさすがに想定外で、序盤から低空飛行になってしまいましたね。
山下りから遅れないことを願うばかりです。
(1月3日)→21位
6区粟江選手の好走で始まった復路ですが、それ以降が続かず鶴見中継所で繰り上げスタートになってしまいました。
今回欠場したエースの木村選手を軸に、また100回大会で元気な姿を見たいですね。
21.立教大(18位~20位)
なんと55年ぶりに復活した立大。これで57年ぶりにMARCHが全部箱根駅伝に揃いました。
上野監督はエントリーメンバーは変更しないと公言していたので、当日のアクシデントがなければエントリー通りの選手が走るでしょう。
1区から3区に並んだ実力者、学生連合で唯一箱根を経験している9区エントリーの中山選手の頑張りで繰り上げなく進めてほしいです。
(1月2日)→(21位)
55年ぶり出場は初出場のようなものなので、往路最下位は仕方ないですね。
しかし区間最下位は実は5区だけなので、箱根常連校としっかり戦えていたのは評価点。
あとは1本の襷を無事にゴールまで送り届けてほしいです。
(1月3日)→18位
初出場のプレッシャーから順位を上げられず、繰り上げスタートも考えてしまいましたが、往路から順位を3つ上げ、繰り上げスタートも問題なく回避しました。
復路の5人も区間12位~15位で走り、復路成績は16位。去年シードを獲った東京国際大より良いタイムでした。
16人のエントリーメンバーが全員3年生以下である立大は戦力の低下がないので、今回以上の成績が期待出来ます。
もともと100回の記念大会での出場を目指していた立大の1年早い本選出場は来年度への良い経験となったでしょう。
よろしければサポートいただけると嬉しいです。