フランクフルト(ドイツ)の思い出
ライン都市同盟の中心地でもあり、EUの金融中心地でもあるフランクフルトは現代と中世が融和した不思議な街だった。
雨の中歩く
旅行の時には大体晴天に恵まれるが、この時は運悪く雨だった。EUの金融中心地らしい錚々たるビル群の中を抜けながらやや不安になった。確かにすごいビル群だけれど、ドイツは第二次大戦で街を壊されているし、あまり私の好むような古い街並みは残されていないのではないか…ビル街を抜けて旧市街地に入るとその心配が杞憂であることを確信した
美しい中世の街並みとそこから見るビル群
旧市街はドイツの都市らしい質実剛健で美しい街並みが広がっていた。中世の都市の後ろ側に現代的なビル群が並ぶ。パリも中心部の高いところから見ると遠くに現代的なビルが見えるが、フランクフルトはより意識的に中世の街並みから見えるビル群を配置しているように感じた。姿は変われどヨーロッパの商いの中心地である街の魂は変わらない。そんな気概を感じる街だった。
鳥の集まる川辺
次の日には雨も止み嬉しくなった私は早朝散歩に出かけた。川辺には森と呼んで差し支えないほどの緑が広がっていて、人間達がランニングしているそばで鳥たちが寛いでいた。
都市と自然と歴史が一体となったこの街にまた訪れたいと思った。