フランスパリの思い出
世界で最も素敵な場所はきっとその人によって違うと思うが、世界で最も有名な観光地といってパリをあげない人はいないと思う。私は友達が住んでいたので何度か訪れた。
街はとても観光客慣れしていて、フランス語は全く喋れなくても街を歩くのにはなんの支障もないのも印象的だった。でも結構話しかけてくれるので話せたら楽しかっただろうなと思う。
空港から市内へ
東京から11時間の長旅を終えて外にでると円形の独特の形をした第一ターミナルに出る。建物は古くてちょっと薄暗いけれど、ジャン・リュックゴダールの「アルファ・ビル」を思い出して、私は好きだ。
そしてアラブ人やドイツ人や中国人などの数多の人種がごった返す様を見て異国に来た実感が湧く。
パリ市内に出るにはRER B線が最も安く早いのだけれど、以前さも当然のように他人のスーツケースを持っていこうとした人々に出会したことがあり(結局荷物は正しい人のものになったけれど)やや治安に不安がある。
とはいえホテルまでタクシーを使うようなセレブでもないので大人しくバスで行く。オペラの近くのホテルならロワシーバス、モンパルナスならル・ビュス・ディレクトで時々、いや、かなり頻繁に渋滞に巻き込まれつつ1時間ほどで市内にたどり着く。
着いたら必ずやること
着いたら必ずするのは、モンパルナスタワーに登ることだ。パリで一番高いこのタワーからはパリの街が一望できる。有料のためかほぼ混んでいることがなく、
なんとなくのんびりした空気が流れていて私はここがとても好きだ。登るのに15ユーロかかるけど、それくらいの価値はあると思う。
ホテルへ
大体オフシーズンに行くのでパリのプチホテルならエアビーで近くのアパルトマン止まるのと大差ない値段で予約できる。朝ごはんがついている分ホテルの方がお得だと思う。
よく泊まったのはモンパルナスの「レノックスホテル」だ。
モンパルナスには多くのプチホテルがあって、近くにはパリの中ではかなり安価にご飯が食べられるクレープリーがある。観光にもメトロの駅がいくつもあってとても便利だ。
モンパルナス駅の前には大きなMonoprixがあり、食料や飲料、うっかり日本から持ってき忘れたもの、お土産の調達までなんでも揃うので重宝する。
市内を散策
泊まっているホテルの近くエドガー・キネ通りでは毎日マルシェが開催されていて、野菜やチーズ、お惣菜が売られている。
日曜日になると「アート・マルシェ」となって景色が一変する。趣味の延長のような画家の作品から、日本でもポストカードで見たことがあるような現代アーティストまで多種多様な人が出店しているようだ。
茎付きのミニトマトが美味しいので買って部屋で食べる。行きたいところをパリの観光アプリでチェックして、メトロで回る。メトロで危ない目にあったことはあまりない。押しボタンで扉を開けるのを忘れそうになったことは何度もあるけど。
友人と会う
夕方に友人とホテルのロビーで待ち合わせる。
私が年末年始に行くことが多いためか、ノートルダムのクレーシュを見に行くのが恒例になっていた。クレーシュと言うのはクリスマスにフランスで飾られるキリスト生誕の場面を再現した人形で、教会だけでなくレストランなどでも綺麗な人形が飾ってある。
ノートルダムのクレーシュはパリの信仰的中心だけあって豪華で大きく、機械仕掛けで動く。ノートルダム寺院の中央にはイエスの一生を描いた大きなレリーフがあるのだが、それに勝るとも劣らない大きさ。
その後カルチェラタンのクレープリーでクレープを食べて日本の政治状況やEUの状況なんかを語りながら夜のセーヌ川沿いを歩いた。イルミネーションでシャンパンのようにパチパチと跳ねる街の光が川面にキラキラと映ってとても綺麗だった。
案外長くなってしまったので、ルーブル美術館などのお話はまた別記事にしたいと思う。
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