【盤評】EINSTÜRZENDE NEUBAUTEN - Kollaps (1981)
ノイバウテンの初めの地獄。
そもそもからしてバンド名である「崩れ落ちる建物」の通り、破壊的で壊滅的な要素に満ち満ちていて、タイトルも「崩壊」そのままである。
気が狂ったとしか思ないように荒れ狂う機械音。
無秩序に呪術的に打ち鳴らされるメタルパーカッション。
金切り声を上げるブリクサ・バーゲルト。
作品というかむしろ完成した何かしらの物体をひたすらにぶっ壊し続ける様を納めたもの。
バンドの象徴でもある一つ目の巨人は、その瞳から何を一体何を見たのか。
挑発的で情け容赦のない彼らの礎。
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