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コミュニケーションデザインはもうちょっと広がりを見せそう

いつの頃からか出てきたコミュニケーションデザイナーという職種名。まぁ、ベンチャー企業内のビジュアルデザイン・グラフィックデザインをする人の総称という感じですが、この職種は名前ができてからまだ日が浅いので、もう少し仕事内容が広がりそうだと感じています。

コミュニケーションデザイナーの仕事はWEBサイトやLPの作成だったり、広告用バナー制作、展示会やイベント時の紙媒体(チラシやパンフレット、ノベルティなど)、名刺や封筒などのコーポレートツール、ロゴ作成など多岐に渡り、「UIデザイン以外の大体のデザインを作る人」みたいな感じかと思っています。現状でも作るものは多いのですが、今後2つの内容が広がっていくのではないかと考えています。

1.制作物ごとの広がり
これは分野ごとにもう少し詳しくなりそうです。前述した通りWEBサイトや紙媒体、ロゴなど多岐に渡る制作物がありますが、昔ならWEBはWEBデザイナー、紙媒体とビジュアル作成はグラフィックデザイナー、ロゴはロゴデザイナーとそれぞれ職業名が分かれる程専門特化した分野でした。今は企業の都合上コミュニケーションデザイナーがなんでもやる形になっていますが、もう少しコミュニケーションデザイナーの中でもWEBはこの人、紙媒体はこの人と分業化が進むのではないかと思っています。少なくとも、ロゴやブランディングを担当するデザイナーは分けた方がよい気がしてます。

2.ディレクション面での広がり
こちらは確実に進む内容だと思います。現状、コミュニケーションデザイナーという職業名が出来て日が浅いこと、ベンチャー企業は若い人が多いことなどからディレクション方面の技術が浅い会社が多い印象です。ベンチャーではインターンで学生をデザイナーとして雇って、そのままその人が就職、ずっと1人で働いてきたみたいな会社もあり、デザインの基礎を教える師匠にあたる人間がいなかったため、ディレクションが弱い人もいます。ただ、ディレクションがきちんと進まないと、ディレクションの後工程であるデザインもうまくいかないし、デザインクオリティも上がってこないので今後、こちらの方面はそれに気づいて確実に強化していく部分だと思います。

以上、今回はコミュニケーションデザインはもうちょっと広がりを見せそうというお話でしたが、上記2つがうまくいくと確実に企業のデザイン力が上がるので、「素敵!」と言われるような企業コミュニケーションが取れるようになると思います。個人的にもデザインの上手い会社が多い方が世の中楽しくなると思っているので、ぜひ企業のデザイン力は上がって欲しいと思っています。

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フリーランスデザイナーによるデザイン解説ブログ
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