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【レースレビュー】24ステイヤーズST~メイショウブレゲ(5人気5着)~
よおし!そこから伸びてこい!!
2週目の4コーナー。こんな願いもむなしく直線差し届かずの5着。5人気5着という「フーン」という結果。これ以上でもこれ以下でもないほどの「フーン」である。うちのかあちゃんなら「で、それで?」という言葉まで足してくれそうな「フーン」な結果だ。
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そんな「フーン」な結果になるとは思っていなかった能天気な私はこんなことを書いていた。
そんな私の傷に塩を塗るかのような非情な「で、それで?」に答えるための会議があったので、例によってその内容を特別公開だ。
「フーン。で、それで?」という
非情なありがたい問いに真摯に答えるための会議になった件。
(1)フーン
想定通りの展開になったよね。ちゃんと直線差してきたよね。着差が着差だからもう少し何とかなったんじゃないの?って思うけどジョッキーはなんて言ってるんだろ。「いい感じで進められた(※意訳)」ってか。フーン。
※ここでは引用も転載もできないので各自で情報源にあたってほしい。原典さえ示さずにマルパクリのものがあったりする環境とは一線を画したい。「レース名 レース後コメント」でGoogle先生にお伺いを立てると親切に参照先を教えてくれる。
何度レースを見直してもタラレバが見つからないんだよ。酒井Jはちゃんとん乗ったし、馬も素直に指示に従って差してきた。しかも上りは最速だ。ただ、懸念された通りに最後の2度目の坂がこたえてしまって差し届かなかった。「で、それで」としか言われてもしかたがないほどだ。
無理やりタラレバをいえば、インを突けたらとか、もう少し動き出しが早かったらとか、そんなことは言えるんだろうけどもそんなのは結果論。3600Mを走って掲示板に載った5頭の着差は0.3秒。その中にひしめき合っていた。みんな立派だったし、何かが変われば着順も変わるようなレースだった。
でもね、それってどんなレースにも言えることだから言い訳になんないよ。それこそ反知性の極みだ。要はこんな安易なありふれた推奨をしちゃだめだってことさ。
(2)で、それで?
「で、それで?」というかあちゃんの非情な≒投げやりな問いは、「スロー見え見えの展開が容易に予想される開幕週の長距離戦で、後ろからしか行けないし、坂の適性に疑問がつくのはわかっていただろうに、どうしてこの馬を推奨したん?」ということなんだと私にはわかる。私にしかわからないともいう。そんなのが夫婦の愛情だよね。
「これで差せるとでも思ったの?(意訳 てめえの目は節穴か?)」いつものようにかあちゃんの追い込みは鋭い。まるでチャンピオンズカップで2年続けて目の当たりにしたウィルソンテソーロのような迫力だよ。
チャンピオンズカップでしのぎ切った坂井Jが言った「鬼が迫ってくるような迫力が怖かった」ってのはよくわかるよ。ウチにもそんな鬼がいるからね。坂井Jに「がんばれ頑張れ」って言ってもらえるレモンポップがうらやましいぞ。
「残り600から400の辺りでポジションを上げるべきときに上げられなかったのが原因なんだよ。あそこでポジションを上げていたら、もっと際どかっただろうし、なんなら⑬シルブロン(ハナ差2着)と一緒に差し込めてたんだよ。思い切ってロングスパートかけたらよかったんだ」
「で、それで?」
競馬のセンスなんてなくていいから、ああ言えばこう言うスキルが欲しいと思うのはこういうときなんだ。
(3)あれやこれや
あらためて思うのは、競馬ってジョッキーの勇気が試される営みだなあってことなんだ。っていうのはね、ほらよく言うじゃん「長距離レースは騎手で買え」って。
このレースを引っ張った③のバシシューは、結果は伴わなかったけど3600Mのレースで逃げをうつなんて勇気があるなぁって思ったし、勝った④デスク(ようやく怪我の後遺症が癒えたのかまた勝てるようになった)も勇気を出して2周目のバックストレッチからポジションを取りに行ってしのぎ切ったし、差し込んだ⑬マーカンドは勇気を出して溜め切ってあわやのところまで追い込んで来たし、3着の①トサキは出遅れた後に勇気を出してポジションを挽回しにいったし。その反面、推奨馬⑦酒井Jは勇気が出せずにロンスパができなかった。
長距離レースは「勇気のある」騎手を買えって言い直した方がいいのかもしれないね。じゃ、だれが「勇気のある」ジョッキーなの?
そんなジョッキーを見つけるのも「今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒント」のひとつだから一緒に見つけて行こうや。ってことで会議がお開きになったんだよ。このnoteは、そんな勇気のことを知性と言ったりもするんだよ。
今週もデスクが勝った。
先週の京阪杯に続いての連続重賞勝利。別稿(24ギャラクシーSTレースレビュー)でも書くけども、なんだか覚醒感がすごい。ユーイチ(福永師)のあとを継ぐのはこのユーイチだとか、トサキのようなガイジンジョッキーになるかのような勢いだよ。
怪我の後遺症が癒えたのか、たまたまの巡り合わせなのか、見極めが必要なジョッキーになったからここで書き残しておく。
もともとサンデーレーシングの覚え愛でたいジョッキーであることからわかるように、腕も勇気も知性もある、おまけに蛮行もできる権力に抗議できる男気のあるジョッキーなので、もし再度の上昇気流に乗ったならちゃんと付き合っていきたい。少なくとも怪我の後の低迷期の扱いからは評価を変えた方がよい。
こんな時流に乗るジョッキーを見つけることは、「今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒント」を見出すことでもあるんだ。