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24アイルランドトロフィー府中牝馬STレビュー(もったいないバリ選択(コース取り))

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推奨②アスコルティアーモ 8人気7着
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「牝馬の津村」って、そう言ってるのは私だけだけど。いつかこのように言われてほしいと願うほどに私は彼を買っている。

津村が成長したと見込んでこのレースでは②を推奨する予想を書いた。それを読んでくれた多くの人たちがいる。参考にしてくれた人には正直すまんかった。そのように書いた私が悪かった。節穴だった。

それを伝えたうえでレースをレビューする。

②は人気通りの着順で可も不可もない結果といえばそこまでだけど、そこに留まっていたら穴馬なんで見つけられっこない。このレースにも岐路となるポイントはいくつもあった。実際に10人気の穴馬⑩が2着になっている。それを分かつものは何だったか。そんな視点でのレビューだ。

②がスタートをゆっくり出したのは逃げる戦略ではないということで理解した。そのあとにいろんなレースの含意が見出せるのでそれを書く。

まず200メートルあたり。②はポジションを取ろうとしたら4枠2頭の後ろに取れた(5~6秒あたりから)のにそれを取らなかったのは、そうか⑤ルメールの後ろについていく戦法に切り替えたかと、②のバリ選択を好ましく思ったよ。

20秒あたりがそうだ。斜め外からくるルメールをやり過ごしたのはきっとそういう意図だろう。40秒あたりで余裕をもって⑤をやり過ごす②を見て馬券内を確信したほどだ。よしよしそのまま⑤についていけ。

そして1:10秒あたりの4コーナー寸前で⑤ルメールが外に進路を取ったときにおあつらえ向きにルメールの後ろのスペースが空いた。こんなにもルメールの後ろが空くなんてめったにないことだ。千載一遇のチャンスという言葉は今日のこのときのためにあったか。「津村!そこへ入れ!」

だが、そこに入ったのは⑩戸崎で、そのまま戸崎は2着になった。「もったいない」。技術に足らない騎手にはこんなことを思いはしない。だけど彼にはそれができる技術があるだけに「もったいない」という思いは増す。

そんな②はどうしたかというと、囮のようにぽっかりと空いた最内を当然のように突いた。ハイペースで逃げた先行勢がそこにタレてくるだろうに。4コーナーをインで回ったその他大勢がどっと押し寄せてくるだろうに。まぁそれも結果論。

津村を男にした24ヴィクトリアマイルのバリ選択を思い出す。今日はなぜその進路を取らなかったのだろう。もったいない。今日の⑤と⑩が選択したのはそこや。そのバリ選択で脚が尽きるなら実力不足と諦めもつく。どうせ負けるなら、「もったいない」という未練が残らないようにちゃんと引導を渡してほしい。

ひょっとして、②は3人気の④オヤジの馬を相手だと思ったのか?オヤジのイン差しを相手にしたか?確かに④には差し勝ったけど、7着争いでそんなことをしても仕方ないんじゃないか。

いずれにしても4コーナーの進路に入る前の選択で勝負は決したこと。ルメールはいつだってうまいこと(たまたま②の前走に乗ったときうまくなかっただけだ)。ルメールの後ろに進路を取ったら、足りないとみなされた馬でも好走のチャンスが大きくなること。このレースに限らない。いつもの光景が繰り返された。

それぞれのシーンでキャプチャー写真を添えて説明したいけど、著作権に触れるのでそれはやらない。これからもやらない。せめて言葉にして残すので、馬券に勝った負けたを超えて、レースを真剣にレビューする知性ある人の参考になれば幸いだ。知性ある人は、反知性な私を反面教師にしてくれたらよい。

津村さん、次は頼むでしかし。



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