
【予想もどきのエッセイ】25京成杯~今年も~
レースの質が変わったよなぁ・・・
そうなんだよね。これまでの京成杯って、クラシックでは勝ち負けできない馬が、強い馬が本気にならない≒始動しないうちに重賞勝ちの名誉を得るためにあるようなレースだったもの。
どう変わったかについてはいろんな媒体が書いているのでここでは書かない。ここでは、そんな質の変更を受けたレースという予想の立ち位置の確認にとどめる。
推奨 ⑪マテンロウムーブ(57kg 横山典 松永幹)


「今年もノリさんを信じるレースだよね」という雰囲気の中で進んだ推奨馬選定会議の様子を、例によって特別に公開。
今年のノリさんのクラシック騎乗馬はコレ。以上。そんな
乱暴な意見信頼のもとで会議がいきなり終わりかけた件。
(1)ノリさんの本気
ノリさんがこの馬の素質を見込んで競馬を丁寧に教えているのが伝わってきた新馬戦。2000mの大外枠。スタート後の不利もあってインで我慢させる教育に変更。馬自身が強くて余裕で3着に差してきた。
2戦目もあえて後方に位置しキックバックの洗礼を浴びさせた。それでもジョッキーの意のままに走れることを確認。最後はスローの逃げ馬がヨレにヨレたために差し切れたようにも見えるけど、新馬戦と同じくスローを差し込んで来た強さに目を向けたい。
ノリさんってポツンが衝撃すぎて誤解されることが多いけど、彼の本気を出すに値する馬だったら調教に乗るし、レースではこんな教育をする。今年はこの馬。
(2)調教師の思惑
あえての東京デビュー。しかも2000m戦。2戦目もダービーを意識した左回りの選択。ここにこの馬に対する期待が伺える。
運も見逃せない。前走の未勝利戦。スローで逃げた馬がゴール前でヨレにヨレてまっすぐに走れなかったために差し切れたレースでもある。それも競馬の持つ複雑性。勝ちに不思議な勝ちあり。その運をここで生かす。
ノリさんも現役の終盤期。そろそろ同期コンビで寺田オーナーの馬にクラシックを取らせたい。今年はこの馬でそのチャンスをうかがう。
(3)あれやこれや
しかしねぇ。まさか京成杯がこんなハイレベル戦≒クラシック登竜門レースに変わるなんて。隔世の感があるよ。
松永師のトーンの低さは、新たな意味を持ち始めたこのレースの重みを体感しているからこそのもの。額面通りに受け取ってはいけない。確かに師の言うとおりに前走は恵まれた面もあって勝てたレースだし今走は試金石ではあるけども、特に前走の差し脚を繰り出せば、クラシックレースへのパスポート獲得は確実。
ノリさんならやれる。そのための連続騎乗だ。
しつこいようだけど。京成杯1着馬からダービー馬、2着馬から菊花賞馬を出す時代になるなんて。だって、オニャンコポンなんかが勝ったレースだったんだよ。
ここからの教訓は、特に3歳戦はレースの意味がかわるからちゃんとその評価をアップデートすること。このレースはもう令和の弥生賞。ここを勝った馬が、余裕をもって皐月賞に向かって勝ち負けする。
去年ノリさんのダービーを買えたのはこのレースでの強さを評価したから。ノリさんが競馬を教え続けたことを評価したから。
今年もそうありたいぞ。