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【予想もどきのエッセイ(地方)】25佐賀記念~この馬は強いですよ~

うーん・・・

今日の報知オールスターカップ。鋭発をキメたのにまた下げた矢野さん。うーん・・・とうなるしかない結果。

ならば夜に期待だと、さきほど高知ファイナルで買った馬は出遅れで終わり。城野は白△になって精彩を欠く。そんな城野を信じた私が節穴なだけだ。

こんな日もある。明日の馬場状態がわからないままだけど、次につなげるために今日も真剣に予想。

25佐賀記念

⑨シルトプレ 牡6 56 石川倭 真島(佐賀)

この馬は強いですよ。

今からもう40年も前になる85ジャパンカップに地方馬を代表して出走し、人気薄ながらもシンボリルドルフの2着に追いこんで来たロッキータイガー(船橋)。そんな一介の地方馬を予想段階で高く評した競馬の神様と言われた故・大川慶次郎氏の言葉がまざまざと蘇る。

これ以上ない地方馬へのリスペクト。当時の地方馬への神様の評価だから、陣営の喜びはどれほどのものだったか。それが現実になるすごさ。桑島Jの風車鞭。いろんな意味で忘れえぬ言葉。

24JBCクラシックでそんな言葉を思い出させてくれた馬がこのレースに出走。

推奨馬成績

明日はいろいろと忙しいからと急遽前夜に召集がかかった会議の様子を例によって特別に公開。

「この馬は強いですよ」って、どれくらい強いのかを楽しみに待つレースだよねぇ。そんな皮算用を得意とする面々があーだこーだと議論した件。

(1)グレード別定の利
別定増量規定は以下
G1/JPN1勝ち馬3キロ、G2/JPN2勝ち馬2キロ、G3/JPN3勝ち馬1キロ

④グロリアムンディ 58kg(23ダイオライト記念(JPN2))
⑦ノットゥルノ 59kg (22ジャパンダートダービー(JPN1))
⑧デルマソトガケ 58kg(23UAEダービー(G2))
⑪クラウンプライド 58kg(22UAEダービー(G2))

JRAの馬で重賞勝利歴がないのはおそらく逃げるであろう②のみ。2億円超の総賞金を得ながらも基本重量(56kg)で出走できるレースを今年も狙ってきた。年齢的にも重賞獲得の最後のチャンス。

その逃げ馬の存在を幸いと虎視眈々とこのレースを狙う令和の虎がいる。その名をシルプトレという。地方だけで1億を超える賞金を獲得した北海道ダービー馬も、佐賀に移籍後はこのレースに照準を合わせてきた。同馬も恵量の56kgでの出走。

3走前の24JBCクラシック(定量)は怒涛の追い込みで4着。陣営は勝った川田Jとのワンツーを本気で狙っていたらしく、それはもう悔しがったのだとか。川田さんの祝勝会がこの陣営界隈だけは残念会の空気感だったとそんな話が漏れ伝わって来るほどの地元の期待馬。

(2)展開の利
「スタートをすんなり出せれば」という条件がつくものの、去年の経験を生かして再度の逃げを打つ②。59kgノットゥルノも前に付けたいクチ。鞍上の鮫克だって佐賀の縁者だ。今度は俺だとやる気満々の小回りコース。JRAの有力馬は軒並みの酷量。自ずとペースは上がる。上がってほしい。

そのペースを利するのが24JBCクラシック4着の推奨馬。ハイペースで前に付けるJRA勢を、死んだふりをして末脚をタメていた推奨馬が直線で襲う。まさにゴール前の猛襲。

輸送のない地元で56kgで乗れるレース。調整は万全。前々走で佐賀グランプリ(中島記念)、前走でOPN(雷山特別)と実戦を調教替わりに使ってきた。もちろん本番前の調教も好仕上げ。

斤量差を元に時計を読めば十二分に勝ち負けできる想定。良馬場ならなおさら。良馬場は望むべくもないならば、できるだけ乾いてほしいぞ。って佐賀は芝か?

いずれにしても陣営が再度本気で狙う24JBCクラシックのリベンジレース。

(3)あれやこれや
神出鬼没と書いて「よしはら」と読むと言われる(言ってるのは私だ)吉原Jのこのレースの相棒は⑩シンメデージー(吉原 打越)。

高知から伝説にもなろうかという強い馬が出てきたのは嬉しいし、応援もしているけどもここは馬券勝負に徹して同じ地方馬でも推奨馬⑨から。

⑩シンメデージー(吉原)には意外ともいえるほどに重いシルシがついているので、おそらく当日は推奨馬より人気になるはず。となればなおのこと推奨馬⑨のオッズに妙味。どこまでも皮算用。

25佐賀記念推奨馬選定会議資料より

競馬は同じことを繰り返すゲーム。そんな箴言を大切にする私はここで地元馬の一発にかける。

85ジャパンカップではロッキータイガーの強さを信じる南関の人たちが大勝負をかけて大儲けしたのだという(地方競馬関係者はJRAの馬券は買える)。ならば、令和のロッキータイガーで大勝負をかけることだってあってよい。令和の今、私が大儲けして「この馬は強いですよ」と伝える伝説の語り部になる。

鞍上はホッカイドウ競馬の若手のエース石川倭(やまと)。建国記念の日の前祝にこそふさわしい名前でもある。

やまとさん。なんなら、あの日の桑島Jみたいに風車鞭の連打だって披露していいので、あのロッキータイガーのごとき追い込みをここで見せたってや。地方馬の矜持を見せたってや。

こんな願いをフランス語でシルトプレ(お願いします)というのだそうだ。

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