【予想もどきのエッセイ(複勝的中🎯)】24秋華賞~オークスのリベンジレース~
今日も京都は気持ちの良い好天だ。明日のレース後もこんな気持ちのよさを実感できる結果になればうれしい。明日の良馬場は確定なのでこの時間に公開する。
推奨は⑭ステレンボッシュ。
傾きかけた西日を背に淀の直線を差してくる。
ゲートの並びがこのレースの命運を握る。
レース展開のキーホースは②津村(ミアネーロ)と③川田(クイーンズウォーク)。内に津村、外に川田の並びはオークスと同じだ。オークスでは簡単に川田がポジションを取ったが、距離短縮に得意の右回りが加わった今回、津村はちゃんと主張する。主張するんじゃないかな。主張してほしい。
ちなみに津村の出番は月曜日の府中である。こんなことを書いた。
https://note.com/halfhalf/n/nc99a67795563
やりあうであろう②③同期2頭のあとにできるポケットに⑤ルメールが収まる。ルメールにとってはベストポジションだ。そこに収まった⑤ルメールは、じっとしたまま淡々とレースは流れる。最終コーナーまでじっとしたままだ。短い直線であっても、どのルートを選択しても差せるイメージがあるからこそ⑤メールはじっとしている。じたばたするのは誰だろうか。それをじっくり見極めて、騎手の知性の評価につなげればよい。
そんなまったり感でじっとする⑤ルメールを外から見ながら⑭戸崎はベストポジションを取ることができる。ここにこのレースの本質が表れる。ごちゃつく内側と違って、戸崎のポジショニングは自由自在だ。逃げるためにポジションを取りに行く外の⑮藤岡兄さんをやり過ごしたあとは、外からのプレッシャーはない。オークスのように内に閉じ込められ、4コーナーで進路を探す展開にはならない。
このレースの構図は非常にシンプルで、⑤ルメールと⑭戸崎、強いのはどっちか?を選ぶレースである。今年も登り馬はいない。3歳牝馬限定戦に限れば、強い牝馬は早くから強い。勢力図を変える馬はそう簡単には出てこない。これまでの歴史が実証するとおりである。オトコ馬の三冠最終戦のように未知の距離で争うのではなく、既知のミドルディスタンスの争いだから当然である。無理に登り馬を探すような愚挙から遠ざかればよい。
無理に登り馬を見つけようとするあなたは、ダービーのときにはこんな馬を評価するんだろう。「関西の秘密兵器」。秘密兵器が勝ったためしがないのは歴史が証明するとおりなのに、なぜ毎度のようにこんな言葉に騙されるのか。知性に欠けるからである。なぜそんなことが言えるのか。昔の私がそうだったからである。ちなみに今年のダービー。私はノリさんの馬で勝った。1番人気で負けた戸崎はこのレースでその悔しさを晴らす。
⑭戸崎は4コーナーの遠心力を最大限に利用して、直線では気持ちよく外から差してくる。差してきてほしい。差してくるんじゃないかな。ごるぁああ!差して来い戸崎。右回りはヨレないから安心して追え。
⑭の強さを確認するために前走(オークス)を振り返る。
前走は勝ち馬(チェルヴィニア)のジョッキーが上手く乗りすぎた。完璧どころではない。ルメールの神業騎乗である。向こう正面ではずっと半馬身後ろからステレンボッシュにプレッシャーをかけ続けてたいじわる娘チェルヴィニアは、4コーナーではいつのまにかワープして外に進路を取る。
このワープは見てる方がびっくりしたほどで、戸崎の驚きようはいかがなものか。後ろにいたはずのルメールが涼しい顔(たぶん)して外にいるんだもの。そのびっくり度合いを想像すると言葉が出ない。陣営もそう思ったから、この秋華賞で戸崎にリベンジの機会を与えたものと理解すればよい。
4コーナーで馬群に閉じ込められたステレンボッシュはこじ開けた直線で戸崎のムチに懸命に応えた。ただ、進路を探した分のロスが致命傷となった。ゴール寸前でやっと抜け出したところに、さらに外から計ったようにチェルヴィニアが襲い掛かった。鬼のような女である。いや、鬼は彼女ではなくルメールだったか。
そんな鬼は⑤ゲートとなった。オークスとは逆に今度は⑭が外から⑤を見ながらレースを進めることができる利がある。着順は逆転する。そもそもオークスの着差はゴール前で苦しくなったステレンボッシュが外によれた分だけの差にすぎない。まっすぐ走っていれば勝ったのはステレンボッシュだった。今回400メートルの距離短縮を味方にするのは⑭である。さらに⑤は今秋の大目標であるJCを視野に入れるのでこのレースでは無理はしない。他にもいろいろ書けるけどここまでにする。いずれにしても先着は⑭である。
新馬戦でちゃかつく馬に邪魔されたことをスタートに、これまでのほとんどのレースで不利を被り、それを跳ね返し続けた⑭は、この秋華賞で初めて不利のないレースをすることになる。鬼にならずとも、神業を使わなくても⑤を逆転できるほどに⑭は強い。それを確認するレースとなる。
スポーツ新聞を見て驚いた。東スポのステレンボッシュの調教評価が悪い。それどころか、あからさまに調子が悪いというコラムまであった。一方では、Net競馬の調教評価は抜群のA。これほどまでに人による調教評価というのは一定しない。だからこそ馬券参加者には知性が求められる。
SNSに跋扈する馬券師たちが得意気にのたまう京都2000内回りコースの外枠不利説。知性あるあなたはこれを安易に信じてはいけない。そんなことを吹聴するのは決まって結果や配当面の数字からしかレースを語れない結果論者だ。同場同距離レースを何度も知性をもって見れば、安易な結果論には決して収まらない複雑性を自ずと見出すことになる。レースは生き物だ。誰もに同じように届く結果(数字)だけでは決して語りえない。そこに競馬が競馬たる所以がある。競馬の持つ複雑性には知性を持って対処するしかない。
逆にいえば、この複雑性をどこから、どの視点で、どのように紐解くか。ここに予想する側の知性が表れるということだ。多くは著作権を侵害しまくっているYouTubeの映像やきれいな女性たち。そんなビジュアライズは決して馬券の本質ではない。そこには競馬の神髄である知性のかけらも見い出せない。
このnoteは知性のプラットフォームでありたい。競馬に利益性だけでなく知性も見出したい層は11月からこのnoteに課金すればよい。その知性はやがてあなたの教養となって、どこかでちょっとだけモテたりするだろう。そのちょっとだけの積み重ねがあなたの人生をゆたかにする。