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24重賞予想 アイルランドトロフィー府中牝馬ST

有料版のイメージで今日は書く。有料版になるとこんなことが読めるというプロモーション。ちなみに、有料版は枠順確定後に馬場状態とレース展開の予測を踏まえて書く。だから前日~当日のリリースだ。

推奨は②アスコルティアーモ
(10月12日ゲート番追記)

58.3。前走1000M通過時のレースラップ。無茶である。しかも自らが出した数字である。それで残せって言うのは、れいわ新党や社民党に政権を委ねろって言うくらいに無茶である。国が壊れるように馬が壊れる。

ルメールだってへぐる。前走のルメールの騎乗はまさに休みボケ。ヴァカンスボケ。今ひとつ噛み合わない鞍上のフィーリングが馬に伝わってしまった。

どれくらいルメールがおかしかったかというと、当日の同距離戦である1Rの未勝利戦をレビューすればよい。そこで勝ったことがあのレースのルメールをおかしくした。ここでは敗因をそこにまで広げて分析できるやつが勝てるのが競馬の世界だということの指摘にとどめる。それ以上でもそれ以下でもなく、あのレースはルメールだって人間だという事実を確認するためにあったと割り切って良い。

だって放牧先から帰ってみたら7レースがメインレースだなんておかしくならない方がおかしい。オマケに日本のクソ暑い最中(さなか)の灼熱地獄の新潟のターフに放り出されたのである。全然避暑対策になってない。ルメールの心は珍しく折れたのだろう。その証拠に翌日のクイーンステークスも1人気10着とやらかしたように、全てが噛み合わない休み明けのルメールだった。

「こんな日もある」。優駿の読者には馴染みのフレーズだ。ルメールにもそんな日があっただけだ。その証拠に、翌週からいつものルメールに戻っている。

心配しなきゃならないのは、逆噴射を覚えたかもしれない馬の方だ。力任せに行くだけ行って、あとはタレてもいいんだと変なクセがつくのはマズイ。だけどその点も心配いらない。

あの日追いかけて来たのは屈強なオトコ連中である。オンナ馬の中でもか弱い部類に入る彼女はいつにも増して逃げ足が速かった。きっと嫌なオトコがいたんだろう。ひょっとすると女の子に優しいルメールはそれを察知してハイペースで逃(のが)したのではないか。逃げたのではなく、逃(のが)した。そう思えば良い。

今回は幸いにオンナ馬の限定レースである。仮に逃げる形を取っても前走とは意味が違う。今度はオトコ馬に追いかけられるのではなく、自らの意思で逃げる。みんなついてらっしゃい。彼女はそんなリーダーシップを発揮して逃げる。

馬だってバカじゃない。サンデーRの勝負服、ノーザンF生まれの気品にだって気づけるはずだ。それがサラブレッドスポーツの持つひとつの本質だ。だから大丈夫だ。生まれ持ったリーダーシップで逃げればよい。

陣営のレース選択の裏にはこんな理路がある。

さらには調教過程の改善である。前走の敗因のひとつが馬体を絞り込めなかった点にあるというのが陣営の評価で(ルメールのせいだというのは口が裂けてもいえない。だから私が代わりに言う。)、今回は負荷をかけて絞ってきた。調教過程とその数字の評価は、これを読んでいるあなたの知性に任せる。

「情報信ずべし。信ずべからず」。情報の取捨選択の結果責任は自分で負え。自分のケツは自分で拭けと言ったのは菊池寛だ。情報=調教過程の評価は自分でくだせばよい。知性あるあなたにはできるはずだ。自信をもってやればよい。

菊池寛といえば芥川賞。今年の芥川賞のひとつ『バリ山行』のバリとはバリバリの略ではない。バリエーションルートの略だ。なぜこんな話しをするのか。今回の鞍上である津村の話のツカミだからだ。

津村が勝てるようになった。同期のあの川田からも一目置かれた騎乗技術に知性が加わったから勝てるようになった。知性とは、レース中の瞬時のバリエーションルートの選択が的確になったということでもある。

知性の習得には個人差がある。同期のほとんどが評価した、いや羨んだといったほうがよいくらいに津村には騎乗技術があった。だが、レースを支配するためには、それと同じかそれ以上に知性が必要であり、その習得に至るまでのルートにはまさにバリエーションがある。みんなができないことが、考えなくても先天的にできてしまうがゆえに知性を致命的に欠いていた津村は時間をかけてそれを習得した。だから勝てるようになった。それまでのことなのに、マスコミも巷にあふれる魑魅魍魎のSNS予想家連中も決してそこには触れない。その他に書けることはたくさんある(有料版ではそれを書く)けど今日はここまでだ。

津村を男にしたヴィクトリアマイルはペースがハマったのではない。津村が選択したバリが的確だったことに気づかなきゃダメだ。津村の知性的な面での成長に気づかなければ、いつまでも馬券の養分だ。

G1を、しかもオンナ馬限定戦で取れたことから、有名な代名詞「牝馬の嶋田功」のあとを継ぐ自覚が津村には生まれたようだ。そこは長らく空席だった。「牝馬の津村」。そう仕向けると満更でもなさそうな顔をしたという。津村はオンナ好きなのかもしれない。

「牝馬の津村」。津村がオンナ好きでもいいじゃないか。このお宝セオリーがバレるまでに先行者利得をちゃんと回収しておきたい。

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