
【予想もどきのエッセイ】25シルクロードST~まだ続く「今年ならでは」~
先週のプロキオンSTでこんなことを書いた。
特殊なレース条件もこれで終わり・・・来週からはいつもの開催が戻って来ると。
ごめん。訂正する。まだいつもの開催は戻ってきてなかった。

推奨 ③メイショウソラフネ(牡6 酒井57.0㎏ 石橋)

っていうのは・・・このレースがAコースで行われるってこと。いつもの開催というためには、このレースがBコースで行われる必要があるから、まだいつもの開催ではなかったよ。
そんな前提条件の再確認から始まった会議の様子を例によって特別に公開。
京都の芝1200(内回り)は施行条件(コース設定)がとても重要だよねぇという意見から議論が深まった件。
(1)コース適性
淀のリニューアル前のお正月開催のこと。お年玉を渡した人たちにJRAがお年玉をプレゼントしてくれるレースがあったんだよ。私も何度もその恩恵にあずかったし、有名な話だから言わずもがなだけど、開催初期のAコースの1200メートル戦に出現するグリーベルト。
速い馬が鋭発してインを取ったら往々にそのまま残ってしまうという意味では、まるで高知の1600メートル戦のような欠陥おいしいコース。淀の1200はコース設定でレースの趣(おもむき)をがらりと変えてしまうからこそ、いつものBコース開催のシルクロードSTとは違うAコース開催の今日。そこに留意が必要ってこと。
話はそこからだ。
推奨馬はリニューアル後の淀にも好適性。去年は1月の24淀短距離ST(Aコース)でビッグシーザーの2着。10月の24オパールST(Aコース)で同じくビッグシーザーの2着。12月の24タンザナイトST(Dコース)でソンシに完勝。設定コースや馬場の荒れ具合を問わず、馬がこのコースの勝ち方をわかっているかのような好走歴。
前走の25淀短距離STは左回りの中京開催でノーカウント。淀ってレース名にだまされちゃいけない。
(2)絶妙の57kg
前走をノーカウントと書いたけど、ここでも訂正。意味のある敗戦と言い換える。というのは、そのおかげでハンデが57kg止まりになったからね。
「前走の敗因がわからない」って陣営のコメントを鵜呑みにしちゃいけない。だって、前走は今走でのハンディの恩恵を得るために出たレースなんだよ。そんなことは口が裂けても言えないから、馬券を買う私たちが読み解かなきゃだ。それこそが、ここでいう知性的な検討。
確かに淀の好走歴はすべて56kgでそこから1Kgの斤量増となるけども、相対的に有利と判断可能。
淀で下しているソンシは57.5kgを課された上に開幕週の不利な外枠。快足を評価された②ピューロマジック(牝4)は56.5kgと牡馬換算で58.5kgの酷量。
前記のとおり、ここに出走してきたら59.5kgを課されたほどのビッグシーザーを相手に淀では互角のレース。そんな馬が57kg止まりのハンデで開催2日目の内枠をゲットできたのだから、素直にこの馬から。
(3)あれやこれや
酷量と言えば、ハンデ頭の⑨ウィンカーネリアンは59.0kg。ビッグシーザーが冬場の59.5kgは「それってヤバいっしょ」と早々と回避表明したように、冬場でこそ酷量がこたえるのが道理。
あえて酷量をおして出走してきた⑨は本番前の試運転。ガス抜きレース。馬場状態のよいこのレースを試運転に選んだもの。「信頼すべき筋の情報によりますと」25高松宮記念ではそろそろ鞍上にこの馬で初G1をという気配が漂っているらしい。
去年はマイルの東京新聞杯からの距離短縮のショックであわやのシーン。今年はこのレースからの斤量減のショックで本番の一発を狙っているとかいないとか。忘れないうちに書いておく。
守厩舎もいまいち調子が上がらないよねぇ。恩義のあるメイショウ馬でそろそろ初勝利を。そんな思いも手伝ってか意外にオッズが辛い。
ところでいま流れているグリーンチャンネルの本レースの調教V。カピリナってすげぇ顔だわ。画面からも伝わってくるド迫力。生で見たいと思ったよ。パドックでも注目だ。