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【予想もどきのエッセイ】24京王杯2歳ST~歴史に名を刻め~

重賞初勝利を目指す・・・

「重賞初勝利を(目指す)」でもなく「重賞の初勝利を(目指す)」でもない。「重賞初勝利を目指す」、そんな馬が出走する。

今週末、私たちは史上初のケースを目の当たりにするかもしれない。そう、未勝利のまま重賞(小倉2歳ST2着)で賞金加算してオープン馬になったクラスペディア(キク科の花の名前から命名)のことである。彼が未勝利のままで重賞を勝てば、史上初のケースとなる。期待したい。前走で単勝を取り逃した私はなおのこと期待している。

推奨 ⑩クラスペディア(枠順確定後にゲート番号を追記した)

(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)

2戦ともエイシンワンドの2着となって、いまだに未勝利のままの出走。なんちゅうローテーションやねん≒変な形で賞金加算するからこれから使えるレースが限られるとかなんとかっていう意見もあるが、そんなものはパイオニアたる調教師とオーナーのコンビが打ち壊すまで。

古くはキングカメハメハが見出したダービーローテ。新しくは、トライアルを使わないG1直行ローテ。それと同じように、パイオニアが新しい風を吹き込もうとしたローテを見守って、自分の中で評価をすればよいだけのこと。時代と共にやり方は変わるんだから、私はこのローテを評価する。そもそも、個人馬主の馬のローテを外野があれこれいう資格なんてない。調教師とオーナーで決めればよい話だよ。

新しい調教師の先生だって新しいやり方を取り入れたくて調教師になったんだろうし、新しいオーナーさんだってそれを応援しているんだろうから、どんどんチャレンジすれば良いじゃん。トライアンドエラー。長嶋さんも言ってたじゃん。失敗は成功のマザー。

この馬は強い。どれくらい強いかというと、私が前走(小倉2歳ST2着)で買ったくらいに強い。って、全然強さの証明になっていないからちゃんと理由を書く。例によって会議資料を特別公開する。

京王杯2歳STでクラスペディアを狙える理由

(1)左回り1400M戦への適性

父ミスターメロディから距離は1400まで。この距離かつ左回りの2歳重賞はこれが最後。前走で勝てなかったことから、このレースを狙うしか選択肢がない陣営の覚悟に賭ける。
初戦のように逃げなくても、差す競馬ができる操縦性の高さが確認できたのも収穫で、直線距離のさらなる延長は同馬に向く。
直線半ばあたりから苦しくなってよれまくったエイシンワンドに対し、直線で最後のバリ取りをしたあとに、手前を変えずにまっすぐ走りとおした同馬にこそ距離適性と勝負根性はある。

(2)馬の強さへの信頼
新馬で勝てなかった(2着)のに、次走で重賞(小倉2歳ST)を選択したのは、この馬に対する陣営の自信の表れ。そのとおりに、小倉2歳STではもう少し距離があったら、①ゲートでなければ、勝ったのはこの馬。
小崎Jのコメントもそれを証明する。「内枠も、道悪もこなした。あとは勝ち馬を捉えるだけだった。着差が着差なので悔しい」(要約)。
タラレバを追加すると、前走では4コーナーまで勝ち馬と3着馬に蓋をされてバリ取りができなかった。どこかで外に出せていたら結果もまた違ったものになっていた。

(3)運の良さ
小倉2歳STが中京開催となったのは同馬にとってこの上ない幸運だった。今走も府中の重賞とはいえ、ルメールも武さんも川田もタケシもいない重鎮不在の空き家レース。ここで運の良さを生かしたい。人気を背負うエイシンワンドとの前走の着差は逆転できる。この運の良さがオーナーさんの中央初勝利につながれば素敵なことだ。これもまた伝説になる。

「クラスペディアの好走可能性検討会議」資料より
24京王杯2歳ST 予想オッズ
なめられすぎである
(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)

いままさに菊(クラスペディア)の季節だ。
「菊の季節に小崎が満開!勝ったのはクラスペディア!」となれば泣けるじゃないか。

小崎よ。府中にビビるな。無名を恥じるな。自信をもって堂々と差して来い。そして歴史に名を刻め。

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まだ水曜日の夜だけど、今のうちに書く。よほどの調教ミス、よほどの馬場の悪化、よほどのゲート運のなさ。そんなよほどがない限りこんな考えでレースに向き合う。
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お礼
ポツリポツリとですけど「スキ」をいただくことが増えました。もちろんインフルエンサーのような数ではないけども、noteを始めてたった1か月でこうした反応をいただけることは素直に嬉しいです。「スキ」のリアクションは別にして、長ったらしい拙文を時間をかけて読んでくださることもありがたく思います。

決してふざけて書いているのではなく、これまで高い授業料を払って得た知見をもとに真剣にレビューをしたうえで書いていることが伝われば、その結果として読んでくださる方の何らかのゆたかさにつながればうれしく思います。引き続きよろしくお願いします。

読者のみなさまへの感謝

枠番確定後追記
外に出したい同馬にとって外寄りの⑩ゲートは望むところ。道悪も経験済どころか、ちゃんと差してきたことからも有利になる見立て。推奨不変。

「枠番確定後最終検討資料」より転載

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