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【予想もどきのエッセイ】24タンザナイトST~仕切り直し~

前走はノーカウント・・・

こんなことを言うのは嫌いだ。言いたくない。だけど事実としてそうだからあえて言う。前走はスタート直後に終わったノーカウント敗戦。リベンジというか仕切り直しの一戦を2か月以上も待っていたんだからこれくらい言わせておくれ。

推奨 ⑯ジャスティンスカイ(57.5kg 坂井 友道)

推奨馬 近4走
24タンザナイトST

この馬の適性がバレないうちにと買ったリステッド競走。そこでむっちゃ悔しい思いをしたことを思い出すしかなかった会議の模様を例によって特別公開。

ついにこの日が来たか・・・JRAからボーナスをもらうような高揚感の中で会議が始まった件。

(1)前走不利を振り返る
何度見直したことだろう。スタート後にインの馬に寄られて、立て直した瞬間にはさらにアウトの馬に寄られて・・・昔のアンカツがこんなことをやられたら机を放り投げるどころじゃなかったんじゃね?と、被害者はデスクなのになぜか怖かったアンカツのことを思い出したほどのレースだったんだ。

ラップというタラレバを持ち出して、この不利がなければ・・・ってレビューをしたんだけど、会議出席者は異口同音に「ノーカウント敗戦」という評価。次もおそらく淀の1200M戦を使って来るだろうからその日を待とうという結論でレビューは終わったんだ。

そう。待ちかねたその日が来た。昔のマチカネオーナーの馬ならば「マチカネタヒガキタ」って馬名だって名付けそうなほどに待ちかねたレースだよ。

前走は開幕週の短距離戦。前を取らなきゃ話にならないからこそのレースで運悪く食らったパッチン。その瞬間に終わったレース。

今走は馬場も荒れた今年ならではの淀での同距離、同条件戦。前走のリステッド競走に比べると賞金は若干下がるけど、例年なら仁川開催のこのレース。適性を確認できた淀でリベンジできるならば、400万の賞金差額なんてオーナーにとってはそんなの関係ないってか。

(2)適性を考える
推奨馬⑯って血統的にも中距離馬ってことで2000M戦でデビュー(2勝)、その後マイルに矛先を向けて(3勝)、オープンでは阪神開催のリステッド競走(23洛陽ST)を勝つほどだったのに、なぜか4走前にいきなり淀の1200M戦に活路を見出して完勝(24鞍馬ST)。

陣営でさえ暗中模索する距離適性って何なんだろうね。

そう思うと同時に、1200M戦への切り替えはマイルでの限界を悟ったからだとも容易に推察できるんだ。マイルの最後の4戦を見る限りでは、この距離では明らかに頭打ち・・・と判断せざるを得ないような負け方だったからね。きっと距離短縮をと良い進言があったんだろう。

その1200M戦で一発回答。その後の重賞チャレンジ(函館スプリント、CBC賞)はさすがにツワモノぞろいの中で敷居が高かった敗戦。「出直して来い」と言われて選んだ前走リステッド競走で前述の不利。

まだこの距離での限界は見えていない。トップハンディを課したハンデキャッパーの慧眼と勝てる方の坂井を手配した陣営の勝負気配を信頼する。

(3)あれやこれや
「1200M戦でキタサンブラック産駒を推奨するか?」って意見も当然にあったよ。「しかも友道厩舎やで」って追い打ちまであったさ。

それでもこの距離短縮チャレンジを追いかけたいんだよ。それほどの距離適性を鞍馬STで見たんだ。可能性がなければ坂井Jなんて手配してこなかっただろうよ。

こんなチャレンジによってこそ新しい道が開けて、やがてそれが適正と言われるようになることを俺たちは学んできたじゃん。

「24タンザナイトST推奨馬選定会議」資料より

このレースタイトル(誕生石シリーズ)の「タンザナイト」って石言葉には「知性」って意味もあるんだってね。

単なるリベンジレースではなくて、私にとっては知性ある選択としてのリベンジレースのつもりなんだ。

今年限りの淀でのタンザナイトST。その利を得るのは、淀1200M戦へのコース適性と枠順に恵まれた⑯だっていう結論。

ここを勝って2月のシルクロードST(京都1200Mハンディ戦)でもう一丁という算段を陣営は目論んでいるように思うんだよ。そこで59kgを課されても馬格負けしないからね。

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