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【予想もどきのエッセイ】24三陸特別(2C)~2600芝戦のハービンジャー~
この日を待っていた。そう、2600芝戦のハービンジャー産駒出走。
ここも今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒントがあるレースなので、あえて2Cのハンディ戦を取り上げる。
推奨は⑯オリエンタルナイト(枠順確定後にゲート番号を追記した)
![](https://assets.st-note.com/img/1730367876-EMiJWHbvqXuoytkSdeFBfzpn.png?width=1200)
もちろん、ここは血統だけで推奨するような反知性なnoteではない。血統以外にも推奨理由はいくつかある。例によって会議資料を特別公開。
オリエンタルナイト推奨理由
(1)コース適性
福島2600は癖ツヨコース。もっとも小倉も札幌も2600は同じように癖ツヨだから、福島だけではない。2600という長距離戦が全場共通で癖ツヨのコース。それだけに適性がてき面に表れる。そんな適性をハービンジャー産駒が有していることが多い。「2600芝戦はハービンジャー産駒」と覚えておけば、知性的な馬券検討の何かの足しになる。繰り返すが、こうは言っても血統だけで飛びついたら養分確定だから要注意。
(2)西塚Jの先物買い
上手い若手ジョッキーが増えた。それだけに、意味不明なスマホ事案で処分される若手ジョッキーを憂う。自分だけはバレないと思う精神構造なら、闇バイトの若者と同じやぞ。
LINEなんかいつだってできるんだから、調整ルームに入ったあとはJRAからタブレットを借りてレースばかり見てりゃいいんだよ。レースビデオをスローに落として何度も何度も見てたらあっという間に時間は経つぞ。そこから見出せるヒントは私にだって宝の山なんだから、当事者なら言わずもがな。もったいないぞ。
若手の中の有望株の一人の西塚J。詳しいことはわからないけど、素行不良で美浦で干されていたのを栗東の藤原先生に救われたとかなんだとか。誰だって若い時の失敗はある。私なんか、若くないのに失敗してばかりだ。ただ、人間ってしょせんそんなものだと割り切って、失敗を肥やしにして成長すればいいんだよ。ここは自分にも言い聞かせるように書いている。
態度や行動を改めたなら昔の素行不良にはもう触れなきゃいい。帰国子女という文化や環境の違いだってあったようだからね。素行不良といえば、同じようなことを西村Jにも聞いたことがあるけど、彼もうまくなった。勝てるようになった。
そう。態度を改めて勝てるようになればいいんだ。私もこのnoteに書くような分析視角≒知性を持ってから勝てるようになった。藤原先生のおかげなのかどうか、西塚Jも勝てるようになった。勝率で5.1%(22年)、4.3%(23年)、8.5%(24年10月27日開催終了時点)、複勝率で11.2%(22年)、14.1%(23年)、21.7%(24年10月27日開催終了時点)。確実に上達しているのか、信頼を得た結果なのか。どっちもなのだろう。騎乗回数の大幅増がそれを証明する。そんな20歳の若者が、癖ツヨの2600をどう乗りこなすか。ここは期待をもって先物買い。
(3)明確な前走敗因
未勝利、1C戦と連勝して色気が出たのか、あわよくばと菊花賞出走をワンチャン狙った前走の新潟2C戦。スタート直後にかかった。この馬はゆっくり出さなきゃいけないし、丹内もちゃんとゆっくり出したのに、スタート後すぐにミルコの馬⑬にカットインされたことで馬がかかった怒った。競馬が一筋縄ではいかない複雑性ってこんなところにも表れたりする。
そんな丹内はインに入れることを放棄したのか、なだめながら終始馬群の外を走ったけど、夏の新潟2200戦(内回り)でこれはキツい。かかった時点でこの馬の菊花賞出走は幻となった。4角手前で同じ3歳馬ピースワンデュック(そう、菊花賞で迷ペース創出の役を担ってバズったあの馬だ)に手応えよく抜き去られた時点で鞍上はレースを放棄しているが、このレース放棄の判断が今走に生きる。
ちなみに、同馬が勝ち上がった未勝利戦(5/19新潟春最終日)と同じコースで、同じように外を回したように見えても、そんなことでだまされちゃダメ。真夏の新潟と春まだ浅い新潟は、芝コースであっても全く別の競馬場だ。まして芝の根付きが悪い春の最終日。そんな日の芝コースなんて、芝という名のダートだよ。
そう。この馬は、芝という名のダートを勝ち上がったんだ。そうした記憶だけで次走福島最終日の2600(1C)戦は買える。福島でトサキが乗って5.4倍ってどれほどのボーナスレースだったことか。
そんな馬が2Cの同距離同コース戦に出てくる。54kgのハンディは手頃。前走の大敗のおかげでいくらかは「お目こぼし」してもらえている。
重賞(G2神戸新聞杯12人気8着)で頑張ったヤマニンステラータ(古吉)の55kgに比べて相対的に有利だ。開催初日とはいえ、重さが特徴の福島芝。そして何より、このレースは馬の強弱よりもコース適性が問われることになる。1Cと同じように、ハービンジャー産駒がそのスタミナを生かして泥臭く伸びてくる。
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(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)
化けるよ。このジョッキーも。
西塚Jはこのレースの勝ち祝いをちゃんと丹内にも送るんだぞ。NZと美浦村の文化の違いはそんなところにもあるからな。
枠番確定後追記
大外枠になった。かんしゃく持ち(多分)の同馬にとっては、両サイドを挟まれずにスタートできることは大きなメリット。未勝利も1Cも大外枠での勝利だったことからもそれがうかがえよう。特に1Cでトサキがやった競馬を西塚Jはなぞればよい。ちゃんと予習をするんだぞ。
なお、前走の敗因である「スタート後にかかった」のも、前をクロスカットしたやつに「無礼者め!」と怒ったことが原因だと分析しているので、そんな無礼者がいないことを願う。
もしもの場合も、うまくなだめすかして走らせればよい。コンティンジェンシープラン(Contingency Plan)(←わからなかったら調べてね)をちゃんと持って対処すればよいだけのこと。それが知性あるジョッキーが備える本質的態度。推奨不変。