見出し画像

【レースレビュー】24デイリー杯京都2歳ST~サラコスティ(2人気7着)~

なんやねん、この結果は?

って思ったけど、同じことをジョッキーも思ったようで「最終コーナーで手ごたえが無くなった」「調教とは違った」らしいのだけど、それって見たらわかるねん。こっちはなんでやのん?って聞きたいし、そこを掘り下げることが大切なんだけど、そこにアクセスできない以上はちょっと詳細な分析は無理っぽい。

24京都2歳ST 結果

こんな予想をしていたんだよ。

すくなくとも3着はある、8頭立てだから複勝も3着まででよい、でもオッズが辛いなぁと余裕をこいてみていたら掲示板にも載らない結果に茫然として会議が進んだ件。

(1)なんでやのん?
直線のバリ取りも悪くなかったんだ。手応え的には抜け出せると思えたものね。考えられるのは、前走で逃げたことで馬がまた逃げようとした。これは明確にスタート後のバリ取りと、クリスチャンの手綱さばきでわかる。それをクリスチャンがなだめた・・・ようにも見えるけど、結局はずっと喧嘩してたのかもしれない。

若駒に逃げを覚えさせるのは「怖い」というのはこんなことなんだ。常用手段とする覚悟と陣営の意思共有ができていない限りは、逃げっての禁じ手。乾坤一擲のレースでこそ繰り出すべき諸刃の剣。サラコスティにとって、前走「未勝利戦」がそれだったとはとても思えないから、勝ったとはいえども前走の逃げってのは悪手だったのかもしれないね。

もう1点。スタート後のバリ取りで、⑤に競り勝ってはいるんだけど噛みつかれているんだよ。ここで何かが折れたのかも。ってそんなナイーブな馬なんか?

同時に、ゴールした後に早々と馬を止めたからなにかあったのかもしれないね。

こんな「しれないね」ばかりでしかレビューできないレースも珍しいけど、続報を待つしかない。

(2)出走馬のこれから
エリキングがクラシックに出ては来るだろうけど、果たして有力馬足りうるか?というと疑問の方が強い。中内田厩舎にありがちな早熟馬のように見えるんだ。

それよりもこのレースからは2着になったジョバンニ。前走(24野路菊ST)と同様にレースを教えるかのように折り合いをつけて後ろから進んで、4コーナーを大外から回って直線では②にはじかれた⑧の影響を受けながらも僅差の2着に差しこんで来た。賞金も加算できてOPN入り。教育レースとしては満点じゃなかったのかな。

同じエピファネイア産駒でも変な癖がついたサラコスティより、教育効果を蓄積してきたこっちの方に今後の成長力を感じるよ。厩舎力もこっちの方が高いからね。年末のホープフルSTに出てきて、内枠を引いたら楽しめそうな馬だよ。操縦性の高さから、イン差しができそうだもの。

ここ2戦エリキングの後塵を拝しているけど(後塵を拝するってのがぶっちゃけキックバックを浴びているってことだよね。面白い言葉だよ)、いざというときに着順を変えておいしい思いをさせてくれるのがこうした属性のお馬さん。「人気はあちら。馬券はこちら」ってやつ。期待して見守りたい。

(3)あれやこれや
しかし2歳戦は出走頭数がそろわないねぇ。「少頭数でも当たらんじゃないか」って批判は甘んじて受け入れるけど。

前にも書いたけど、2歳戦は有意な情報が少なすぎて「当たらないから」と言って予想を放棄するのではなく、当たらなくても真剣に予想して、レースで答え合わせする。

その中で見出せる含意、というよりもその中でしか見いだせない含意こそが「次に勝てるようになるためのヒント」だから、真剣に予想して真剣にレビューするまでさ。もちろんこうしたレビューの方に重きをおいてね。

そのレビューが明け3歳戦やクラシックでの成功を担保するんだよ。毎年のことだけど。それって、馬を走らせる側だけじゃなくて、馬券を買う側にも同じように求められる姿勢だというのが競馬の面白いところ。

「24京都2歳STレースレビュー会議」資料より

これまでも言ってきたけど、自分としては【予想もどきのエッセイ】よりも【レースレビュー】の方にこそ価値があると思ってこうしてレビューを書いているんだ。ここで書いていること以上のものを蓄積しながらね。

何が言いたいのかって?

(ここから感謝を伝えるセンテンスになるので文体が丁寧調になります)
このレビューを読んでくれている人への感謝
です。それ以上でもそれ以下でもなく、ただただ「ありがとうございます」の気持ちです。一緒に「今日勝てなくても次に勝てるようになるためのヒント」を蓄積していきましょう。

そう。この蓄積の過程をここでは知性と言ったりしています。

いいなと思ったら応援しよう!