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【レースレビュー(不的中)】24京王杯2歳ST~クラスペディア(6人気5着)~

今週の開催が終わってこのnoteレビューを書いている。日曜日東京12Rで穴をあけた小崎Jよ(6人気1着 単1370 複290)。同じ1400芝。なぜ昨日勝っておかないんだ。

え?昨日は馬場が悪かったって?昨日のレースで学んだから勝てたって?そうか。そう来たか。そう来ると思って俺も単複買って応援していたぞ。

そんなことより昨日の話だよ。私はこんなことまで書いて君を応援していたんだ。

結果は5着(6人気)。期待した歴史を変える結果にはできなかった。残念な結果になったと言った方がいいのか、それとも善戦したと言った方ががいいのか。

24京王杯2歳ST結果
(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)

ちゃんとレビューしておこう。小崎が昨日のこのレース反省の上に立って今日の12Rの同距離戦を勝ったように。予想する側も「今日負けてもいつか勝てるようになるためのヒント」を収集しておきたい。例によって昨日のレースの反省会議資料から特別公開。

24京王杯2歳ST「クラスペディア5着だったねぇ」反省会
(1)実力不足
実力不足というのか、善戦したというのか。これはもう仕方がない。雨馬場でスタートがよかった。本来は先行馬。となると前目にバリを取るのは仕方がない。実際に先行3騎の中で最後まで伸びたのは同馬だけ。うまくごまかせば1600でもガマンできるのかも。
バリ取りもペース判断も悪くなかった証拠としては、⑪トサキ(2着)が同馬をマークするようなバリをとっていたことからもわかるんだ。
唯一のタラレバがあるならば、トサキを先に行かしてマークするような形で差しを生かすレースができていたら・・・というもの。勝った⑧松山はそんなレースをしたからね。だけど、これもまた反知性のもっともたる結果論。この話はここまで。

(2)空き家レースでも重賞で来るのは一線級ジョッキー
重鎮不在のこのレース。結局は松山、トサキ、オヤジと一線級と言われるジョッキーが上位を占めた。
たとえばトサキが上手かったのは、4コーナーの進入路で先行3騎を深追いせずに「瞬間的に溜めた」ことなんだ。4コーナーで小崎が後ろを一瞬振り返ったシーンを確認してほしい。まさにその刹那、ちょうどその瞬間、トサキが深追いを止めた瞬間があって、それに小崎は気づいた(これまでマークされていたトサキがいなくなったから後ろを振り返っている)んだけど、そこに勝負のアヤはあたんだ。たぶん、小崎もそれがわかったはず。もちろん彼が自分でレースのビデオを見てレビューすることが前提だけどね。このレースを境に、トサキがなぜ勝てるのかを学んで小崎が成長してくれたらまた穴馬券が取れるだろう。期待したい。(翌日12Rの同距離戦でさっそく穴をあけた)
勝った⑧松山だって、腹をくくったかのように⑪トサキをマークして直線差しこんで来た。この重い馬場で決して早くないペースを後ろから進めるなんて、相当の度胸というか、ペース感覚というか、馬を御す自信というかがないとできないけど、それができるのが一線級のジョッキー。
競馬って、結局はそんな形でレースを進められるように騎手がペース判断できるか、上手く馬を扶助できるか、調教師が馬を騎手の意のままに走れるように仕上げることができるか、そのようなレースを馬自身がする実力があるか、そんなところに勝負の本質が点在する。決して、調教時計や血統だけでは判断がつかないのが難しいところ≒競馬の複雑性。
なにを今さらって言われそうだけど、そんなことをちゃんと立ち止まって言語化していくことが勝ちにつながるからあえて書いている。

(3)競馬の複雑性
このnoteが「競馬の本質は複雑性にある」と吹聴するのは、(2)で書いたような「刹那」「瞬間」の積み重ねによって結果が左右されるからでもあるんだ。それって数値化が難しいところで、だからレースを見まくって誰がそうした瞬間的な判断が上手いのか、そのときの馬の制御が上手いのかを見極めないといけないんだ。このnoteが意識して言語化しているのはそんな点。数字では決して表現できないことの言語化。そこに時間をかけているので、このnoteで書くことが役に立ったらうれしい。

「24京王杯2歳ST反省会」会議資料より

ところで、エイシンワンド(2人気8着)はあかんかったね。前走を見たらとても距離延長で買える馬ではなかったんだ。そんな馬が「予想」という情報洪水を経て2番人気に推されて、そして実力通りに馬群に沈む。まさに「負けに不思議な負けなし」だよ。このnoteは「予想もどきのエッセイ」で推奨馬を上げていくんだけど、こんな馬券に絡まない馬についても、サラッとというよりもちゃんと理由つきで書いているからね。意外に役立つよ。

直線半ばあたりから苦しくなってよれまくったエイシンワンドに対し、直線で最後のバリ取りをしたあとに、手前を変えずにまっすぐ走りとおしたクラスペディアにこそ距離適性と勝負根性はある。

【予想もどきのエッセイ】24京王杯2歳ST より

エイシンワンドの前走をよく見てほしい。勝ったとはいえ重馬場1200メートルゴール前で苦しくなってよれる馬を、1400メートルという距離延長の重賞で、しかも重馬場で買ったりしちゃだめだよ。人気の仕組み≒レースを見ずに字面だけを追って馬が評価される仕組みをちゃんと考えないといつまでたっても養分だ。

あかんかったといえば、このレース1人気で飛ばした藤岡兄さん。日曜も京都に帰って派手に飛ばしまくった。1倍台の馬もいたけど飛ばしたし(7R)、メインでもやらかした(1人気10着)。ひょっとすると、もう意識があっちに向いちゃっているのかも。そんなことも予想の要素に入れなきゃいけないから、競馬ってホントに複雑だよ。

しかし、このnote。小崎とかトサキとかややこしい。いつの日か小崎がコサキとい表現できるようになってほしくてこんなことを書いた。

残るレビューはあと3本。ファンタジーST、アルゼンチン共和国杯、みやこST。会議は終わっているので、あとは書くだけだ。時間みつけてがんばる。


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