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【予想もどきのエッセイ】25フェアリーST~ハツモノノセンタク~

あなたは何を信じますか?

そんなことを問われるかのような波乱含みのレース。週中にねらっていた馬が軒並み出馬表にもれた。除外を気にせずに調整できただけでなく、その内容もよかった馬に白羽の矢。

2歳夏にデビュー、早々に2勝してレース選択を自由にした臨戦過程を信じる。

25フェアリーST
推奨馬近4走

ところで堀内さんってどちらさん?

「ほらジャイアンツに18番のドロップピッチャーがおったやん」とか「アリスの人でしょ?」とか「土曜日の夜のテレビに出てくるお笑いの人やん」とかてんでばらばらの堀内イメージの中で始まった会議の様子を例によって特別に公開。

狙った馬が軒並み抽選モレで、ゼロベースでの仕切り直し。それもまた勉強になるよねとポジティブな雰囲気で会議が進んだ件。

(1)ハツモノノセンタク
定石どおりに「このレースをどのように位置づけるか?」という視座から検討したんだけど、あーだこーだとどんな考察のバリ(※)をとっても「ハツモノ」に帰着したんだよ。

このレースはもちろん、どの馬が勝っても初めての重賞勝ちになるんだけど、それ以外の属性がハツモノというキーワードに収まった。そのなかからのセンタク。初物の中からの推奨馬の選択となったってこと。

※バリエーションルートの略。

「このレースの本質は何か?」と問うたら、「桜花賞では相手にしてもらえないけど桜花賞には出たい馬が競うレース」と、誤解を恐れない勇気ある見解があったんだけどそのとおり。

桜花賞で勝負になるような馬は決してここには出てこない。強い馬が出てこないうちに重賞ウィナーという箔をつけたい、おませな乙女のレース。

そんなレースにふさわしいのが、前走で初めてのG1レースを経験した塚本おはよう。オーナー。厩舎も初めての重賞勝ちを狙う。ここで収得賞金を獲得して初めてのクラシックレース出走を目指す。陣営だって箔をつけたい。

聞きなれないオーナーの初めてかつ唯一の所有馬のいきなりの活躍。持っている人は持っているんだと昨秋にもどこかで学んだよね。交流重賞を勝ってサウジに行くって言ってたやん。

ここもそんな「持ってる」オーナーの勝ち運に乗じたハツモノノセンタク。

2歳戦が幼稚園児のレースなら、この時期の3歳戦はさしずめ小学校低学年のレース。リーダーシップを取るのはおませな子だ。小柄ながら少しずつ馬体重を増やしながらの出走歴にも好感。

(2)カチウマノシリニノル
オーナーの強運に乗るってたしかに勝ち馬の尻に乗るかのような選択だ。だが、そんな幸運にあやかって乗るだけでが推奨理由じゃない。ここはそんな反知性のnoteではない。

出走中2頭だけの2勝馬(③⑥)。いずれもG1を経ての出走。前走で強かったのはこちら。前走は大外枠の不利、急遽の乗り替わりの中でも最低人気をあざ笑うかのような7着好走。その経験と自信をここに持ち込む。

重賞未勝利の勝率数パーセント厩舎とはいえ、松岡J騎乗のときはその数字が好転する。好転するどころじゃない。爆上がりだ。いわゆる勝負がかり。それに相応しい追い切りもできた。

鞍上も勝率数パーセントジョッキーとはいえ腕は確か。ウィン馬以外でもお手馬をもちたい。前日の同距離最終レース、ウィン馬に乗ったのはドイル奥さん。キング姐さんどころかドイル奥さんのレースを見る側に立つ(しかも勝たれた)悔しさをここで晴らす。

まだまだ老け込む年ではない。昨年末にデスクも徐々に怪我から立ち直ってG1を勝ったように、松岡もここで復活アピールをしたい。

差し馬優勢というレース評価はあくまでもこれまでの傾向からの後付けのもの。レースは生き物だ。好枠を利した逃げだってあってよい。前日の芝もイン前のバイアス傾向。本番のレースで丁寧に推奨馬を教育してきた鞍上のレース脳に期待する。ドイル奥さんでさえできたんだ。できないわけがなかろう。

ジョッキーとオーナーの関係性はわからないけど、ここまでずっと乗せ続けてくれるオーナーに報いたい。

(3)あれやこれや

ところで阪神JFを何度も見直したんだけど、すげえなぁと意見が一致したのは大外から追い込んで掲示板に載った16スリールミニョンなんだ。ってか5着に持ってきた永島Jのレースマネジメント。

前にも書いたけどやはりまた書き残したい。

さてその前走。たしかにG1とはいえ、55kgで乗れる2歳限定戦。だからこそ彼女が持って来れたってのはある。まなみんには期待してるから58kgの問答無用のG1戦で男ウマに乗せてもらえるようになって欲しいぞ。

先日、キング姐さんとの食事会で刺激を受けたらしいけどノリさんに師事する学びの意欲とセンスがある彼女でしかキャッチアップできない何かがあったはず。

ちなみに同馬は王道のチューリップ賞からの始動らしい。やはり桜花賞に色気を持ち得る馬はそこからだよなぁ。

25フェアリーST推奨馬選択会議資料より

別稿であらためてレビューするけど、先ほど終わったすばるST。推奨馬は2着。ここでも賞金加算できず。今日も相手が悪すぎた。

それはさておき、ここでも3着に残したのが永島J。

58kgでスタートをちゃんと出す。8枠から好位に付ける。最後のたたき合いで持たせる。中京のダートでそれができるってすごいやん。女性騎手2キロ減のないOPNレース。しかも賞金別定の加重重量馬を持ってくるって・・・相当ですやん。すごいことですやん。

個人的には、50kgで逃げ切った24マーメイドSTより高い評価。4年目を迎えたばかりの女性騎手っていう評価は完全に変えなきゃいけない。ひょっとしたら、もう父ちゃん(兵庫永島太郎師)よりうまいんじゃね?ってのは言い過ぎか。

ここで松岡がヘグったら永島Jに乗せたほうがいいと今日もまた思ったほど。松岡Jも崖っぷちだろうけど、このメンバーならG1の7着は胸を張ってよい実績。やれない方がおかしい。

自信をもって乗れ。
こっちも馬の実力上位を信じて自信をもって買う。

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