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【予想もどきのエッセイ(単複的中🎯🎯)】24エリザベス女王杯~試運転上々~

試運転上々。あれからこの日を待っていた。
こんな表現からあなたはどの馬を想像するだろうか。

推奨 ⑪スタニングローズ(56 C・デムーロ)
※枠順確定後に馬番を追記

今週も雨が降るとか降らないとか。
先週は雨馬場にやられてしまったように、当日の天気、状況、馬場のバイアスの見極めが必要だけど,、現時点での推奨馬と推奨理由を書いておく。なぜならば、状況によって推奨馬を変更したとしても、良馬場前提で書いたこの予想は「今日勝てなくても次に勝てるようになるためのヒント」となりうるから。

スタニングローズ 近4走

近4走の馬柱からするとダークホースと評価するのが適切だろう。なのに3人気想定って何なんだよ。

24 エリザベス女王杯 予想オッズ
©netkeibaの使用許諾範囲内で転載

24エリザベス女王杯でスタニングローズを買っても委員会

(1)前走
別定57kgの不利を承知で洋芝のレース(クイーンST1800)を使った意図に注目。掲示板にも載らない6着という馬柱の字面をそのまま受け止めてはならない。

①スタートをちゃんと出す
②そのままバリ取りして前で折り合いをつける
③ゴール前は気合を入れる程度で無理をしない

おそらくこんなオーダーがあったであろう前走。すべてうまくこなしたデスクの好騎乗。4コーナーの勢いがよかったもんだから「ゴール前の騎乗がひどい」とか「もっと真剣に追え」とかなんとか、そんな反知性の戯言があふれた。そんなことを言ってる暇があるならば、もう少し知性的に競馬に向き合おうよと語りかけたい。

試運転上々で勝負ジョッキー(予想どおりにクリスチャンになった)にバトンタッチできる。調教を任されるジョッキーがいるのと同様に、試運転を任されるジョッキーもいる。勝負を任されるジョッキーたちが輝く中、そんな日の当たらないジョッキーの仕事によって、競馬は競馬として私たちの前に現れる。

日の当たらないジョッキーのことを思うたびに決まって思い出すのは、西山オーナーの言葉。オーナーの思いやりも勝浦元騎手の矜持も好きだ。私はこんな人たちが好きだ。

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勝浦は、他の人に頼めないときにでも喜んで乗ってくれるありがたいジョッキー。頼んでいたジョッキーが諸事情で乗れなくなったとき、代打で他の一流に頼むことなんかできやしない。たとえ武さんが空いていたとしても道義として頼むことなんてできない。そんな困ったときの勝浦。イヤな顔を見せずに引き受けてくれる。(記憶する範囲で意訳)
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話を戻す。前走ゴール前、差された1.2着馬はともに6kgも差のある51kgの軽量馬。3,4着の55kg勢に差されたのはゴール前で無理をしなかったから。5着の逃げ馬(56kg)は無理にとらえに行かなかった。明らかな叩きのレース。

彼女を前走で一足早く買って負けたあなたには不幸だったけど、ここで勝てばよい。「今日勝てなくても次に勝てるためのヒント」を見つけたら挽回のチャンスはすぐにやって来る。このG1がまさに挽回のチャンス。まぁ、前走のようなオッズでは買えそうにないんだけど。って、夏のローカルG3(9人気)よりもG1で人気が高くなる(想定3人気)ってみんなどれほど知性的なんだよ。

(2)プロセス
紆余曲折ともいえるような馬柱の汚れっぷりだけど、けがからの復調に戸惑った・・・のではない。計算づくでここまで来た。紆余曲折≒試行錯誤も陣営の計算のうちさ。

春のG1を2戦とも任された西村Jは「おそるおそる」乗ったんだと思う。おそるおそるの試運転を同じジョッキーに任せるのもひとつの高度な方法論。それが託されるのもまた一流ジョッキーの証。私が西村が上手くなってきたというのもこんな実証から。レースを丹念に見直せばそれはが伝わって来る。そんなことも「今日勝てなくても次に勝てるためのヒント」のひとつ。

じゃあなぜ前走は西村Jじゃなかったのか?って。それは反知性を通り越した愚問だよ。クイーンSTには西村Jのお手馬(社台)が出てたじゃん。そっちに乗るのが当然のこと。西村Jに触れたのでサービスで付言する。表面上の敗因は出遅れに求められるとしても、西村Jの進路どりをよく見てほしい。このレースにつながる大きなヒントがある。もっと書けるけどここまで。

(3)あれやこれや
彼女ももう5歳。長期休養をさせてまでG1馬の現役を延長した。復帰の目途だけでなく、復帰後の勝算がなければやらない策を取ったのは、休養明け後にG1を勝てる目論見があったからこそと考えるのが妥当。ここがおそらく最後のチャンス。

伝え聞く調子の良さが逆に心配になるほどの好調ぶり。背水の陣に賭ける。高野師の強気を信じる。ノーザンも来年以降にも可能性がたくさんある3歳馬より後のない5歳馬を勝たせたい。

「24エリザベス女王杯推奨馬検討会議」資料より

レガレイアの末脚の強烈さを重々承知しての推奨。クリスチャンならしのぎ切る。天皇賞(秋)での不運をここで解消して、「クリスチャンここにあり」とあらためて証明する。ミルコと違うところを今日も見せつける。

確かにレガレイアの前走(ローズST)の末脚は見事なものだったけど、G1でそれが再現できるか。ペースもコースも相手も違う。いろんな条件が「はまった」だけかもしれないのに、見事なまでに我々を欺く末脚とやらに今までどれほどだまされてきたか。こんな反省に立ち、ここは知性ある選択をしたい。

秋GⅠ推奨馬の結果
秋華賞△3着(トサキ)
菊花賞○2着(トサキ)
天皇賞(秋)×14着(C・デムーロ)
エリザベス女王杯←いまここ

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まだ木曜日の夕方だけど、今のうちに書く。よほどの調教/調整ミス、よほどの馬場の悪化、よほどのゲート運のなさ。そんなよほどがない限りこんな考えでレースに向き合う。
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枠順確定後の追加コメント
6枠⑪となった。脚質的にも特段のニーズが出る馬でもなく、クリスチャンの戦術脳に託すだけだ。推奨不変。

※枠順確定後の追加コメント

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