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【予想もどきのエッセイ】24京都大賞典~都の大賞典(秋)~
新旧の都の大賞典。それぞれに感慨がある。京都大賞典はこれから秋競馬が始まるワクワク感。東京大賞典は1年が終わるしみじみ感。競馬好きの民にしか持ち得ない感情は、それだけでも幸せをもたらせる。人生に競馬があって良かった。どこかにそんなコピーがあったな。
こんな幸せに満ちた日を過ごす競馬好きの民は当然に欲張りだ。もちろん良い意味で言っている。欲は成長のエネルギーだからね。マズローが言ってる自己実現欲求は、視点を変えると競馬をやることによってもたらされる欲求でもあるんだ。
さてそんな民に供する推奨馬。だらだら書かない。本質だけ書く。そうAIの要約記事のように。
買うのは⑥スマートファントム
テキが兄さんの為に渾身の仕上げをしたことを知る立場からすると買うのはこの馬しかあり得ない。夏も上手く越せたようだし。春天の4着はフロックじゃなかったことを競馬民に知らしめるレースになる。
京都外回りは4コーナーで必ず馬群がばらけるのは小学校で習うくらいの基本だけど、大切なのはそこに至るまでの隊列。バラけたあとのコース取りは、やはり前有利。直線の長さがもたらされる差し、追い込みへの期待は幻想に過ぎない。24宝塚記念のブローザホーンは特殊馬場のレアケース。秋の開幕馬場での再現はない。
11頭という少頭数は、インをひっそり追走する同馬にはおあつらえの展開をもたらせてくれる。縦列の長さが短縮されるから、バラけた際に前に取り付きやすくなる。上手く加速してインが取れたら突き抜けるまであって良い。
兄さんについて余談を。
琵琶湖沿いにある競馬関係者御用達の鰻屋さん。そこに兄さんが勝ったフェブラリーステークス のパネルが飾ってある。もちろんサイン入りだ。兄さんの人間性は誰もが太鼓判を押す。イメージ的には「ざわつく!金曜日」の司会やってる高橋茂雄みたいなふんわり感。
康太をあんな形で亡くした喪失感。家族としての辛さに加えて、同じ騎手仲間、戦友としての辛さが重なるといかがばかりか。やるせなさがこっちにまで伝わってくるのは兄さんの人望故だろう。
兄さん最後の秋シーズン。これまで以上に応援にも力が入る。推奨馬券には私情は挟まないが、買うのは⑥以外にあり得ない。決して応援馬券ではない。